★現役時代はカワサキの二輪事業の創成期を担当したので、
国際免許を取って世界の各国の道を走ることが出来たのである。
1980年代当時のことだが年に5,6回の海外出張があって、
現地ではレンタカーを借りて走り回っていたので、世界各国の「いろんな道」を知っている。
そんな中でも1986年9月26日から10月9日までのヨーロッパ各国のジェットスキーの市場調査が一番で、なかなかこんな経験をされた方は少ないと思う。
日本ードイツースイスーフランスースペインーイギリス―フランスー日本という行程で、
ドイツではボーデン湖の近くであったボートショーにジェットスキーを展示し、ボーデン湖で実地体験試乗会などやったし、
スペインのジブラルタル海峡からの海岸線の避暑地を車を運転して走っている。
★ドイツでの販社のあったフランクフルトからボーデン湖まで
アウトバーンをレンタカーだがBMWで180kmの高速運転だったから、
200kmちょっとあったボーデン湖までも1時間半ほどで着いてしまった。
そのあとボーデン湖を船で渡ってスイスに入り、
チューリッヒでレンタカーを返したのだが、
この運転が海外の運転で一番印象に残っているし、
私自身の高速運転はすべてドイツのアウトバーンでのものである。
アウトバーンではホントに200km以上で走る車がいるのだが、
走行レーンの守り方などは徹底していて、そんなに不安感などは感じなかった。
ドイツからベルギー、ベルギーからフランスなど、
レンタカーで2国間を往来など何度かしたが、ヨーロッパの国境はそんなに難しくもなく往来できるのである。
★この時はチューリッヒからパリまでは列車で移動したのだが、
パリからスペインのマドリッド、さらにジブラルタル海峡までは飛行機だが、
そこからは夏の行楽地帯の海岸線をまたレンタカーで走ったのである。
ヨーロッパの夏の行楽地帯であるマラガまでの海岸線はこの時期でもまだ行楽客がいっぱいで、みんな家族や恋人同士ばかりだから、
男ばかり5人の日本人の一行は異様に思われたのだと思う。
ホテルでも食事時など周囲から不思議そうに眺められていたのを想い出す。
★ この後ロンドンに行き、さらパリにもう一度戻ったりしたのだが、
ヨーロッパの人達の休暇の過ごし方は、日本人と違って「ホントに何もしない」のだということがよく解かった。
海岸でホントに何もせずにただ何時間も過ごしているのである。
いろいろなことがあった出張だったが
この出張での海外での運転が一番楽しかった想い出だと言っていい。