大雪に見舞われた札幌から、ren.です。
昨夜からかれこれ、見た目の積雪で40cm以上降りましたよ。
やれやれ。
そんなわけで、買い物に出かけるのも面倒だったので、今日はミリロボ考。
*お断り*この考察は、「非ロボット原理主義」(人間型ロボットは兵器に不向き、という考え)の私がミリタリーロボットの理想を、ガンダムなどのロボットモノに明るい友人の意見を取り入れ、「
それなら私も納得できる」というものをまとめたものです。
友人の協力に感謝するとともに、「そんな考え方もあるよね」という例であることを記しておきます。
今回は地球に限るわけではありませんが、重力下、大気中、上空という条件でのミリロボ運用について。
つまり、
ミリロボを現代兵器の戦闘機として扱った場合です。
さて、ここでひとつの問題が。
戦闘機、ひいては飛行機というのは、空を自在に飛ぶための理想形として作られました。
重力下では揚力や浮力を失えば落下します。
揚力や浮力をうまく利用するには、流体力学的デザインが必要。
つまり、これに手足を生やすのはナンセンスの極みということです(w
もちろん、ロケットや垂直離着陸機
のように、下向きの推進力と重力のバランスで中空に浮いたり、ヘリコプターや
ティルトローター機のようにホバリングするという手もありますが。
では、戦闘機をミリロボにする利点があるとすれば、どんなところでしょうか。
ミリロボが人型である利点として、
以前の記事で"フレキシブルな腕"を挙げました。
やはりこれを生かさない手はないでしょう。
「超時空要塞マクロス」シリーズのガウォークのように、戦闘機に腕をつければ、やはり敵を狙うのに適しているかもしれません。
現用兵器でもJHMCS(Joint Helmet Mounted Cueing System ジョイントヘルメットマウンテッドキューイングシステム)という"パイロットの視点に照準が向く"というシステムがありますしね。
でも、戦闘中にコクピットから向ける方向ってのは、かなり限られてますし、ならばわざわざ腕にする必要があるとも思えません。
現代の戦闘機戦では、ドッグファイトはまず起こりません。
射程範囲ぎりぎりから誘導ミサイルをぶっ放し、あとは当たるか避けられるか。
レシプロ戦闘機の頃とは飛行速度も違うので、追いつ追われつの機銃の撃ち合いという状況も、発生しづらいのでしょうね。
でも、ミリロボも同じ事をしては、やはり腕のある意味がない。
だからと言って、空中でくんずほぐれつの殴り合いになるのも、現実味がありません。
前回の宇宙戦闘の例のように組み合うことになれば、お互い落下するのがオチ。
となると、やはり後ろの取り合いが一番燃える展開か(w
それでは、こんなのはどうでしょう。
戦闘機に腕や足のような部分があるなら、それを
翼やフラップ代わりにするというのは。
Su-27フランカーというロシアの戦闘機があります。
この戦闘機、飛行機の飛び方の概念をぶっ壊してしまいました。
▼ S-u27 マニューバ・デモンストレーション優秀な偏向ノズルと、カナードやフラップ、エアブレーキの空気抵抗によって、とんでもない機動を見せます。
こうした機動は、"プガチョフ・コブラ""クルビット"という名前で知られます。
なんか、器械体操かフィギュアスケートみたいだね(w
私の提唱する"ミリロボ戦闘機"はこれを参考に、スカイダイビングや潜水士のように腕や脚を動かし、空中での姿勢を自在に取れるというものです。
腕状、脚型であればいいので、指は必要ありません。
いわば、フラップやノズルのお化けみたいなものですね。
空中で体勢と位置をくるくると変化させる、"空中
ガン=カタ"が可能に!(w
高速で飛行するパワークルーズ時には、翼状に伸ばすなり、機体に密着させるなりしてしまえば邪魔になりませんし、着陸時にも現用機通りの離着陸機構が使用できるでしょう。
ミリロボの脚を着陸に使うには、垂直離着陸的な機構がなければ、接地した途端につんのめって転びますね(w
せいぜい手足に指状のフックをつけて、停機中や空中給油中に機体を固定したりする程度にしか使えないでしょう。
基本的に、戦闘機が歩く必要はありませんし、脚での不正地の走破性は、考えなくていいと思います。
第一、飛び立つときに離陸速度を出すには、歩行では間に合うはずありませんしね。
徒競走が得意な戦闘機って、あまりに馬鹿馬鹿しいですし(w
ミリロボ戦闘機も、飛行場や空母のカタパルトが必要ということになりますね。
なお、低高度の戦闘については、地上戦の考察の際に触れたいと思います。
どちらかというと、空対地戦闘になるのでね。