ずいぶんと歩道が乾いた札幌から、ren.です。
ただ、家のない場所(空き地や駐車場)は、住人が雪割をしていないのでまだまだぐしゃぐしゃ。
快適に歩けるようになるのは、再来週辺りかしら。
● 「アラン ウェイク」 XBOX360/マイクロソフト (2010)
暗い夜を、懐中電灯地と銃器を手に、"闇"と戦うアドベンチャーTPS。
▼ Alan Wake(アラン ウェイク)JPN PV
前情報として「スタンリー・キューブリックとスティーヴン・キングを足して、デビッド・リンチをかけたような内容」とは聞いていましたが、予想以上にそんな雰囲気でした(w
特にステージは「ツイン・ピークス」っぽくて、2年前に観ておいてよかった。
他にも「トワイライトゾーン」や「ヒッチコック劇場」、古典SFやファンタジー、そしてクトゥルフ神話も混じっていますね。
スランプ中の売れっ子小説家のアランが、静養先の田舎町で異常体験に巻き込まれるというストーリー。
最愛の妻が湖に落ちた直後、自分は1週間の記憶がない状態で、崖下に落ちた車の中で目覚める。
自分の体験が現実なのか夢なのか分からないまま、"闇"に囚われた人影が次々とアランを襲う。
"闇"に立ち向かうためには、街灯と手持ちの懐中電灯が頼りだった。
やがて、この異常事態が、書いた覚えのない自分の新作小説の内容をなぞっていることがわかっていく……。
いわゆるホラーFPSのように、ばかすかゾンビを撃ち倒すゲームとはちょっと違います。
特に最高難易度"ナイトメア"では、"闇"人間がとても強くて、倒すよりも足止めして逃げることが重要になってきます。
一応拳銃や猟銃は手に入りますが、決定的なダメージを与えるのは難しく、また人数も多いため、電池を消費する懐中電灯をうまくやりくりして"闇"人間をひるませて、強い光のある街灯の下などを目指します。
低難易度では一撃必殺の照明弾やフラッシュグレネードも、"ナイトメア"ではそうもいきません。
どの程度倒し、どの程度逃げるかの判断が、攻略の決め手になります。
前述のストーリーですが、なにせモデルとなっているのがキングやリンチですから複雑で難解です(w
クリア後に何箇所かの考察サイトを見てみましたが、見事に違った見方や感想でした。
数ある情報の中で、どれが本当の伏線で、どれがミスリードや雰囲気作りのフィーチャーなのか、遊んだ人によって判断のしかたが変わるというのが、この作品の売りといえるのでしょう。
なお、ホラーゲームではありますが、怖さもグロテスクやショッキングなものではありません。
もちろん、そうした要素も少なくありませんが、本当の怖さは「夜の闇」です。
懐中電灯の範囲意外がほとんど見えない状態で聞こえる、風の音や物が崩れる音。
ぶっちゃけ、"闇"人間が襲ってくるときは予告シーンがあるので驚きませんが、こうした現象の音の方が唐突で、びくりと体が跳ね上がるほど怖いです(w
ゲーム発売後、前日譚が実写で公開されました。
なお、ゲーム内容に直接関係しているわけではないので、先に観ても後に観ても問題ありません。
▼ 実写『アランウェイク ブライトフォールズ -エピソード1-』日本語字幕
アランをはじめとする本編の登場人物も、モデルとなった俳優本人が登場してますし、ダイナーやロッジといった建物の内装もゲームそのもので、より現実感を感じられるつくりになっています。
……ぶっちゃけ、妻のアリスは、ゲームのCGモデルより、女優さん本人のほうが美人だと思う(w
なお、本編ゲームのDLCでは後日譚が2種類配信されています。
その内の1本はソフトに無料DLコードが着いていたそうなのですが、私が手に入れた中古品には入っていなかったので、増税前にDL使用かなと思ったのですが、セールを待ったほうが安いはずなので我慢(w
そして、その後に別ゲームとして配信されたのが、外伝にあたる「アメリカンナイトメア」です。
▼ Alan Wake's American Nightmare(アラン・ウェイク アメリカンナイトメア)
先日のセールで買ったものですが、これを楽しむために前作を手に入れたわけです。
アランが本編の後どうなったのか、本編で出てきたアレは何者なのかが分かります。
DLソフトということで、容量的な工夫がストーリーと直結した仕掛けがあります。
本編はどちらかというとステージ構成でしたが、こちらは狭いながらもオープンフィールドになっています。
なので、どこから"闇"人間が飛び出してくるかという恐怖感が強くなっていると思います。
ストーリーは、大きなネタバレになるので言えませんが(w
なお、本編よりも強力な武器が手に入るので、"闇"人間をかなり楽に倒せますし、むしろそっちに振られたゲームバランスです。
そういえば、Xbox Oneで続編が作られるという情報がありますが、どうなるんでしょうね。