CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

マーシャル・タッカー・バンドのA New Life

2016年03月23日 | Southern Rock

3月も終わりに近づき、日本特有の仕切りの単位である本年度も期末を迎え、 新しい年度が始まる。

年度の由来といえば、明治初期に、コメでの納税が3月末で4月から稲作が始まるための区切りとか、陸軍が4月に徴兵を始めたとか色々説があるようで。

それから、日本と同じ方式を取っているのが、イギリス、インド、パキスタンやカナダと旧英連邦の諸国が採用している。明治の初期にイギリスの制度を参考にしたのかも?

今日、市役所に所用で出かけると結構混雑していて、この時期、特に新卒の学生や転勤族たちの転籍が多いからそうだったのかもしれない。

日本にはお正月という一年の重要な区切りもあるので、考えようによっては、一年間に何と2回ものリ・スタートのチャンスがある 。1月からのスタート・ダッシュに失敗した人は、4月に気分を新たにリ・スタートなんて…

ところで、マーシャル・タッカー・バンドって聞いたことありますか?

オールマン・ブラザーズが所属したのと同じレコード会社、キャプリコーン・レーベルからデビューしたサザーン・ロック・バンドである。他のサザーン・バンドと比べると、ロック、ジャズ、カントリーそしてR&Bの要素が混ざり合い、長いインプロビゼーションも彼らの特徴で、数あるサザーン・バンドに置いて 非常にユニークな存在のバンドである。

そのマーシャル・タッカー・バンドが1974年にA NEW LIFEというタイトルの2作目のスタジオ・アルバムを出した。

一曲目のタイトル曲は、故郷に帰ってリ・スタートしたいというある男のストーリーをカントリー・タッチで演奏するのだが、フルートが絡むことにより特に後半の演奏場面ではプログレ風に聴こえる。

例によって拙い訳ではあるが…

A New Life

Hey, mister, got a road map?
I'm kinda lost
Gotta get to Georgia tonight
Don't care what it costs
Been down in Denver jail for four long years
And I'm so homesick I could die

旦那、ロードマップ持ってる?
道に迷ったみたいなんだ
今晩ジョージアに着かねばならない
いくらかかっても構わない
4年もの長い間デンバーの刑務所にいたんだ
死にたいぐらいのホームシックなんだ

Got a sweet woman back home
Waitin there for me
Least in all her letters, Lord
She said she'd be
Waitin there with open arms
Born new life for me
And I'm so homesick I could die

帰れば優しい彼女がいる
俺を待っててくれるって
彼女の手紙ではね
彼女は言ったさ
両手を広げて待っててくれるって
俺にとって新しい生活が生まれる
死にたいぐらいのホームシックなんだ

Shot a man in Denver
Over some money owed
So she told me
That I had to go
But I paid my time
And a new life is gonna be mine

デンバーで人を撃っちまった
金の貸し借りのもつれで
だから彼女は俺に逃げなければと言った
しかし、俺は俺自身の時間で償ったのさ
そして新しい生活は俺のものとなるのさ

3月31日と4月1日の間には何も特別なことがなくても、それを区切りとしてA NEW LIFEというものを味わってみたい。

過去の失敗をいつまでも引きずっていては前に進めない。失敗を精神的に100%清算できなくとも、何らかの区切りは必要であり、年度という制度は有り難いと思う今日この頃である。



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