1975年制作のオールマン・ブラザーズ・バンドの6枚目のアルバム、Win, Loose Or Draw。
好意的なレビューもあるが、バンド演奏にイマイチ無気力って言う評価がある。
1973年リーダーだったデュアン・オールマンが不慮の事故死を遂げた後のアルバム、Brothers & Sistersは年長者だったディッキー・ベッツがリーダー的存在となり、それまで控えめだった彼の個性を前面的に押し出すかのようにカントリーやフュージョン系の曲を提供。
そしてデュアンの弟グレッグは、バンドの売りだったブルースやR&Bをそれまでの継承。
ベーシストのベリー・オークリーも不慮の事故で失った事から、キーボード奏者のチャック・リーベルと新しいベーシストが新規加入。このチャックの加入がバンドに新たな方向性をもたらした。
Brothers & Sistersの大ヒットにより一気に大物バンドの仲間入りしライブでの収入も格段に跳ね上がり、Brothers & Sistersの後、ディッキーとグレッグがそれぞれソロ・アルバムを出し両者共々ポジティブな評価をえた。
これらが良くなかったのかな?
それまでのハングリーさを失い、また前作の成功によりさらなる個の主張を押し出す事がバンド内の協調性を失わせた結果、覇気がなくなったと評価されたのかも知れない。
ただ、個人的には曲の出来は悪くないし個々の演奏もしっかりしている。まあ聴き込み次第で印象は変わるのかも知れない。
アルバムは全米5位にチャート・インとそこそこ売れてWin、但しこのアルバムの制作過程に於いてバンドの分裂を促進してしまいLoose。
足して二で割ってDrawって事ですかね?
Drawの判定により、首の皮一枚繋がったことから数年後バンドは再結成てな事に。
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