「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 南北英雄」
原題:黄飛鴻之南北英雄/THE UNITY OF HEROES
2018年 中国 104分
■監督:
林珍釗(リン・ツェンザオ)
■出演:
趙文卓(チウ・マンチェク)
唐文龍(マイケル・トン)
韋娜(ウェイ・ニー)
●あらすじ
チウ・マンチェクが24年ぶりにウォン・フェイホンに扮したアクションシリーズの新章。
武術家で医者でもあるフェイホンの道場に謎の猛毒に侵された男が押し入る。
フェイホンとイギリスで医学を学んだ恋人のモーは、西洋医学で男を救おうと試みるが…。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
久々にチウ・マンチェクによる黄飛鴻(ウォン・フェイホン)の映画。
内容の方は、映画版ではなくチウ・マンチェクのテレビ版の続編って雰囲気だった。
鬼脚が常に身体傾けてるのとかって、テレビ版の熊欣欣しかやってなかったような?
そのくせ黄飛鴻が常に使う武器は傘なのは、相変わらずジェット・リーの影響が強すぎるね。
さて久々に黄飛鴻を演じるに当たり、主演のチウ・マンチェクも良い歳になったから師父感がしっくりくるかなと
観る前は思ったけど、全然ダメだこりゃ。
威厳や頼れる感が全くなく、ただの柔和な中年にしか見えん。
これなら若い時のテレビ版の方がまだ師父感があったぞ。
そして映画全体として頂けないのが、功夫シーンがダメ過ぎるところ。
昨今の風潮としてワイヤーを多用するのは分かるんだが、ワイヤーを操作する技術が下手過ぎ!
蹴りとかで吹っ飛ばされて地面に叩きつけられる時にワイヤーでスタントマンのダメージを逃がしてるんだが
これが当たる直前にふわっと浮く不自然な動きになっていて、功夫映画としては超絶しらける。
おまけに武侠片みたいなくるくる回りながら空中に浮かぶ無駄なシーンも多く、なんじゃこりゃ状態。
動作設計やったの誰だよ!
脚本もかなり雑で、黄飛鴻が心臓近くを拳銃で撃たれて瀕死の重傷になっているのに
その数時間後にはもうクライマックスの大バトルに普通の顔して参戦してくる。
どうしてそこまで動けるのかの説明はなし。こりゃヒドイ。
まあ昔の香港映画のデタラメさが懐かしい人なら許せるのかな?