イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

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2008-12-22 00:27:26 | 映画

ここではなんとなく『炎神戦隊ゴーオンジャー』について書く機会が多くなっているのですが、スーパーヒーロータイム後半担当『仮面ライダーキバ』も、ちょっと目を離すと、(いい意味で)とんでもないことになっていますな。

特にイクサ名護さん(加藤慶祐さん)がここまではじけきってくれるとは、登場初期に誰が予想したでしょうか(おもに今日2145話終了後のプレゼント告知中心に見て言ってますが)。

もともと仮面ライダーはオリジナルが“改造人間”でしたから、全方位に健康的で明朗快活、善良フレンドリーなキャラであることは稀で、どこか哀愁やトラウマを背負っていたり、市民生活になじめそうになく友人も少なそう、思想や言動も変身前から奇矯だったりするのがつねではあり、イクサ名護のような“唯我独尊”あるいは“正義原理主義”ライダーも毎作1キャラは必ず登場するのですが、序盤はヤなヤツキャラだった名護さんの“おもしろ開花”は、『龍騎』におけるおカネ大好きナルシスト弁護士ゾルダ北岡(小田井涼平さん)や、『カブト』におけるやさぐれブラザー・キックホッパー矢車さん(現ゴーオンゴールド徳山秀典さん)のポジションシフトを思い出させるものがあります。或る週の、或る特定のエピソードが、目で見て「ここから」と指差できる転機になったということではなく、デフォルトの設定が深化し、俳優さんの役読み込みともどもこなれていくうちに、自然と重心が移動していき、ベクトルができてきたということでしょうね。

『キバ』も『ゴーオン』以上にアイテム数投入面でも大攻勢をかけていますが、おかげで家計簿がレッドになったお母さん、顔面がブルーになったお父さんも多いことでしょう。来年こそなんとか帳尻ブラックに戻るといいですね。

今日の放送終了後は、例年ならDVDリリースのみで公開になるヴァーサス・シネマ『ゴーオンジャーvs.ゲキレンジャー』が、来年124日から劇場公開になるという、聞き捨てならない告知もありました。ついこの間、買うに事欠いて60型フルハイビジョンTV買っちゃった知人宅で『デカレンvs.アバレン』を再生して見て、いちいちあまりにでかいので、あきれたり感動したりしたばかりですが、今作はいきなり映画館の大スクリーンで皮切りですか。そいつは春から縁起がでかい。

例年ならば40分ちょっと止まりのヴァーサスOVAも、劇場版としてのお披露目となれば若干尺も長くなるかな。昨年の『ゲキレンジャー』に関しては、本編放送中は大半脱落だったのですが、最近某動画サイトで、セクシーでデレでブリなメレさん(平田裕香さん)を見つけ、彼女のキャラクターソング『ちぎれた羽根』とともにいまさらながら心惹かれ始めているんです。あの、くるくるストローみたいなヘアスタイルがなんとも“女子ゴコロ”をくすぐる。とことん細くて小顔なプロポーションに、筆で描いたような目鼻立ちの平田さん、まさにアニメの立体化。

本篇では最終回前に美しく退場してしまった理央様(荒木宏文さん)・メレさんに、無間龍ロンの臨獣殿チームも予告に登場、初期からの『ゲキレン』ファンにも劇場公開からのスタートは嬉しいことでしょう。仄聞するところでは、中村雅俊さん主演の映画が製作会社の資金ショートで公開頓挫してしまい、全国東映系の配給スケジュールに1クールの空白を生じたアクシデントが直接の原因らしいですが、今作の動員成績が良ければ戦隊ムービー、恒例の夏休みに加え、正月も劇場公開が定例になるかもしれません。実績貢献のために、年明け暇と資金を作って映画館に走るか。

…しかし、例年ヒーローの交代期は、リリースラッシュで手元資金が“どレッド”になるしなあ。悩ましいところです。

コメント
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