レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

極底探険船ポーラーボーラ

2024年10月01日 18時52分10秒 | 特撮

「極底探険船ポーラーボーラ」
原題:THE LAST DINOSAUR
1976年 アメリカ/日本 105分
■監督:
 アレックス・グラスホフ
 小谷承靖
■出演:
 リチャード・ブーン
 ジョーン・ヴァン・アーク
 中村哲
 関谷ますみ

●あらすじ
日米合作の、SF恐竜アドベンチャー映画。
北極で油田の調査を行なっていた探険船ポーラーボーラが、すり鉢状の地形に隠れていた火山湖を発見。
そこは、ティラノザウルスをはじめ太古の恐竜が闊歩する古代世界だった。
ポーラーボーラを開発した大企業の社長、マステン・スラストは自ら調査隊を編成し、
秘境へ足を踏み入れるも、思わぬ事態が彼らを待ち受けていた。
(円谷ステーションより)

★感想など
本作の事は、長い間東宝の邦画だと思っていた。
そうしたら映画が始まってすぐに外人が出てきて英語喋ってるもんだから、てっきり違う映画観てるのかと思って
2~3回停止したり早送りしたりして、今観ているのが本当に「極底探険船ポーラーボーラ」なのか
何度も確認してしまった。
内容の方はロストワールド物で、地底を進んでいたら見知らぬ大地に辿り着き、そこに恐竜がまだ生きていたと言うもの。
このプロットって前に観た「地底王国(1976)」や「アトランティス7つの海底都市(1978)」と全く同じだな。
本作はアメリカのランキン・バス プロダクションが円谷プロダクションに特撮部分を要請し完成した作品。
翌1977年にアメリカではTVムービーとして放映したらしいが、日本では劇場公開されたのかな。
これ特撮部分だけ日本側なのかと思っていたら、それ以外にも日本人の役者が出てきたり(一人は原始人女性役だけど)
日本の上高地でロケしたりなど、結構合作な感じなんだね。
だが面白いかと言うと結構微妙で、まず各登場人物のキャラクターが変。
まず主役のマステン役は大富豪で狩りが趣味な社長なのだが、常に権力を振りかざしてイバリ散らす嫌なやつ。
60代くらいのかなりお爺ちゃんに見えるのに、何故か劇中女にモテモテなのも納得がいかない。
そして探検隊に唯一女性として同行するフランキー役のおばちゃんも変で
出発前は探検隊に同行するのをマステンお爺ちゃんに断られたため、色仕掛けでベッドインし同行を許可させるが
謎の土地で何か月も暮らすようになると、若い他の男に浮気。
しかし最後脱出できるようになると、またお爺ちゃんの方にフラフラと行くと言う無節操さが意味不明だ。
そして肝心の恐竜だが、メインとなるのはティラノサウルスだ。
このティラノがやたらに好戦的な上に、他の映画に比べて知能も高く設定されている風。
割と早い段階から登場し、ずっと人間たちを襲ってくれるが、造形はそこまで良くはない。
どちらかと言うと当時日本の特撮ドラマに出てきたような怪獣に雰囲気が近い。
それなのに鳴き声の一部がゴジラの声を流用しているもんだから、軽く混乱はする。
でも出し惜しみせずずっと出ずっぱりなところは嬉しいので、怪獣映画ファンとしては十分満足できるだろう。
コメント
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