つい先日、コーヒーに塩を少し入れると、何と無く味がまろやかになるってテレビでやっていた。
早速試すと、あれま〜! 本当だってば。
コーヒーの酸味からくる渋さが塩のしょっぱさと干渉し合って、味が和らぐんだって。
それで飲み易くなるらしい。
しかし、本日は甘さ控えめチョイと渋めのアルバム。
アル・クーパーの1973年発売の6枚目のアルバム、かつコロンビア・レーベルからの最終アルバムとなるNaked Songs。
(裏は上下逆さまに? これってワザとかね?)
ゴスペル調のソウル、ブルース、R&B、カントリーにポップ・ソングと色々な曲が収録され、心の中を赤裸々に綴った歌を集めたという様な意味で、邦題は“赤心の歌”と名付け名られた。
発売当時はハード・ロックばかり聴いていた高校生で、当時のクラス・メートがこれ良いよって貸してくれたのだが、2曲目のブルース・ナンバー、As The Years Go Passing Byでのギターがギンギンに鳴りまくる辺りはチョイッと心が引かれたものの、全体的には地味に感じてあまりピンと来なかった。
今ようやくこの作品をしっかりと鑑賞出来る様になった。
亀の甲より年の功ということで。
個人的にはサイドBの一曲目でジョン・プライン作の悲哀に満ちた負傷したベトナム戦争帰還兵の物語、Sam Stoneに惹かれる。
ジョン・プラインの淡々とシンプルなアコギの伴奏で歌うオリジナルも悪くはないが、アル・クーパーのコーラスとキーボードを駆使した重厚なアレンジをバックにして力強く歌い上げる様は歌詞の哀しさも相まって感動ものである。
今思えば、高校時代のクラスメートって俺なんかよりかなり大人だったんだね。