CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

日本人アーチスト初登場、その名はユーミン

2015年02月26日 | JAPANESE

今回はユーミンこと、荒井由実です。

彼女がロック?

ご心配なく、今やロックはあらゆるジャンルが交わったボーダーレスの音楽のカテゴリーとなってしまっているし、また単に最高とか格好いいなどの意味もあるようです。

60年代当時、ポップス系の歌手やグルーサウンズが欧米のヒット曲を英語もしくは日本語で数多くカバーしていました。その後、カバーでは物足りなく日本独自のロックを作るため数多くのミュージシャン達が試行錯誤し奮闘してきました。70年代のはじめごろ、ロックの日本語論争なるものがあり、日本語の歌詞をロックのビートやメロディーに載せるのは難しいことから、ロックは英語で歌うべきだと唱える人達と、特に日本語や英語にこだわらず取り敢えずトライしてみようと言う人達の間での論争でした。

はつぴぃえんどが日本語の歌詞をロックに合わせる試行錯誤を重ねていき、その後出てきたキャロルなどによって、違和感はだんだん解消されその手の議論は収まりました。並行してレコード会社のプロモート活動により、ニューミュージックと呼ばれた新しいジャンルが確立されました。

その流れに乗って、1973年飛行機雲のアルバムでデビューした荒井由美は、翌年ミスリム、そして75年に3枚目にあたる当アルバムを立て続けに発表しました。 当時は英米のロックを中心に聴いていたので、どのような経緯でこれらのレコードを買ったのか記憶にないのですが、それらを通して聞いてみると、なるほど当時の既存の歌謡曲とは異なる、日本人が作った新しい歌詞とサウンドがそこにありました。

個人的には、この3枚目のアルバムで彼女のサウンドは完成されたように思います。 元はつぴぃえんどのメンバーを含む4人組バンドの信頼感のある演奏の元、 特徴のある高音でのびのびと気持ち良さそうに歌っています。

これもロック。

荒井由美のロックなCOBALT HOURぜひ聴いてみてください。