「市民ケーン」
原題:CITIZEN KANE
1941年 アメリカ 119分
■監督:
オーソン・ウェルズ
■出演:
オーソン・ウェルズ
ジョセフ・コットン
ドロシー・カミンゴア
エヴェレット・スローン
●あらすじ
新聞王ケーンが、“バラのつぼみ”という謎の言葉を残して死んだ。
新聞記者のトンプソンは、その言葉の意味を求めて、生前のケーンを知る人物にあたるが……。
様々な人物の証言から、新聞界に君臨した男の実像が浮かび上がる、
斬新な構成と演出で評判を呼んだ、ウェルズ弱冠25歳の処女作。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
本作はアメリカ映画史上No.1とか、世紀の一作くらいに良く評されているので前から興味はあった。
この時代の映画はシンプルながらも面白い傑作が多いので期待して観てみたが、前評判ほどでは無かった。
では何がそこまで評価されているのかと調べてみたら、当時としては画期的な脚本・編集、カメラワークと言ったところかららしい。
この映画の製作当時は斬新で新しかった。その衝撃からここまでの評価となっているのであろう。
これってその時の時代性があるから良くわかる。
例えば1993年制作の「ジュラシック・パーク」を知らない人が、今初めて観ても何とも感じないだろう。
現在のCGと比較したら、まるでジム・ウィノースキーが監督したかと勘違いされるかも知れない。
しかし1993年に初めて「ジュラシック・パーク」を観た記憶がある人ならわかるだろう。
あの時の衝撃と言えば、ほんと凄かったとしか言えない。
あの時正にCGとはこういう風に使えるんですよと、教えてもらったかのようだった。
まあそういった歴史的価値を見出せる人であれば。