久々に35.8度という、私のほぼ平熱。
あと0.3度がんばって欲しかった(w
さて、ミリタリーロボットの考察の続き。
何で突然こんな話題になったかという理由は、昨日話したとおり。
まあ、特に買い物もしてないので、他に話題がないってのもあるけど(w
前回の〆に「私は兵器ロボット非原理主義」と話しました。
これは、「ロボットという機械は、兵器になり得ない」という考え。
現実的(リアル)なロボッと兵器というと、無人偵察機や無人潜航艇、あとはラジコンロボット。
あと、ちょっと向きは変わりますが、人工衛星や宇宙探査機です。
これはこれでかっこいいのですが、普通想像される"リアル系"ロボットではないでしょう。
「ガンダム」に代表される、スーパー系の人型ロボット兵器。
もし、実在したとしたら確実に、整備士は胃にボコボコと穴が空くでしょう。
兵器の大原則として、「整備・修理が容易」ということがあります。
戦闘機だって一度飛ぶだけで、あちこちに異常が発生します。
関節だらけの人型ロボットが一歩歩くだけで、どれだけの部品が壊れるでしょうか。
特に、銃のトリガーや剣を使用する場合、指にはいくつも関節があり、負担がかかります。
壊れないにしても、何箇所メンテナンスすればいいのでしょうか。
こうしたかかる手間は、前線では致命的。
行って、帰ってきて、補給して、再出撃、なんてことは無理でしょう。
部品交換をたやすくするためにユニット化したとします。
複雑な動きを可能にする関節部分や、衝撃に絶える装甲やサスペンション。
もしかしたら、大出力を生むための動力部品も、そっくり交換しなきゃいけない。
使い捨てられる部品のお値段は、ハウ・マッチ(古
人と同じような動きを実現するには、ソフトウェアも必要。
これについては、また別に考察しますが、これにも専門の技師が必要でしょう。
ロボット兵器1台に、何人の整備関係者が必要でしょうか。
量産化する際のコストを押さえられたとしても、こうもマンパワーの浪費が多くては、実用化は難しいはずです。
アニメ・マンガ・ゲームの"リアル系"ロボットは、開発や製造過程、技術的説明がなされているものは多いですが、この点を扱っているものはほとんどありません。
ハンガーで整備を受けているシーン自体はよく見ますがね。
なんか、関節のところをいじって火花を出してたり、コックピットに端末をつなげてたり。
「高機動幻想ガンパレード・マーチ」には、整備士というキャラクターカテゴリーがありました。
しかし、その人数はきわめて少なく描写されています。
実際の整備シーンもほとんどありません(小説とかは知りませんが)。
まあ、士魂号が設定的に"リアル"なのかは、「新世紀エヴァンゲリオン」のエヴァシリーズなどと並んで、疑問な点も多いですが(w
最もその点をリアルに描写していたのは「機動警察パトレイバー」でしょうか。
軍用じゃないのですが、まあ、公的組織ですし、戦闘もしたってことで(w
ロボット(レイバー)の大きさと人員的規模が、一目で納得できました。
ちゃんと人員不足についても、話に盛り込まれていましたしね。
とにかく、「動力源は?」とか、「開発の経緯は?」とか、「生産・維持コストは?」とかの設定的要素よりも、こうした「ロボットの運用現場」の描写が、"リアル系"作品の多くで説明不足な場所ではないかと、私は考察します。
ひいては、"リアルなミリタリーロボット"を感じさせるポイントだと思います。
ここまでの考察は、私が触れた作品のみでの話なので、「あの作品はこうだった」とか「その作品はこうなんだ」という点があっても、見逃しておいてくださいな(w
次回は、「実際に兵器としてロボットを運用できたら」を考察します。