CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

遥かなる亜米利加

2015年02月23日 | AMERICAN ROCK/POPS
今から35年以上前の1978年頃の話ですが、遠い国アメリカとはどんな国なのか、非常に興味が湧きバイトでお金を貯め一度見てこようということになりました。今でこそ簡単に行けるアメリカですが、当時はビザの申請やトラべラーズ・チェックの手配など、行く前から色々手間がかかりました。

ラジオのスイッチをひねると、当たり前の事なのですが、アメリカでのヒット曲が朝から晩までオン・エヤーされます。今ではインターネットがあるので、日本でもそれらの音源がほぼ同時に入手出来るわけですが、当時は有名バンドでもない限り、日本のレコード会社がそれらのヒット曲が果たして日本向きかどうかを検討した後レコード化を決定したので、日本でのヒットとは時差がありました。またアメリカでヒットしていた曲で、日本であまり話題にならず、帰国後ほとんどラジオで耳にしなかったものもありました。その為、アメリカ人と日本人の曲に対する嗜好はかなり違うと感じました。

驚いたのは、大手レコードショップの規模でした。日本に進出する前のタワー・レコーズに行くと、広い売り場に、日本の書店で文庫本が平積みされているのと同じように、売れ筋の新譜のレコード全てが店頭に豪快に10枚、20枚と平積みされていました。

日本の場合、旧譜は取り寄せ、新譜も棚には1枚しか置かず、売れればその都度補充という形なのに対して、レコードの棚には、新譜だけでなく同じアーチストの旧譜のほとんどが各数枚ずつ置かれ, 在庫の豊富さにも感心しました。 もちろんアメリカの場合はレコードにシュリンクのラップがかけられているので、中を開けることができず、新品としてそのままレコード棚に置いておけたと言う事情はありますが。

また、正確には覚えていませんが、アメリカのLPの価格は日本のそれより4割以上安かったような記憶があります。そのため、初めて大人買いなるものを体験、都合新譜20枚ほど買いました。
当然アメリカ盤ですから、ライナーはなく、レコードの表面が埃まみれだったり、指紋や薄い擦り傷も付いていたりと色々欠点はありましたが、アメリカでヒットしていた曲を真っ先に聞けたのは、感動ものでした。

当時、まだ日本では流行ってなく、西海岸のラジオでよく流れていた曲に、THE CARSのJUST WANT I NEEDED、BOSTONのDON'T LOOK BACK、そしてPABLO CRUISEのLOVE WILL FIND A WAYなどがありました。

機会があれば、ぜひ一度、聴いてみてください。

写真は、当時持ち帰ったレコードの一部です。


BOSTON, DON'T LOOK BACK


PABLO CRUISE, WORLDS AWAY