どうも、ren.です。
寒すぎもなく、暑すぎもなく、丁度いい気候の春の日差し。
ただ、まだ道が悪いところもが多いな。
● 「舞台 けものフレンズ2 ゆきふるよるのけものたち」
昨年11月に上演された「舞台けもフレ2」。
先立っての「舞台1」の続編です。
今回はサーバル、PPP+マーゲイ、アライグマ&フェネックの3組が日替わりで登場するという仕組みでした。
そのため、このDVDではディスク1に千秋楽である"PPP+マーゲイ回"を通しで収録。
ディスク2に"サーバル回""アラフェネ回"の、それぞれ挿し変わる部分を別収録しています。
なので、ディスク1は137分、ディスク2にはさらに映像特典も含む102分と、なかなかのボリュームになっています。
Amazon限定での外付け特典には布ポスターが。
B2サイズで、なかなかでかい。
でも、部屋には喫煙者の友人が来たりするから、このままでは飾れないな。
B2のフレームでも買ったら飾ろう。
さて、では本編について。
ギンギツネ(乃木坂46・鈴木絢音さん)とキタキツネ(同・佐々木琴子さん)が今回の主役。
物語のキーワードは、"うそ"。
姉妹が住むゆきやまに、機械部品の調達のためオカピ、マンモス、クロヒョウなどがやってくる。
噂に聞いたジャパリパークのアイドルたちに出会えて喜ぶキタキツネだが、ギンギツネは暗い顔。
一行はやがて、寒波に巻き込まれたジャパリパークを救うために、"ゆきまつり"を行なうことになっていく。
この先はネタバレがあるので、知りたくないヒトはここで引き返してください。
マンモス姉さんの話によると、このジャパリパークにも博士は図書館にいるようですね。
図書館と博物館という知識の倉庫が2つもあるとは恵まれているね。
しかし、文字だけでなく、録音された人の言葉も分からないので、その辺は大変なところだ。
それにしても、マンモスなのに寒さに弱いって、どういうことだ(w
マンモス役を務めた仁藤さんは、この千秋楽で芸能界を引退。
本当にお疲れ様でした。
なんか、クロやんの扱いが前回以上に酷くて、ちょっと心が痛んだよ。
まあ、ちゃんと後半にその鬱屈は晴らされるわけですが。
なんだかんだで、突っ込みキャラとしていなくちゃいけない存在だしね。
クロヒョウも機械修理技能が上がっていたとは驚いた。
タヌキのキャラがおかしくなっていて笑った。
なんでラッパーなんだ、と思ったら、後半には農家だし。
でも、おかげでサバンナガールの中で一番キャラが立ってた。
ラップと言えば、「じゃぱりまんRAP」が"ハイパーVer."で激しくアレンジされてましたね。
そりゃ、アラサークロヒョウは、息も切れるわな(w
後半の稲刈りダンスで鎌を振り回すのは、ちょっと怖かったぞ(w
逆にキャラとして割を食ったのはオカピかな。
あまり前作とキャラは変わっていないけど、天然さが減って突っ込み役に。
まあ、マンモスは「女優になる」とか言い出すし、タヌキとクロヒョウは上記の通りだし、常識人枠に入れられてしまうのは仕方がないか(w
PPPはイワビーが"ほしのひかりちほー"で別営業に出かけているため4人。
その代わりをマーゲイが補っています。
ぶっちゃけ、コウテイというか根本さんがインパクトは全部持っていってたが(w
演じられるギンキタは、ほんと「あぁ、ギンキタだ」という感じでした(w
しかし、舞台2では可愛い姉妹なだけでなく、依存しあうジレンマが描かれています。
妹を守るために、姉としての威厳を見せるために「文字が読める」という嘘をつき、それが後ろめたさとなっているギンギツネ。
姉を尊敬するあまり、子ども扱いされている自分に劣等感を持ち、見返したい、お返しをしたいともがいているキタキツネ。
この辺が物語を紡ぎ上げていて、より好きになれました。
それにしても、このパークにはさらに植物園があり、中には稲作体験の田んぼまであるとは。
「舞台2」は今のところ、一番施設が充実しているジャパリパークかもね。
そんなジャパリパークを襲った寒波。
その影響で、ボスが配るジャパリマンが、どんどん小さくなっていくのは、見た目は笑えるけれど、目に見える飢えという恐怖だよなぁ。
サンドスターによってエリアごとに気候が変化しているはずが、パーク全体的に雪が降るほど冷え込むというのは、パークの危機というより、地球の危機かもしれない異変。
物語を彩るサブキャラたち。
一部では実は異変の黒幕なんじゃないかと噂されるオイナリサマ。
その右腕で、いつの間にか稲作チームに加わっているホッキョクグマ。
よく考えたら、かっぱらったものを配りまくっていることになるトナカイ。
今回はちゃんと実在しているホワイトタイガー。
英語訛りがもはや謎言語レベルのハクトウワシ。
個人的に今回イチオシ、ビビりのタスマニアデビル。
そして、この舞台がデビューとなった、投げキッスとタイツが素敵なフウチョウコンビ。
まさかの全裸風呂シーン。
そこを襲うセルリアンたち……分かってるな(w
それにしても、若い演者の皆さんは「シオ・ムス・ビー!」という「あした天気になぁれ」なゴルフスイングパロディとか、ラストの看板を手に「ドッキリ大成功~」という野呂圭介の真似とか、分からずに演じているんだろうなぁ。
個人的に驚いたのは、小道具の瓶やすり鉢などが脱穀・精米の伏線だったこと。
客にプレゼントしてしまったときは「あげちゃうんかい」と笑ったけれど。
それにしても、これでジャパリパークに稲作の文化が伝わったんだなぁ。
ディスク2の"サーバル回"。
丁度、尾崎さんが喉を悪くしてしまった時期で、出演が一度見合わされてからの復活劇。
やっぱり、ちょっと声がガラっている感じがありますね。
"アラフェネ回"では、今回も客いじりが。
ハンディカラオケマシーンの代わりに虫網は笑ったけど、これもちゃんとアブラゼミの伏線になっていて、他の回よりも納得感がありました。
カーテンコールでは3日しか練習期間がなくて苦労したという話がありましたが、確かにアライさんは「ようジャパ」の振り付けを間違っていたよね(w
でも、小野さんのアライさんは、やっぱり可愛い。
「アニメ2」で「演技が変わった」と言われていましたが、それは小野さんがアライさんと同化してしまったからだろうなぁ。
映像特典の、ギンキタがパーソナリティの"ゆきやまラジオ"。
ほんと、二人のやり取りが素でギンキタ姉妹に見えます。
バックステージレポートでは衣装を着ける前の一幕も。
"アラフェネ回"のときの光景らしく、サーバルとPPP+マーゲイがいないのは残念。
とにかく全編、「そうそう、これこれ。これが見たかったよ」という作品でした。
比べたくはないけれど、「アニメ2」とは愛のこもりかたが違ってますよ。
満腹満腹、もう、食えねーよっ!(タヌキ)