どうも、ren.です。
今朝になって急に寒くて、春ジャケットじゃ寒い。
さて、今日はこちらを観てきましたよ。
こちらは入場特典の複製色紙。
一緒にもらった"シン・仮面ライダーカード"はコウモリとハチ(人間形態)でした。
なお案の定、公開1週間にしてパンフレットは売り切れでした。バーカ。
平日の第一上映ということもあって、スクリーンは50人ほどの観客でした。
でも、終わった後に熱く語っている青年たちがいたり、いかにもリアルタイム世代のおっさんがいたり、好き者が集まっていたんだろうな(w
今日までこの予告映像以外の情報を出来るだけシャットダウンしてきました。
一言で言えば無茶苦茶面白かった。
"This is 仮面ライダー"。
「シン・ウルトラマン」も2時間にこれでもかと詰め込まれていましたが、「シン・仮面ライダー」も誕生から様々な怪人の数々と戦いボスとの決着まで描いており、まったくダレずに時間が過ぎていきました。
ただ、問題点も同じ。
完全に「仮面ライダー」旧作のリメイクであり、特にダークでシリアスな部分ばかりが強調されているので、「シン・ゴジラ」の様な社会実験的なものも、「シン・ウルトラマン」の様なエンタメ性も乏しいし、作中世界の規模も最も狭いので、より一層にオタクや旧作品世代以外への求心力は薄いでしょうね。
しかし、シン・シリーズを楽しんだ人にはぜひ見てほしいサービスも満点。
もう、終始ニヤニヤニヤニヤしながら観ていました(w
以下、細々とネタバレ。
いきなりバイクチェイスの相手は三栄土木のトラック(w
こういう小ネタはいくらでも隠されているんだろうね。
円盤でじっくり見なきゃだめだな。
TV版「仮面ライダー」で特徴的だった"バゴォォォォォッ!!"というパンチ音。
これが"改造人間が生身の人間(戦闘員)の肉体をパンチで破裂させる音"と表現しているのが凄い。
バッタオーグ第1号としての力と姿に戸惑う本郷。
本郷が改造痕を残した顔を見せるのは冒頭いくつかのシーンだけだったね。
発表時からロングコート姿が象徴的でしたが、そこまでコート姿で戦い続けるわけではなかったですね。
改造人間としての能力はあくまでプラーナを取り込んだ人体強化なだけで、仮面ライダー的な外面はあくまで追加装甲だと割り切っているのもシンライダーの特徴か。
サイクロン号、もうもうと煙を上げて走る姿が「だよねー」という感じ(w
通常バイク形態からの変形も、ちゃんと手順は旧TV版と同じ。
そして、まさか自走能力や飛行能力、さらには消滅爆弾まで搭載されているとは、大活躍しすぎ。
緑川ルリ子。普段は無感情、たまに感情を発露する……これ、綾波だぁ(w
自立型演算装置というよりは、サイキックハッカーみたいな能力でした。
まあ、ルリルリだし(を
クモオーグ、最初の怪人が蜘蛛は基本。
舞台となったダムも「あったあった、こんなシーン」という構図が盛りだくさん。
お化けマンションも、何かの形で欲しかったねぇ。
なぜ爆発から本郷が脱出できたかは、TV版のカマキリ男回を観ていればわかる(w
コウモリオーグ、二体目の怪人がコウモリなのも基本。
白背広に杖の科学者なので、死神博士要素もあるのかと思ったら、それはまた別にいるみたいだね。
殺人ヴィルースはウィルスでもビールスでもない。いいね?
「お前のジャンプ能力は63mまでだ」は見事な死にフラグ(w
サソリオーグ、まさかのノリノリな長澤まさみ。
そして、まさかの自衛隊に斃される怪人。
女性戦闘員もここだけだったかぁ。
漫画版ではメインキャラらしいけど、まだ読んでないのでいずれ単行本化されたときにでも。
ハチオーグ、ルリルリの泣き顔大好きなヤンデレ百合っ娘ヒロミちゃん。
個人的にはなんとなく艶やかさが島本版「スカルマン」の女王蜂女を彷彿とさせました。
彼女にコントロールされた一般市民がどんどんと本郷たちの後ろについてくる商店街も「あるある」。
そして、本郷が洗脳サーバーを破壊する方法が、米軍ドローンからの自由落下ライダーキック。
シン・シリーズは米軍も好きだねぇ(w
高速コマ落とし戦闘は今風でもカッコイイ。
アンチショッカー同盟として、やっぱり出たぞ政府筋の竹ノ内豊!
