1977年、サザーン・ロック・バンド、マーシャル・タッカー・バンドの6枚目のアルバム。
オールマン・ブラザーズ・バンドのレーベルであるキャプリコーンからオールマンに続くバンドとして1973年にセルフ・タイトルのスタジオ・アルバムでデビュー。
バンドは南部のR&B、カントリー、ジャズやゴスペルなどバラエティーに富んだ曲を演奏。
オールマンよりはどちらかと言えば、グループ・リーダーでありリード・ギタリスト兼ボーカルのトイコールド・ウェルが好むカントリー寄りの演奏。
R&B系の楽曲となると、ダグ・グレイが伸びやかで迫力のあるリード・ボーカルを披露する。 そしてジェリー・ユーバンクスのサックスやフルートの音色が、他のサザーン・ロック・バンドには無い独特の味付けを曲に施す。
このアルバムは彼らにとってもっとも売れたアルバムで全米22位となりプラチナ・アルバムに認定される。
60年代末から70年代にかけてアメリカの西海岸のカリフォルニア州を中心に、かってママズ・アンド・パパスが歌ったカリフォルニア・ドリーミンに代表される洗練された美しいハーモニー・コーラスが特徴のフォーク・ロックやカントリー・ロックが流行り、ウエストコースト・サウンドなんて呼ばれていた。
しかし時は過ぎ去り、このアルバムが出た頃といえば、ウエスト・コーストではイーグルスがホテル・カリフォルニアを出したあたり。
かってのウエストコースト・サウンドの明るいく爽やかなイメージなんて吹っ飛んでしまっていて、社会の退廃とか暗い~負のイメージが結構描かれていた。
アメリカの東海岸に位置するキャロライナ出身のバンドは、アメリカの先端を行くカリフォルニアのイメージに相対するためあえてキャロライナ・ドリームスとこのアルバムを名付けたのだろうか?
アルバムを聴けば少し田舎臭く感じるかもしれないがそれでも結構明るさに溢れていて好感が持てる。
ジャケットの内側の写真、仲良きことは美しきかな~ 実篤 って感じ
これは当時行き詰ったウエスト・コーストのミュージック・シーンに対するイースト・コーストからの回答ではないかと思えるのだが。
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