1978年
ベビーも誕生した。外車も買った。結婚を機に開花した大器は、さらに一家の主としての責任が重くなった。同時に名実ともにチームの大黒柱に、セリーグ№1の左腕投手へ踏み出すシーズンだ。防御率第一位のタイトルは渡せないし「大リーグでも十分通じる球威」(ライト投手)からすれば、もっと勲章を加えても不思議ではない。「やりますよ。みていてください」おとなしかったカッパ君は意欲的だ。乞うご期待。
1979年
昨年誕生したベビーに大蔵と名づけた。「将来、お金持ちになるように」との願いがこめられている。それよりパパの方が金持ちになるのが早道だろう。昨年は防御率一位・セーブ・ポイント王になった。先発完投を目指す今年は最多勝タイトルも夢ではない。「ピッチングはより大きくします。優勝のために1勝でも多く上積みしたい」と左のエースは自覚を深めている。今年、自責点が少なければ、史上初の3年連続防御率1位だ。
1989年
88年7月18日、巨人16回戦(横浜)ー。プロ21年目で通算100勝を達成した。「この世界に入って100勝して初めて一人前の投手になれるんだ、という目標でやってきたんだ」と新浦。人には語り尽くせぬ苦労の末に、つかんだ記録だった。そして22年目。七色の変化球を駆使する投球は今季も冴えわたる。先発は任せろ!