いや、出てくるとは思ったけど、さらに上乗せの斎藤工にはびっくりしたわ。
サソリオーグの毒を使ってハチオーグを直接射殺するのも彼だし。
もしかして、公安時代の神永なのか?……と思ったら、二人の正体は立花と滝。
そうきたかぁー、やっぱりなー(w
セーフハウスでの着替えの一幕。
滝が買ってきたルリ子の服が入った紙バッグについたブティックのマークがAmigo。
もしかしたら立花の実家とか嫁の店なんだろうか(w
バッタオーグ第2号、一文字隼人。
台詞の一つ一つがかっこよくて、こりゃ、人気出るわ。
「お見せしよう」で変身するけど、手順は間違わない(w
結局、彼の過去の悲劇や洗脳の度合いは明かされてないけど、まあ、石ノ森版でもTV版でも、柔道有段者のジャーナリストカメラマン程度しかわかんないからなぁ。
1号vs2号の舞台は「シン・ウルトラマン」のメフィラス戦の場所だろうか。
血を吐きながら殴り合うのは庵野さんも好きな「仮面ライダーSPIRITS」っぽい。
カマキリ・カメレオンオーグ、三種混合怪人なので、ここからゲルショッカー。
1号が足を骨折して2号が戦うという図式は、藤岡氏が撮影中に骨折して佐々木氏と交代するという2号編のオマージュでもあるんだね。
ここで初めて男怪人が面割れで素顔を出すのは、本郷奏多さんの役得か(w
ルリ子の兄、イチローの基地に向かうトンネルでのショッカーライダー戦。
高速バイクバトルは迫力満点でかっこいい!
個人的にちょっとトラウマを抉るほどの迫力(w
石ノ森漫画版の様なマシンガンだけで終わってしまったのは残念。
1・2号そろい踏みだし、ライダー車輪を今風にアレンジするのかと期待しちゃったよ。
チョウオーグ、イチローが仮面ライダー第0号に。
名前はキカイダー(イチロー)、先行型0号としてキカイダー01(ジロー)、虫怪人・仮面ライダーの同型対決はハカイダー(サブロー)、父・母・妹の家族構成にベルト形状はV3(志郎)、モチーフは蝶だけどイナズマン(吾郎)……かな(w
イチロー、むちゃくちゃ強かったのに後半で泥仕合になったのはプラーナの使用ペースが速すぎたのか、弱点なのか。
1号とのアマレスか総格みたいな戦いは、クウガvsダグバのような雰囲気も感じました。
そしたら、プレミアム上映会で柄本佑が好きな仮面ライダーとしてそのシーンを熱く語ってて笑った。
"最終話の一個前"っていうあたり、ガチ(w
本郷が死に、プラーナ=魂だけが一文字と共に風を感じるという結末は石ノ森漫画版の結末のオマージュ。
さすがに脳味噌プカプカにはならなかった(w
続編があったらサイボーグボディに搭載されるのかな。
そういえば死に際はみんな泡になって消滅するタイプでした。
まあ、毛糸ピュルピュルはさすがに映像映えしないか(w
コウモリオーグで観客席がみんな泡になるのはなかなかに悪趣味でした。
新たなカラーリングを与えられた第2号。
そして新サイクロン号。
石ノ森漫画版では天才執事、TV版ではチートメカニック&ショッカートレーナー経験者のおやっさんである立花が、シンでは政府をバックにしてるんだから、それくらい作れちゃうか(w
最後に、シン・ショッカーの源流である人工知能・アイの自立端末であるケイ。
当然「ロボット刑事K」なんだけど、ちょっと立ち位置がよくわからんキャラだった。
これも漫画版では重要キャラらしいので、単行本が発売されるのを楽しみにしときましょう。
エンディングはTV版の藤浩一(子門真人)歌唱の名曲メドレー。
「シン・ウルトラマン」の様にオリジナル曲ではないのは、2021年に亡くなられた菊池俊輔さんへの追悼の意味もあるんだろうか。
劇中でもTV版の劇伴がアレンジされて使われていましたが、「コレコレ!」という気持ちと「これはシンの作風に合ってるのか?」という疑問のせめぎ合い(w
思い出せる限り書いたけど、もっと心躍るセンテンスがあったような気もする(w
ほんと面白かったわぁ。