プログレッシブ・ロックといえば、やはりヨーロッパ出身のバンドがほとんどで、北米出身となるとほとんど見当たらない。
北米でプログレッシブ・ロックが受け入れられる土壌といえば、真冬にキーンと寒さを感じる気候で且つ洗練された アーバン・エリアというようなイメージがあり、全国的にそれに当てはまる地域となるとかなり限られてくるのかも…
特にアメリカの中西部や南部ではカントリーやブルースなどが、 一方ヨーロッパではクラッシックがずっと聴かれてきた歴史がある。そのため当然ロックとクラッシックの融合という形で生まれてきたプログレッシブ・ロックは、ヨーロッパが発祥の地で、一日の長があると言える。北米のリスナーにとっては、このジャンルでわざわざ一周遅れのアメリカ出身のバンドを求めなくとも、成熟したヨーロッパのバンドを聴いておけば十分と考えたのかも…
だから、北米では純粋なプログレ・サウンドを継承するバンドは稀で、ほとんどの場合、その味付けを施した大衆受けするロック・サウンドがメインとなる 。例えば、カンサス、初期のジャーニー、ボストン、スティックスやトトなどがそれに当てはまるだろう。そして、ヨーロッパ・スタイルのプログレ・サウンドに近いバンドといえば、 アメリカのロック・バンド、スターキャッスルか、カナダ出身のラッシュぐらいだろう。(ラッシュの場合は、クラッシックというよりは、ハードメタル系?)
今回は、イエスの音楽に憧れて結成されたバンド、スターキャッスルについて手持ちのCDを参考にして簡単に書いてみる。
ボーカルは、REOスピードワゴンの初代ボーカルのテリー・ルトゥレルで、イエスのジョン・アンダーソンには全くそっくりではないが、その雰囲気は少なからずある。またバンドは、専任ボーカルに、2本のギター、ベース、キーボードそしてドラムの一般的な編成で、演奏の技量は結構高いと思う。
大手コロンビア傘下のエピックと契約後、1976年のファースト、STARCASTLEを発売。アルバムは、オープニングに10分を超える大作LADY OF THE LAKEを含んだアルバムで、かなりイエスのサウンドに近い。
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1977年のセカンド、FOUNTAINS OF LIGHTは、ファーストと同様のコンセプトであるが、あのクイーンのプロデューサーだったロイ・トーマス・ベイカーを起用し、イエスよりはもう少し親しみやすいメロディも散見され、違いを出そうと試みたことが分かる。
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同年発売のサード、CITADELは、前作及び前々作の売り上げが芳しくなく、レコード会社からのクレームもあり、ラジオでのオン・エヤーに不利な長尺の曲をなくし、各曲3-6分程度の長さの曲に纏められた 。プロデューサーは前回と同様のロイ・トーマス・ベイカー。
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1978年のフォース・アルバム、REAL TO REELは、前作と販売が不振であったため、 プログレッシブの味付けを施した、 アメリカン・スタイルを継承した更なる親しみ易いサウンドに路線変更した。
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残念ながら、オリジナル・メンバーでのスターキャッスルはこのアルバムも不発となり、その後消滅した。
2000年代に入り再結成の動きも出てきて、数名のオリジナル・メンバーとリックの息子のオリバー・ウェイクマンやルネッサンスの女性ボーカルだったアニー・ハズラムを起用し、新作に取り掛かり、その数年後オリバー・ウェイクマンの助けを借りてライブを行ったそうである。
エピックレーベルが、わずか3年の間に4作のオリジナルのレコードの制作を許可し、有名なプロデューサーを招聘した。また後年オリバーが新作を手伝ったことからも、彼らはデビュー当時からかなり期待され実力を伴ったバンドであったと言えよう。
イエスの存在を意識しないで各アルバムを改めて聴いてみれば、このバンドの評価はかなり良い方に変わるものではないかと…
STARCASTLE - Lady Of The Lake
北米でプログレッシブ・ロックが受け入れられる土壌といえば、真冬にキーンと寒さを感じる気候で且つ洗練された アーバン・エリアというようなイメージがあり、全国的にそれに当てはまる地域となるとかなり限られてくるのかも…
特にアメリカの中西部や南部ではカントリーやブルースなどが、 一方ヨーロッパではクラッシックがずっと聴かれてきた歴史がある。そのため当然ロックとクラッシックの融合という形で生まれてきたプログレッシブ・ロックは、ヨーロッパが発祥の地で、一日の長があると言える。北米のリスナーにとっては、このジャンルでわざわざ一周遅れのアメリカ出身のバンドを求めなくとも、成熟したヨーロッパのバンドを聴いておけば十分と考えたのかも…
だから、北米では純粋なプログレ・サウンドを継承するバンドは稀で、ほとんどの場合、その味付けを施した大衆受けするロック・サウンドがメインとなる 。例えば、カンサス、初期のジャーニー、ボストン、スティックスやトトなどがそれに当てはまるだろう。そして、ヨーロッパ・スタイルのプログレ・サウンドに近いバンドといえば、 アメリカのロック・バンド、スターキャッスルか、カナダ出身のラッシュぐらいだろう。(ラッシュの場合は、クラッシックというよりは、ハードメタル系?)
今回は、イエスの音楽に憧れて結成されたバンド、スターキャッスルについて手持ちのCDを参考にして簡単に書いてみる。
ボーカルは、REOスピードワゴンの初代ボーカルのテリー・ルトゥレルで、イエスのジョン・アンダーソンには全くそっくりではないが、その雰囲気は少なからずある。またバンドは、専任ボーカルに、2本のギター、ベース、キーボードそしてドラムの一般的な編成で、演奏の技量は結構高いと思う。
大手コロンビア傘下のエピックと契約後、1976年のファースト、STARCASTLEを発売。アルバムは、オープニングに10分を超える大作LADY OF THE LAKEを含んだアルバムで、かなりイエスのサウンドに近い。
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1977年のセカンド、FOUNTAINS OF LIGHTは、ファーストと同様のコンセプトであるが、あのクイーンのプロデューサーだったロイ・トーマス・ベイカーを起用し、イエスよりはもう少し親しみやすいメロディも散見され、違いを出そうと試みたことが分かる。
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同年発売のサード、CITADELは、前作及び前々作の売り上げが芳しくなく、レコード会社からのクレームもあり、ラジオでのオン・エヤーに不利な長尺の曲をなくし、各曲3-6分程度の長さの曲に纏められた 。プロデューサーは前回と同様のロイ・トーマス・ベイカー。
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1978年のフォース・アルバム、REAL TO REELは、前作と販売が不振であったため、 プログレッシブの味付けを施した、 アメリカン・スタイルを継承した更なる親しみ易いサウンドに路線変更した。
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残念ながら、オリジナル・メンバーでのスターキャッスルはこのアルバムも不発となり、その後消滅した。
2000年代に入り再結成の動きも出てきて、数名のオリジナル・メンバーとリックの息子のオリバー・ウェイクマンやルネッサンスの女性ボーカルだったアニー・ハズラムを起用し、新作に取り掛かり、その数年後オリバー・ウェイクマンの助けを借りてライブを行ったそうである。
エピックレーベルが、わずか3年の間に4作のオリジナルのレコードの制作を許可し、有名なプロデューサーを招聘した。また後年オリバーが新作を手伝ったことからも、彼らはデビュー当時からかなり期待され実力を伴ったバンドであったと言えよう。
イエスの存在を意識しないで各アルバムを改めて聴いてみれば、このバンドの評価はかなり良い方に変わるものではないかと…
STARCASTLE - Lady Of The Lake
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