レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

仁義なき戦い 総集篇

2011年07月16日 16時27分17秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「仁義なき戦い 総集篇」
1980年 日本 227分
■監督:
 深作欣二
■出演:
 菅原文太
 梅宮辰夫
 松方弘樹
 北大路欣也
 千葉真一
 金子信雄
 小林旭
 田中邦衛
 渡瀬恒彦
 伊吹吾郎
 梶芽衣子
 山城新伍
 成田三樹夫
 池玲子
 加藤武
 山本麟一
 三上真一郎
 川谷拓三
 野口貴史
 室田日出男
 丹波哲郎
 黒沢年男

●あらすじ
飯干晃一原作の、実録ヤクザ映画の最高峰「仁義なき戦い」シリーズ。
その第1部「仁義なき戦い」から第4部「頂上作戦」までを再編集。
3時間44分にまとめあげたディレクターズ・カット版。
これまで劇場でしか見られず、ファンの間で人気が高かった作品。
本編開始から2時間後に休憩を挟む超大作。
(東映チャンネルより)

★感想など
長いけど、長さは感じさせない作品。
元が映画史に残る大傑作なんだから当たり前だけど。
元の五部作は何度も観てるから、必然的にどこをカットして総集篇にしたのかが気になるポイント。
ちょっと、さらっとまとめてみよう。

「第一部」
比較的カットされていないパート1。
思いつく限りで言うと、若杉が片腕を切るシーンとか、野口貴史が「ナンボ入ってるんですか」と聞くシーン。
若杉の兄貴をサツにチンコロしたんはおどれらか、のシーンとかかなあ。

「広島死闘篇」
かなりカットされている。
特に勝利絡みのシーンがカット対象になっている。
これからは博徒大友組じゃけんも無いし。
しかも広能がほとんど登場しない。
まあオリジナルがそうなんだけど、これに関しては不満が残るカットだった。
広島死闘篇が終わった時点でぴったり二時間くらい。
広島死闘篇のエンディング画面に「休憩」と入る。イカス。

「代理戦争」
実は五部作で一番好きなのが代理戦争。
しかしこれもカットが多かった。
渡瀬恒彦が組に入る時と死ぬ時のシーンしかないため、リンチ食らうシーンも
「母ちゃんよう」のシーンもない。
オリジナルが猛烈に観たくなった。

「頂上作戦」
やっちん絡みは全てカット。
あと、ひろしと義西会の藤田絡みの話もカット。最後ひろしが殺すとこだけ。
広能-武田絡み以外の部分はほとんどカットと言った感じ。

全体として、中心となる話以外はカットして進む感じ。
仁義なきは脇のキャラクターの話も多いため、その辺は軒並みカットが多い。
仕方ないと言えば仕方ないが、好きなシーンも多いだけに残念。
この総集篇はとにかく殺しのオンパレードみたいな印象になっており
登場したかと思えば、何のエピソードもなく突然殺されたりするのもざら。
新たなナレーションを追加までして気合は充分だが、元を観ていないと話が分かり辛いかも。
でもこれは凄いボリューム感のある映画。
是非オリジナル五部作を観てから、本作を観ることをオススメします。
そして五部作をもう一回見直すと(笑)

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