CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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Slowhandって、その2

2019年04月28日 | BRITISH ROCK

Slowhandって仕事が遅いと言う意味になるのかな? 

このSlowhandを自身のニックネームとして使っているお方がいる。 

私が訳知り顔で言わずとも、既に皆様ご存知のエリックさんの事である。 

なんでも、彼が一時的に在籍していたグループ、ヤードバーズのマネージャー兼プロデューサーだった、ジョルジオ・ゴメルスキーが命名者らしい。

ギターを早引きできるお方がSlowhandってこれ如何に?

いろいろ諸説もあり、また本人も自叙伝かインタビューなんかでその経緯を語ってはいるものの、当のジョルジオさんが存命されていないのでなんとも言えぬ。 

それに昔の記憶ほど当てにならないものはない。単なる思い違いとか、当人の都合のいいように脳内変換され過去を改竄なんて事もあるからね。

ちなみに、2012年再発CDのライナーには、

スローハンドと言うのは、当時まだ若造だったクラプトンがギターの弦を変えるのに時間がかかることを、親方のジョルジオ・ゴメルスキーが茶化したことからきたニックネームだと...簡単に記載されている。 

私にも小中学校時、個人的にはあまり好きでないニックネームを頂戴していた時がある。

誰が言ったか知らないが、当時近所の公立の小中学高に通っていたので、小学校につけられたニックネームはそのまま中学校でも使用され、同じ中学校からの進学者が少なかった高校に入学してようやく解放された。 

昔のニックネームって結構酷いのがあって、今それを使えばこっ酷く叱られるであろうと思うのだが、当時はおおらかというか無神経で、担任の先生も平気で使っていたような。 

しかし理不尽にも名付けられた当人はたまったものじゃない。 

かく言う私も、自身のニックネームには不本意な感情を持っていたものの、他人のニックネームは抵抗感なしに使っていた。 

他人に厳しく自分に優しいと言う何処かの政党の専売特許のようで、今更ながら深く反省している次第で…. 

博士の新入社員時代、PCなどなくシャープの大型電卓で中々終わりの見えない表計算をしていた頃

上司:君! 計算するのが遅いし、トータルを間違えてばかりいるね。今日も残業確定だね! 今日から君のことMr.Slowhandと命名しようじゃないか。 

博士:(屈辱の表情を隠して) ハハッ〜 仰せの通りに。 

まあ、エリックさんの場合は、Slowhandが実態とは異なると広く認識されていて、さらに彼のアルバムのタイトルにも使っているぐらいなので、当の本人はかなり気に入ってるのかもしれない。 

1977年のエリックさんのスタジオ・アルバム、Slowhand、全米第2位の大ヒット。

(ライブのボートラCD付きの2012年再発盤)

 

自慢のリード・ギターも冴えに冴え、いい仕事してます。 

とてもSlowhandのお方とは呼べない。