3DSのヴァーチャルコンソールで「ファミコンウォーズ」と「スターラスター」をDLしたren.です。
やっぱり「スターラスター」は時代を超越したゲームだなぁ。
2D表示と座標計算だけで、こんなに宇宙の広さを感じるなんて。
そして「ファミコンウォーズ」の戦略SIMとしての無駄の無さ。
無さ過ぎて、ZOC(ゾック=ゾーン・オブ・コントロール)があると勘違いする(w
普通の「現代版大戦略」があったら、そっちがやりたいんだけどね。
▼ AFRIKA PS3/SCE (2009)
初のPS3ソフト。
昨年末、押入れの肥やしにしているという友人から、本体を借りていました。
やりたかったのはこのソフト、「AFRIKA」。
というか、PS3オンリーのゲームでやりたいのって、いまだにこれしかなかったんだよね……。
だから、たぶん最初で最後のPS3体験(w
ネット上ではよくネタにされているこのゲーム。
動物カメラマンとなり、アフリカの野生動物の写真を撮る内容。
自由に動物を探して撮るもよし、依頼されるとおりの写真を撮るもよし。
▼ Afrika: PS3 Game Trailer
トレーラーでも見受けられるように、とにかく野生動物の造形と動きがリアル。
ナショナルジオグラフィックスが協力しているだけあります。
まあ、たまに障害物や仲間に激突したり、スライド現象を起こすのはご愛嬌(w
それぞれの動物ごとに動きが違うのはもちろん、どのくらいまで近づけるかという"絶対距離"も様々。
かなりの距離までじっとこちらを見つめ続けるシマウマや、こちらの姿が見えている限り現れないディクディク、いくら近づいても逃げはしないが襲い掛かってくるゾウやライオンなど、どこまで姿を隠して肉薄した写真を撮られるかがメインとなるので、スニーキングアクションの趣が強いといえます。
写真も、ソニーのαシリーズ(α100、350、700)や純正レンズ各種が登場します。
撮影メニューは簡略化されていますが、露出補正やモータードライブも使用可能。
個人的には連射よりもオートブラケット(自動的に露出の違う写真を連続して撮る機能)が欲しかった。
他に、リモコンシャッターカメラやRCカー搭載カメラも登場。
掲載する写真は、私がゲーム中に撮った写真……のTV画面をデジカメで撮影したもの(w
とにかく、こんなゲームは他に無い、オンリーワンな内容。
「MGS」や「GTA」なんかにもカメラモードはあるけれど、あくまでおまけだものね。
カメラや動物が好きな人なら、絶対楽しめます。
私は現在20時間ほど遊んでいますが、メインミッションではようやく終盤といったところ。
さくさく遊べば、こんなに時間はかからないでしょうが、撮影したい動物を見つけ、移動ルートを観察し、ブッシュに身を潜めてやってくるのを待つ、満足いかなければ日を改める……と、1つのモチーフごとに何日もかけて撮影しているので(w
このフラミンゴの撮影には、ゲーム内時間で5日かかりました。
そうやってガチで撮影しようとすると、色々と不満が出てきます。
いや、それはとめどもないほど。
まず、動物の行動について前述しましたが、こと鳥類に関してはかなり悪いです。
とにかく降りてこない。
パッと着陸したと思ったら、5秒も立たずに飛び立つことがほとんどなので、まずファインディングするのが難しい。
たまに長く降りて歩くこともありますが、好みの方向に移動するというのは至難の業。
こういうのは、根性で撮るしかありません(w
にしても、ムクドリが枝には留まらず草地にばかり下りるのはどういうことなのか。
撮りにくいのは鳥の動きの所為だけではなく、カメラの取り回しにも問題があります。
とにかく動きが遅い。
カメラを持っていない状態でもクルリと360度見渡すのに7秒かかるほどなので、レンズ越しなら倍率によってもっとかかる。
しかもスピードが一定なので、動く動物を追ったり、鳥の流し鳥をするなんてことは不可能です。
さらに、視点の誘導がおかしい。
肉眼で動物を見つけ、双眼鏡やカメラで覗こうとすると、視線の平行が水平に戻るので、また探さなければいけない。
もちろん、そんなことをしている間に対象はいなくなる(w
このシステムは、絶対にカメラや双眼鏡を遣ったことの無い人が作ったとしか思えません。
とにかく、この動きの悪さの所為で、タイミングが狂うこと甚だしい。
「見つける」「構える」「とらえる」「撮る」の全てにストレスがかかります。
まあ、これもゲームを進めているうちに、それなりに構図も取れるようになるのですから、慣れって恐ろしい(w
そうそう、ピントはAFなのでまだいいのですが、ズームリングの動きも遅いですよ。
ちなみにオプションは音声の設定しかありません。
旋回速度の設定ください。
カメラの方向の取り回しは左スティックで行います。
しかし、カメラを構えていない状態では、TPSのように右スティックで視点を動かします。
これで何度、アンブッシュのときに間違ったレバーを倒してしまい、動物に見つかってチャンスを逃したことか。
そういえば、TPSの状態では、なんと空を見ることができません!
