CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ジギー降臨

2015年02月06日 | BRITISH ROCK
その昔、馴染みの近所のレコード・ショップでレコードを買うと、必ずサービスでレコード・マンスリーという横長の小冊子をくれました。これがかなり便利なもので、1ヶ月以内に発売される洋邦ほとんどのジャンルのレコードのタイトルや収録曲目などのデーターが掲載されていました。また各レコード会社が近日中に販売する新譜や再発される旧譜の広告なども掲載されていたので、次に購入するレコードを決定する資料としては非常に重宝しました。

当時洋楽に関しては、アルバムや収録曲のタイトルは英文ではなく日本語表記で記載されていて、アーティストや収められている楽曲からの印象を参考としてレコード会社の担当者がかなり意訳?した邦題を付けていたケースがよく見受けられました。特殊な例としては、デビット・ボウイーの人気を一気に押し上げた“THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND SPIDERS FROM MARS”という長尺なアルバム・タイトルの邦題に、当初“屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群れ”とよく分からない直訳の邦題が付けられていました。

新譜に話題性を持たせるためわざと直訳の邦題を付けたのかもしれませんが、デビット・ボウイーをそれまで全く知らなかった人にとっては、意味不明のタイトルが前衛的な小難しい音楽に思えて、購入に二の足を踏む人もいたのではないかと思います。後日その邦題が適切でなかったと考えたのか、1976年の再発盤では、シンプルにジギー・スターダストと改題されています。

このアルバムに収録されている“スター・マン”というヒット曲について、曲中にあるサビで”スター・マン”と歌われる直前にエレキのソロでチャチャチャチャ、チャチャチャチャ、…と演奏されていますが、これは当時テレビで放映されていた“太陽に吠えろの”主題歌にそれと似たようなフレーズがあったことが思い出されます。このアルバムがリリースされたのが1972年6-7月頃、そしてテレビドラマの放映開始も1972年7月、なんという偶然でしょうか!

写真は、1976年再発の国内盤です。1972年初盤が出たときは例の邦題にビビって購入出来ませんでした。

また当時ジャケット裏には、TO BE PLAYED AT MAXIMUM VOLUMEと過激な文言が入っていました。その頃日本ではほとんどの家が木造モルタル作りであったので、そんなことをすれば苦情の山を見ることとなったでしょう。


英盤CDの裏カバーにTO BE PLAYED AT MAXIMUM VOLUMEと記載されている。

HEEPの1枚目のジャケット

2015年02月06日 | URIAH HEEP
HEEPのデビューアルバムについて、米盤では人間のような顔を持った巨大むかでのようなSFチックなイラストが採用されていましたが、英盤では人間の顔に蜘蛛の巣が纏わり付いたホラー映画のようなジャケットでした。

デビュー時のヒープの印象はアメリカとイギリスではかなり違っていたみたいですね。


米盤のジャケット


英盤のジャケット