「バスケット・ケース」
原題:BASKET CASE
1982年 アメリカ 93分
■監督:
フランク・ヘネンロッター
■出演:
ケヴィン・ヴァン・ヘンテンリック
テリー・スーザン・スミス
ビヴァリー・ボナー
ダイアナ・ブラウン
●あらすじ
切り離されたシャム双生児の兄をバスケット・ケースの中にしのばせる青年。
異様な兄弟の絆と悲劇を描くカルト・ホラーの傑作。
アメリカではミッドナイト・ムービーとしてロング・ランを記録した。
全編を通しての異様なムードにチープな作りがマッチしたインディペンデント作品で、
未見のホラー・ファンは必見である。
特に自らの性的欲望をはたせない兄の絶叫はゾッとするものがある。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
とうとうと言うか、やっと観たフランク・ヘネンロッター作品。
私自身のレレレ創世記の時に読んだホラー/ファンタの本に掲載されていた彼のインタビュー。
それを読んだ時から気にはなっていたが、そうじゃなくても本作はカルト作として一定の人気があった作品である。
元精神科医と言う経歴を踏まえても、発想と言うか視点が独特だ。
双生児の悪夢と言えば、デヴィッド・クローネンバーグ監督の「戦慄の絆」(1988年)が有名だが
こちらはシャム双生児を扱っており、さらに不思議な体験をする事ができる快作だ。
極低予算ゆえの全編オールロケによる撮影は、逆にリアルな描写に映り、
ドキュメンタリー風にも見えると言う良効果を生んでいる。
あと兄のベリアルの姿がかなり特徴的で、顔と両手だけと言う姿は、かなりのインパクトを誇る。
基本は上手くマペットのように撮影しているが、時にはモデルアニメで撮影しているシーンもあり
古き良き特撮映画のようで、それも大変嬉しくなってしまう。
ヘネさんの監督作は決して多くないのだが、他の映画にも興味を持てる内容であった。
これなら次の作品も楽しみだな。
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