
「透明人間(東宝)」
1954年 日本 70分
■監督:
小田基義
■出演:
河津清三郎
三條美紀
高田稔
土屋嘉男
植村謙二郎
藤原釜足
●あらすじ
宝石店を襲撃した男は、何故か顔を包帯で覆っていた。
第二次大戦中に透明人間部隊が存在していたことから、犯人はその生き残りである可能性が示唆される。
事件を追う事件記者の小松は、宝石店に来ていたというサンドイッチマンのピエロに疑惑の目を向ける。
その男のアパートには盲目の少女がおり、ピエロの男は彼女にプレゼントするためのオルゴールを買い求めていたのだった……。
(YAHOO映画より)
★感想など
円谷英二が「透明人間現る」の後に作ったのが本作。
「透明人間現る」の後に本作を観たいなあと思っていて、別のきっかけで自分のライブラリをごそごそとやっていたら
何と俺持ってるじゃん!
早速いそいそと観てみたが、「透明人間」ものとしては「透明人間現る」の方が上。
映画としての出来はこちらの方が上って感じだった。
「透明人間現る」は和製「透明人間」だけに、本家と同じ特撮を作ることに意義があるとも言える。
本作の方はある意味別に透明人間でなくても良い、秀逸なストーリー。
思えばこの頃の東宝は戦争の悲劇みたいな脚本が多かったよね。
しかし同一のテーマで東宝と大映の両方を見比べると、両社の違いが良く分かるねえ。
正当と言うか、真面目・王道な東宝に対し、ちょっと俗っぽい大映。
まあ私はゴジラ・ガメラの頃から、どちらかと言うと大映の方が好きなんですけどね。