いくらネタを絞り出すのが辛いからと言って、昨日の投稿記事をコピペして誤魔化すつもり?
いえいえ、そうではありません。遥かなる亜米利加とはCHICAGO VIの邦題です。
ということは、今日の投稿ために、昨日わざわざそれを使ったわけ?
そんな器用なことは出来ません。たまたまです。
というわけでシカゴの6枚目のアルバム紹介しましょう。
カーネギー・ホールの4枚組のライブ盤の後、1枚組のCHICAGO Vを出したことから、そこが彼らの創作活動の一区切りだという人もいますが、私はCHICAGO V と CHICAGO VIの間に線引きされるべきと思っています。
CHICAGO Vは、今まで発表してきた2枚組のシリーズを1枚にまとめればどうなるかという感じで制作されたように感じます。しかし同じ1枚組でも、CHICAGO VIは以前の社会や政治に関する歌詞を排し、割と身近に感じる事柄に付いて歌っているように思え、またサウンド面でも変化は見られます。
優しいピアノの弾き語りの曲から違和感なくシングル・ヒットした2曲目ポップソング(JUST YOU N ME)に繋がっていき、その後のホーンが入った曲も以前のジャズ・タッチの演奏から、ファンキーでポップな演奏に変わり聞き手の関心を繋ぎ止めていきます。そして締めのヒット曲(FEELIN’ STRONGER EVERY DAY)を高らかに歌い上げ幕を閉じます。
メンバー曰く、起伏の少ない長尺の曲を演奏すると観客が中だるみしトイレに行くこともあったため、このころから彼らの曲作りは身近で中立的な歌詞を短縮された曲に詰め込むという非常に高度な作業を要求される形に変化を遂げたものだと考えます。
CHICAGO VI、遥かなる亜米利加、その洗練されたポップ・センスを機会があれば是非ご堪能ください。