仕事に復帰が決定! と朝のヤフーニュースに出ていた。
何のことは無い。
かなり前に水面下では大筋が合意され、タイミングを図って、露払いのような形でスポーツ紙に前もって小出しに情報をばら撒き、復帰の際に起こるであろう反発を軽減しようという戦略かな?
なんだか茶番のような…
しかし、これは一般社会でもよくある話で、新聞に“大型プロジェクトをA社が受注!”なんて見出しが躍れば、そのプロジェクトに関してはほとんどのことが決定済みで、ニュースを見てA社に売り込みをかけても、トゥー・レイトとなるのが常である。
何! トゥー・レイト!
それじゃ今回は、キャロルキングの、IT’S TOO LATEで! と強引に話は変わる。
彼女の、1971年オリジナルソロ第二作目の、お化け大ヒットアルバム、つづれおり(TAPESTRY)からのこれまた大ヒット曲にIT’S TOO LATEと言う曲がある。
アルバムは全米第一(10Xプラチナディスク)を獲得、シングルも全米第一位となり、翌年のグラミー賞で、アルバムは2冠(ALBUM OF THE YEAR BEST FEMALE POP VOCAL PERFORMANCE)、個別にはIT’S TOO LATEが RECORD OF YEAR、そして YOU’VE GOT A FRIEND がSONG OF YEARと計4冠を達成。
ミディアム・スロー・テンポのアレンジで、ジャージーに、けだるく、そして淡々と歌われているため、冷静な感覚で男女の仲の終焉を描いているように感じられる。
AND IT’S TO LATE BABY, IT’S TOO LATE
THOUGH WE REALLY DID TRY TO MAKE IT
SOMETHING INSIDE HAS DIED AND I CANT’T HIDE
AND I JUST CANT’ TAKE IT
もう遅い、手遅れ
何とか取り繕うと努力したけどね
心の何かが死に絶えて、隠せはしない
ごまかしきれない
なんて、淡々とした口調でここまで言われてしまうと、俺たち本当にお終いって感じになる。
当時ロック一辺倒だったのだが、この“つづれおり”はその後ジョニ・ミッチェルやカーリー・サイモンなどの女性シンガー・ソングライターにも興味がいくようになったきっかけのアルバムとなった。
それにしても、キャロルの歌は何時聞いても落ち着く、しかし当時中学生だったため、この手の歌詞の内容にはピンと来ず、もっぱらYOU'VE GOT A FRIEND聴いていた記憶が…
ところで、例のスキャンダルの幕引きも、感情的にならずシナリオ通りに淡々と事を運びゲスの茶番劇をお終いにするって算段ですかね~
暇人の午前の呟きでした...
Carole King - It's Too Late