スタートボタンを押すことでFPS視点になり、これならばそれなりに上が向けるものの、天頂まで首は上がりません。
これも鳥を追うときに難儀する原因でした。
一部の立ち木には登ることができるのですが、なんと登ると肉眼での視点移動ができません!
双眼鏡やカメラ越しならば360度見渡すことができるのですが、これもおかしなシステムです。
望遠レンズだと、広く見渡せないので大変困ります。
レンズは最大で300mポッキリ。
しかも、ゲームスタート時は15-65mmという広角ズームしか持っていないという、動物写真家の名折れ。
まあ、それだけ"動物に接近する"ことが重要なゲームだということなのでしょうが……なんだかなぁ。
せめて標準でテレコンバーター(焦点距離を2倍にするアタッチメント)を持っているとかなら良かった。
リモートシャッターカメラは、そのもっとも性能の悪いレンズ限定。
なので、これで動物を撮ろうとするのは無謀(撮らなきゃいけないミッションもいくつかある)。
自分撮り用と割り切ろう。
撮影中の姿勢は、立ちとしゃがみの2つ。
正直いって、どちらも大して視点の高さは変わりません。
しゃがむのは隠れるためと思ってかまいません。
だったら、伏せが欲しかったわ。
ブッシュや低木にかくれると、次の問題が。
動ける範囲が、基本的に1歩単位なので、場所の微調整ができません。
ちょっとずつガクガクとピストン運動をすると、少し細かく動けますが、かっこ悪いことこの上ない(w
ブッシュにどのくらい身体がかぶっていればいいのかも判定が微妙なので、隠れているはずなのに逃げられることもしょっちゅうのことです。
そうして苦労して撮った写真ですが、なんとアルバムには200枚しか保存ができません。
登場する動物は62種類+αで、さらにオス・メス・子供の差があるものが大半です。
1種類に付き3枚程度しか保存できないというのは、写真撮影ゲームとして致命傷です。
170枚を越えたあたりから、泣く泣く撮った写真を選別して消去していく作業が始まります。
まあ、メニュー画面からPS3本体にPNG保存することはできるので、もう壁紙撮影ゲームだと思うのも一興かと(w
ミッションによっては撮影した写真を提出することで評価を得られます。
これが「動物の顔を真正面で撮る」「身体全体が入っている」「ぎりぎりまで接近する」のみ評価されるシステム。
どんなに構図に凝ろうが、逆行勝利と信じようが、親子の微笑ましさを写そうが、そんなのはお構いなしです。
とくに全身と接近については、望遠レンズで撮っても評価されません。
何のための望遠レンズだ、こんにゃろー!!
おかげで、渾身の一枚がD評価になった悔しさといったら!(それでも、Dはこれ1枚だけですが)
撮影はフィールドをスズキ・ジムニーで移動しながら行います。
同行者として相棒(男女の主人公の選択しなかった方)か、ガイドのジェームズが同乗します。
メインミッションの一部では、この2人のどちらかが運転を担当してくれたりしますが、基本は乗っているだけ。
一日中、炎天下に車を止めっぱなしにして、朝から晩までアンブッシュし続けたときは、さすがに気の毒に思えます(w
ミッション以外では台詞も一遍通りでつまらないのが問題かな。
ジェームズは「水曜どうでしょう アフリカ」のスティーブ並に、「沢山イルヨ~」「モットモット、出ルヨ~」とか言ってくれたらいいのに(w
まあ、やりこめばやりこむほど、そうした不満が大量噴出するゲームですが、面白いことに変わりをありません。
ゲームにおけるリアルさの構築というのは、こういうゲームを作ることも出来るのだという事を教えてくれます。
まあ結局、続編も模倣作品も出なかったということは、残念ながらニッチな試みでしかなかったということなのでしょうが(w
とりあえず、私はまたまだやりこむぞ。
ぶちぶち文句を言いながらもね。