今日も氷雨でそうとう寒いのですが、明日はいよいよ雪の予報。
そんな札幌から、ren.です。
昨日はF1韓国GP決勝でした。
開催前からのネガティブな話題に、普段F1を観ないような層までもが注目した今レース。
たとえ悪い噂が核でも、せっかく注目を集めたならば、そういう人も楽しめればいいが。
そう思わざるをえないのが、私の今回の素直な気持ちでした。
結果として、状況は酷く、レースは素晴らしく、ドライバーと観客はかわいそうな一日でした。
金曜FPの段階から、サーキットの状態が噂に違わずひどいこともわかりましたが、それ以上に、その路面やバンプなどの問題に対し、あっという間に適応していくドライバーたちへの感服が勝りましたね。
はじめのうちこそラインを飛び越し、縁石で跳ねる姿もありましたが、FP1の段階で1分40秒、FP2・3では1分37秒、予選にいたっては1分35秒といったタイムを出してくるあたり、流石としか言いようがありません。
そして迎えた日曜日決勝。
天気予報どおりの雨模様で、やはりコース上はひどいありさま。
フォーメーションラップではバトンが「川どころではなく、これは湖だ!」と無線するほど。
結局、セーフティカー先導でレースは始まりましたが、3周で赤旗中断。
しかし、この3周によって"レース成立"ということにもなってしまいました。
75%ルールにより、今回では42周まで走れない場合、グリッド順のままハーフポイントレースになります。
雨が降り続く中、レースは約50分間中断。
鈴鹿のときのように、船を作って遊ぶような余裕はありません。
国際映像には今回お気に入りらしい"タダ観山"が映りますが、タープまで持ち込んで観戦しているようです。
そして、その段階でも渋滞している3車線道路を見て、川井ちゃんが引きつった声で一言……
「我々、帰れるんでしょうか」
……お察しいたします(w
ようやく雨も小降りになり、SC先導でレース再開。
そして18周目、いよいよSCアウトでレースが始まりました。
ここまでで、本来のスタート時間から約1時間半が経過。
そんな、19周目。
ウェバーがコントロールミスでスピン!
ガードレールにクラッシュし、ピンボール状態になり、背後からきたロズベルグを巻き込み、両車リタイヤに。
なんと実質1周で、ポイントリーダーのウェバーが消えるという波乱中の大波乱。
マシンの撤去のため、再びSCイン。
そもそもの整地状態が悪いため、クレーン車がコース上にまで泥を持ち込むことに。
そうでなくとも、雨の作った川が泥を次々と流し込んでくるのですが。
おかげでレース終盤には、あの鮮やかなフェラーリのマシンですら黄色に染まるほどでした。
元々、タイヤにゴミや砂が巻きつくさまを見て、川井ちゃんや小倉さんは"黄な粉餅"と称していましたが、最終的には全てのマシンが黄な粉餅のようになっていましたよ(w
走るごとに路面はよくなり、42周を経過し、フルポイントレースになることが決定。
ウェバーが消えたことで、ベッテル、アロンソ、ハミルトン、バトンに大きな期待がかけられます。
しかし、バトンは調子があがらず、また今回も可夢偉とバトルを繰り広げる一件も。
もはやこの二人は腐れ縁になりつつありますね(w
また、ピットでアロンソが出遅れたり、ハミルトンがタイヤにトラブルを抱えたりと、それぞれに苦心。
そんな46周目。
ベッテルのマシンが白煙を噴きながらストップ!
ポイントの期待をかけられるレッドブルが、2台とも完走できないという惨事に。
また、火を噴くマシンに対して、ベッテルが自ら消火作業をするという珍事も。
コースマーシャルに関しては、練習も教育もなされていないことが、あちこちで露呈していましたねぇ。
17時50分。日没。
テレビ画面はカメラの露出調整により明るいのですが、実際は見通しの利かない逢魔が時も。
無線からはアロンソをはじめとしたレーサーの「コーナーが見えない!」という悲鳴が。
しかしハミルトンだけは「大丈夫、見えている」と、頼もしい言葉。
今宮さんによると、韓国国際サーキットには、ピットやスタンドくらいにしか照明施設がなく、駐車場までの2kmの道も真っ暗だったのですが、ちょうど同行することになったハミルトンは、暗闇の中を難なく車まで移動していたそうで、「目のよさには感心した」そうです。
つか、ハミルトンはドワーフか(w
アロンソがトップでチェッカーを受ける頃には、指令席のモニターや、カメラのフラッシュがはっきりと明るさを感じさせるほどの暗さで、表彰台セレモニーの様子は、まるでナイトレースだったかのようでした。
ということで"韓国GP初代チャンプ"優勝はアロンソとなり、ランキングもトップ。
ハミルトンが2位、マッサが3位となりました。
左近もこの厳しいレースを乗り越え、最下位の15位とはいえ、完走。
レース内容もよく、5連続完走記録となりました。
可夢偉はライバルからの厳しいチェックを受け、スーティルには接触された上にパワステを痛めるというトラブルもありましたが、無事8位入賞。
ハイドフェルドも9位入賞で、ザウバーはダブル入賞。
我らがウィリアムズは、特にタイヤに厳しいレース。
ハルクは残り3周というところでタイヤがもたずピットしたため10位。
バリチェロも同じ頃にはグリップが利かず順位を落とし、7位。
惜しくも苦いダブル入賞でした。
その他の結果は
こちら。
また、レース後のドライバーインタビューも必見です。
▼ F1韓国GP 決勝 (ドライバーコメント) (F1-Gate.com)
▼ 【Rd.17 韓国GP】小林可夢偉、「なんとか生き残った」レースで8位入賞! (F1 L!FE)
さて、以下は、
GP UPDATE .NETから、個人的に気にいった写真。
▼ バーニーさんとベッテルくん思いっきり中指を立てるBさんと、微妙に引きつってるベッテル。
80歳の誕生日を迎えたバーニーへのお祝いのようですが、歩行器とは皮肉あふれること(w
▼ ビジャイさん今回、一番のつぼ。
待ち受け画面にさせてください(w