レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

80デイズ

2023年04月27日 18時29分51秒 | アクション

「80デイズ」
原題:AROUND THE WORLD IN 80 DAYS
2004年 アメリカ 121分
■監督:
 フランク・コラチ
■出演:
 成龍(ジャッキー・チェン)
 スティーヴ・クーガン
 セシル・ドゥ・フランス
 ジム・ブロードベント
 莫文蔚(カレン・モク)
 洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
 キャシー・ベイツ
 アーノルド・シュワルツェネッガー
 オーウェン・ウィルソン
 呉彦祖(ダニエル・ウー)

●あらすじ
19世紀末の英国ロンドン。
その突飛な発想でいつも王立科学アカデミー会員たちの物笑いの種になっていた発明家のフォッグ氏。
彼はある日、「80日間で世界一周できる」と口走ったことから、
意地悪なアカデミー長官、ケルヴィン卿とその成否を巡って大きな賭けをするハメに。
いまだ飛行機すら発明されていないこの時代に、とんでもない冒険の旅に出ることになったフォッグ氏のお供をするのは、
ひょんなことから彼の使用人となったパスパルトゥーこと中国人のラウ・シン。
ところが彼にはフォッグ氏には内緒のある目的を持ってこの旅に同行していたのだが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
なんだか巷の評判はすこぶる悪いみたいね、この作品。
元は1956年の「80日間世界一周」のリメイクだが、
第25回ゴールデンラズベリー賞で最低リメイク賞にノミネートされたり、
主演したジャッキー自身も「もうリメイクはコリゴリ」とボヤいたとか。
でも2000年代のジャッキー映画でこの内容なら、むしろ面白い方だと思うけどなあ。
オリジナルを見ていないので比較は出来ないのだが、
ジャッキーが関わったからなのか、全体的に小さな子供でも楽しめるような作りになってる。
絵本のような街になるよう描いたCGとか、コメディとギャグ満載な演出の数々。
でもジャッキーは元々そういった映画作りを心掛けてるから、同じ思いでハリウッドで作ると
ディズニー映画みたいになるのかな?
だがこれが悪くない。
しかし全体的にコメディ・ギャグ映画の様相だし、最初の頃にパリで敵と功夫するシーンも
絵画と絡めたお笑い要素強めだったから、真面目な功夫は出てこないのかなと思っていたら
中国編になった瞬間にテイストが変わる!
村のセットは懐かしの「ドランクモンキー/酔拳」に似ていて、ここでジャッキーが着ている服も
当時の功夫映画時代の服に似ている。
そしてここで見せる功夫シーンも昔っぽいのだが、ここで使う武器に注目!
4つ脚だけ付いてる長い木の椅子。ジャッキーは「ヤング・マスター/師弟出馬」で。
サモハンは「妖術秘伝/鬼打鬼」とかで使っていた、あの木の椅子を使って功夫するんだよねえ!
超懐かしい。
他にも広東十虎を登場させたりとか、サモハンが演じているのは黄飛鴻で、ちゃんと将軍令が流れるとか
ちゃんといつものお約束をきちんと守るところは、まるで香港映画のようで嬉しかった。
でも広東十虎なのは黄飛鴻ではなくて、お父さんの黄麒英の方だったと思うけどね。
まあその辺はファンタジーの一言だろう。
とにかくジャッキー映画として見れば十分に楽しい映画。
いつかオリジナルを観るとしても、これはこれで面白かったよ。
お子様にもオススメです。
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十二人の怒れる男

2023年04月27日 18時29分21秒 | ドラマ

「十二人の怒れる男」
原題:12 ANGRY MEN
1957年 アメリカ 96分
■監督:
 シドニー・ルメット
■出演:
 ヘンリー・フォンダ
 リー・J・コッブ
 エド・ベグリー
 マーティン・バルサム
 E・G・マーシャル
 ジャック・クラグマン
 ジョン・フィードラー
 ジョージ・ヴォスコヴェック
 ロバート・ウェッバー
 エドワード・ビンズ
 ジョセフ・スウィーニー
 ジャック・ウォーデン

●あらすじ
既に法廷劇の代名詞となって久しい、アメリカ映画史に輝く傑作ドラマ。
元々は高い評価を受けたTV作品で、その脚本・演出コンビによる映画版だが、
そのいかにもTV向きの密室劇を上手くスクリーンに転化させた手腕は見事の一言。
17歳の少年が起こした殺人事件に関する陪審員の討論が始まったが、
誰が見ても有罪と思えたその状況下で、ひとりの陪審員が無罪を主張した事から物語は動き始める……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
この作品、メチャクチャ面白かった!
狭い会議室にこもった12人の名優たちによる密室劇で、基本会話だけで進んでいくのだが
これが想像力を働かせて(と言ってもそこまでではないが)観ていくのだが
有罪か無罪かの結果は12人全員の意見が揃う。つまり12対0にならなくてはいけないルールで
始まりは11体1。
しかし人一人の命を軽く決めていいのか。疑問があったらとことん考えるべきではないのか。
最初は独りの戦いから始まるが、疑問点を次々と洗い出していくうちに形勢は変わっていき。
みたいな感じの話しだが、これを演じている12人がみな素晴らしい演技なので
観ているこちらもどんどん惹き込まれていき、あっと言う間にラストを迎える。
また本作の結末。及びラストシーンがこれまた多くの余韻を引く素晴らしい出来栄えなんだよねえ。
これは是非味わってほしい。
決して今の映画では、こうは作れないだろうなと思わせる格好良い終わり方だ。
さて本作は名作の誉高く、何度もリメイクされているらしい。
1997年には、あのウィリアム・フリードキンによるTVドラマ版。
そして2007年には、あのロシアでリメイクされている。
個人的にはウィリアム・フリードキン版とか気になるね。
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