雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

仕掛けと遊び心

2007-04-07 06:11:19 | 樋渡啓祐さんのこと
何度も採り上げるのは面白いからである。

掛け声ばかりで、なかなか前に進まない他の自治体を尻目に、
佐賀県武雄市樋渡啓祐市長は独走状況になってきた。

昨日の武雄市長物語も面白い。

こども部を造ったら、「子育て応援の店」が急増したというのである。

「行政が笛を吹いてもなかなか市民の皆さんが呼応して頂けないと言うのが全国のどの自治体にも見られるケース。然し武雄は今人気沸騰のがばいばあちゃんもそうですが多くの市民の皆さんが参加して頂けます。」と言っておられます。


何故、武雄市だけがそんなに上手く動くのか。

さらっと、樋渡さんは言っておられるが、ここまで来るまでにホントに沢山の仕掛けを造っておられるからだと思っている。
この短い文章の中にも、リンクで繋いでヨコへの広がりを図ったり、人への心遣いが素晴らしい。

一般に企業でもどこでも方針を出し、計画を発表するまでは熱心だが、
目標実現のための「仕掛け」には全然関心も示さないし、「仕掛け造り」などという言葉すらアタマのなかにないのである。

方針や計画を打ち出せば、部下が動くのは当然と思っているトップが多すぎるのではないだろうか。
計画が出来たら、「出来た」と完結してしまう、タテ型組織の弊害である。そこから細かい仕掛けを造ってヨコに繋ぐ努力をしない。
そんなことでは部下は勿論、命令権のない市民が動いたりは絶対にしないのである。

樋渡さんのやり方は、ホントに小さなことも見逃さない仕掛けがあちこちに見られる。それは見事である。


何が仕掛けかと言われると難しいが、
一言でいうと「人の気持ちが解っている」というか
「人の気持ちを大事にしている」それが仕掛けに繋がっている。

そして、「何となく遊びの感覚がある」ので人は動くのである。

世の中では、「仕事よりは遊びのほうが楽しいに決まっている」というのが相場なのだが、
実は、上手く動き出すと「仕事は遊びよりもずっと楽しいもの」なのである。

それがが成功するともっと楽しく、それに参加した人たちはみんな胸を張り誇りをもつのである。

今、武雄市はそんないい状況になっている。それを切らすことなく繋いでゆく仕掛けがいっぱい見られる。
「市長としてこの動きを強く、そして、大きくしてゆきたいと思います」と宣言して結んでおられる。


物事の真の目標を「実現するために」是非「小さな仕掛け」でも仕掛けてみられてはと思うのだが。


コメント (4)
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