神って言うのは痛みを測るための一つの概念さ
もう一度言うよ
神って言うのは痛みを測るための一つの概念さ
俺たちの痛みをね
そう痛みを
俺は信じないよ
魔法、占い、聖書、タロット、ヒトラー、ジーザス、
ケネディー、仏陀、マントラ、ジータ(ヒンズーの経典)、
ヨガ、王、エルビス、ジンマーマン(ディラン)それにビートルズ
俺は自分自身を信じるだけ
ヨーコと俺
それが現実ってもんさ
夢は終わった
どう言えばいいって?
夢は終わったのさ
昨日まで、俺は夢織人だった
しかし生まれ変わったのさ
かってはウォーラスだったけど
今はジョンさ
やあ、君たち!
君たちは単に義務的に続けていくみたいだね
だけど夢は終わったのさ
とジョンはGODを歌う。
かってジョンは、キリスト教はいずれ消えてなくなってしまうとか、ジーザスより俺たちのほうが有名だとかノリで言ってしまい袋叩きにあってしまう。
この歌の歌詞も、同じジョンの現実的思考からなのか、信仰の対象をすべて否定しているのであるが、もちろん真相は本人に聞いてみなければ判らないのであるが、個人的には、ジョンは信仰という重いテーマをシリアスに歌ったのではないと思う。
ジョンは神様は信じないと言っているのに、彼を神格化し“ジョンの魂”なんてアルバム・タイトルにつけるから、彼の歌が余計に重苦しさを感じさせるのではないかと…
それまでの、彼の茶目っ気たっぷりで皮肉めいたジョークなどの言動から考えると、言葉尻にそれほど敏感になる必要は無いのではないかと。
当時の音楽界での現人神だったビートルズの解散によって、常にビートルズであらねばならないという精神的な圧迫から開放された安堵感を“軽い気持ち”で歌った、すなわちビートルズとの決別の歌なのではないかと思うのだが…
つまり、信じない人には神は存在しないが、You'll just have to carry onの歌詞通り、信じる人には存在すべきであるということなのか~