「新少林寺/SHAOLIN」
原題:新少林寺/SHAOLIN
2011年 香港/中国 131分
■監督:
陳木勝(ベニー・チャン)
■出演:
劉得華(アンディ・ラウ)
謝霆鋒(ニコラス・ツェー)
成龍(ジャッキー・チェン)
呉京(ウー・ジン)
于海(ユエ・ハイ)
熊欣欣(ホン・ヤンヤン)
●あらすじ
1982年の大ヒット・カンフー映画「少林寺」を基に、その新たなる物語として、
アンディ・ラウ、ジャッキー・チェンはじめアジアを代表するスターたちの豪華共演で贈る歴史スペクタクル・アクション大作。
監督は「コネクテッド」のベニー・チャン。
辛亥革命によって清王朝が倒れて間もない中国。
各地で争いが絶えず、混沌が続いていた。
そんな中、登封市にある少林寺では、僧侶たちが戦火で傷ついた者たちの救助に奔走していた。
冷血な将軍・侯杰(こうけつ)は、そんな少林寺に馬上のまま乗り込むや、逃げ込んだ敵将を殺害、揚々と去っていく。
ところが、ほどなく腹心・曹蛮(そうばん)の裏切りに遭い、今度は自らが少林寺に逃げ込むハメに。
全てを失った彼は、心を入れ替え出家を決意する。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
オリジナルの「少林寺」とは、何の関係もない映画。
登場キャストは確かに豪華で、主演の劉得華も、珍しく脇役の成龍も素晴らしい演技だった。
特にジャッキーは功夫出来ない設定とかいいながら、しっかり見せ場があるのが
いかにも彼らしいと言えて微笑ましかった。
他には個人的に大好きな于海も活躍していたし、逆にもっと活躍して欲しかったのが呉京。
少年拳士の活躍なども大いに楽しめたのだが、唯一残念だったのが謝霆鋒。
最初からいかにも裏切りますよと思わせている間はまだマシだったのだが
いざ裏切って自分が悪の大ボスになってからの演技がまるで駄目。
一言で言って悪役の魅力ナシ。
悪役に魅力がない映画は総じてトーンダウンしてしまうが、本作は正にその典型。
功夫シーンも今時の、下手なワイヤー使いまくりで正直萎えるが
これはまあ時代の流れなのだから、しょうがないと割り切るしかないのだろう。
個人的には、ワイヤーに頼らざるともしっかり動ける人材が集まってるんだから、昔ながらの手法でいいんじゃないと思ってしまうがね。
でもまあ、新しい功夫映画が観たい人にはいいのかもね。
新しもの好きさんならどうぞ。