CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

T. REX TANX

2015年02月07日 | BRITISH ROCK
1973年にTANXというアルバムが発表されました。

写真は、1974年リイシューされたCD(EDSEL RECORD UK)です。

このCDには、7曲のボーナストラックが入っていて、そのうち3曲(CHILDREN OF REVOLUTION、 SOLID GOLD EASY ACTIONと20TH CENTURY BOY)は当時シングルのみで発売されたヒット曲です。
特に、20TH CENTRY BOYは、映画やコマーシャルに使われたり、他のバンドにカバーされているT. REXの代表曲で、ご存知の方も多いと思います。

今度こそ、ぜひ爆音( TO BE PLAYED AT MAXIMUM VOLUME)で聞いて下さい。


TANX RE-ISSUED CD BACKSIDE COVER

MARC HAS PUT A MARK ON THE HISTRY OF ROCK

2015年02月07日 | BRITISH ROCK
前回がジギーだったので、今回は当然この人、T. REXのマーク・ボラン。

1971年“電気の武者”というアルバムを引っさげてデビッド・ボウイーより一足早くロック・スターとなった。T.REXはボランのギターと相方ミッキー・フィンが演奏するパーカッションにベースとドラムス加えただけのいたってシンプルなバンド編成でした。

このバンドが成功したのは、言うまでもなく、マーク・ボラン独特の音楽性とビジュアル面での個性がトニー・ビスコンティのプロデュースに上手く融合した結果だと思います。シンプルな構成の楽曲に独特のバイブレーションがかかったボーカル、ハイトーンのバック・コーラスと重厚なストリングスが絡んで出来た新しいグラマラスなサウンド、新音楽ジャンル、グラム・ロックの誕生となりました。

しかしながら、この後ベスト盤を含め複数のアルバムを出した後、人気も下降線をたどります。厳しい音楽産業の世界に於いて第一線で生き残っていくには、常に新しいものを生み出すことが必要だったわけで、試行錯誤を繰り返しなんとか転換を測ろうとした矢先、残念なことに事故死してしまいます。とはいえ、マーク・ボランは新しいロックのジャンルの創生に寄与し、ロックの歴史に確かな足跡を残したのは間違いありません。

同時期に人気が出たデビット・ボウイーの場合は、”ジギー”から”ダイアモンドの犬”まで、”YOUNG AMERICAN”から”STATION TO STATION”の頃、そしてベルリン三部作など、常に時代の流れを読みその都度自身の音楽の方向性の転換を図ってきたが故、今日まで第一線で活躍することが出来たのではないでしょうか。 もし存命していれば、マーク・ボランにも同様な可能性は十分あったと思います。

写真は、1972年発売のTHE SLIDER国内盤(ダブルジャケット仕様)です。
出だしがかっこいいアルバム1曲目のMETAL GURUはヘビロテ、裏面の4曲目にあったシンプルなBALLROOMS ON MARSもお気に入りです。火星が出てくるのでデビット・ボウイーを意識しているのかな?


T. REX ELECTRIC WARRIER 電気の武者