CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

渚にて

2021年10月10日 | JAZZ・FUSION

日曜日、暇を持て余して昔の写真でも。

渚に佇む若者が一人。

おぉ~、この風景どこかで見た様な。

そうここはカリフォルニア州のカーメル・バイ・ザ・シー。

サンフランシスコから南の約200キロ程降ったモントレー半島の付け根にある海岸沿いの小ぢんまりした街で、80年代クリント・イーストウッドが市長だった事でも有名。

17 Mile Driveと呼ばれる道路を走ると風光明媚な海岸線が現れる。

訪れたのは1979年で、ちょうどしたクルセイダーズのメンバー、ジョーサンプルのABC・Blue Thumbレーベルからのソロ第二弾、Carmelを出した頃だと記憶している。

ジョー・サンプルの場合、前作のReinbow Seekerが有名だが、私はこのアルバムが一押し。

タイトル曲、CarmelやSunriseなど軽快で哀愁に満ちたピアノ演奏が楽しめる。

先日ようやく散髪屋に行って髪を切ってもらったのだが、横の部分を切ってもらう時間の方が頭頂部よりやっぱり長め。理容師曰く、歳を重ねるとどうしても頭頂部が薄くなるのでバランスを取るためほんの少し鋏を入れるだけ。

(南紀白浜じゃない、正真正銘のカーメルにて渚に佇む)

今一度昔の写真を眺めると、鬱陶しいくらい髪はフサフサ。

当時、渚にて一体私は何を思っていたのだろうか?

オジンになれば髪が薄くなるなんて事、想像だにしなかっただろう。


ハイトーン・ボイス、南から来た男のお次は?

2021年10月07日 | AMERICAN ROCK/POPS

1979年、セルフ・タイトルのファースト・アルバムとシングル・カットされたSailingでグラミー5冠獲得、その後1981年のコメディー映画、Arthur のサントラからカットされたArthur’s  Theme(Best That You Can Do)も全米一位と華々しい活躍。

それから2年後の1983年ようやくアルバム第二弾、Another Pageが発売されることに。一曲一曲丁寧に作り込まれた上品で良い仕上がりで、大好きなアルバム。

(フラミンゴで完全武装)

ただこのアルバムの印象としては、1975年、新生Fleetwood Macが結成されその第一弾のアルバムが大成功、ギアを上げて次作Rumoursで頂点に達するような大成功を収め、次は一体どんな新しい事をやってくれるのだろうかと更なる期待をされて出てきたTusk? それとも、EaglesのHotel California の後に登場したLong Runて感じかな?

やっぱり前作以上のものをってあまり大きな期待抱かれるとちょっと困るんですよね。

クリストファー・クロスは美しいハイトーン・ボイスのAORってイメージがあるから、お次はドスを効かせたハード・ロックお願いしても、やっぱりそれは無理筋。

てな事で、前作を踏襲したアルバムがここに完成。

でもやっぱり、餅は餅屋。コレでよし!

フランク永井は低音の魅力、漫談の牧伸二は低脳の魅力、あぁ~やんなっちゃった あぁ~驚いた~ 🎶 と古~い歌を思い出す。

ヒット曲、All Rightに深い〜傷が。奥義爪楊枝の技を持ってしてもプチ音の連続攻撃を軽減出来ず。(泣)

長い間このレコード聴いていなかったのは、コレが原因か〜 

でもまっ、いいっか〜 3曲目のNature Of The Gameとてもイイです。

 


ロックのお布施

2021年10月05日 | PROG ROCK

先の日曜日、緊急事態宣言が解除され久々に私の親戚が集まり延期になっていた法事が営まれることに。

と言っても今回はこじんまりしたもので総勢7人が集まり、お坊さんのお経を40分ほど聴いた後近所の和食レストランで昼御膳をノン・アルコール・ビールと一緒に胃のなかにズズズっと流し込みあっと言う間にお開き。(5人以上だとお酒の提供はダメらしい)

帰りは弟が運転する車で家まで送ってもらう事に。

車内での会話で、弟にほとんど使っていないスピーカー要らないかと尋ねると、あっさりとNOという返事が。オーディーオ装置で音楽を聴く趣味が全く無いらしく、何と親戚から貰った新品のBOSE様が未だ開封されていないとの事。反対に私がそのBOSE様を引き取りたい気持ちに一瞬陥る。

そして弟からまだレコード集めているの?と聞かれ一瞬ギクッとした。

いい歳こいて未だに、ビートルズのレリビ〜の再発盤がでる~!ってはしゃいでるのを明かすのはちょっと恥ずかしいような… 

従ってこのブログの存在も未だに一族の誰にも明かしていない。

とは言え、折角買い集めたCDやレコード誰にも知られずにこのまま自身の部屋でひっそり埋もれさせ朽ち果てさせるのも何だか切ない気分。

法事といえばお布施が付き物、そこで違いのわからぬ男がお布施として買い集めたその一部に少しでも陽の光を当てたく、今回しょぼいキング・クリムゾンのファースト・アルバムのコレクションでも紹介することに。

クリムゾン教といえば、ビートルズ教やストーンズ教に続くお布施額の半端ない三大宗派とも呼ばれ、熱心な信者ともなればかなりの出費を覚悟しなくてはならない。

オリジナル、再発盤を揃えたところにアーカイブのライブ盤が次々登場。

完クリと思いきやそれらのアーカイブ・ライブ盤と最新リマスターもしくはリミックスを施した二十数枚組の BOX盤がドド〜ン登場。そして一息ついたところでレコード盤も再発という波状攻撃がこの十数年ほど続いている。

この道を極めるには中々の試練だと思う。

彼らのファースト・アルバム、In The Court Of Crimson Kingは1969年世に出て、ビートルズのAbbey RoadをUKチャート1位から蹴落としたアルバムと称されることもある。

実際は最高5位だったそうだが、当時としては型破りのインパクトのあるプログレ・アルバムとして賞賛された。

またクリムゾンといえばリーダーのロバート・フィリップに常に脚光があびせられるが、このファーストに関してはイアン・マクドナルドが中心になって制作された曲が収録され、彼の演奏するフルートやメロトロンが独特な浮遊感をもたらし個人的に中々気に入っている。

最初は、

1976年の再発日本盤LP、英盤のツルツルした表面と異なる少々ざらつたテキスチャー仕上げのジャケ。日本では、ポセイドン、リザードの次に3枚目として1971年に発売された。

お次は、

80年代中頃ともなると世の中猫も杓子もデジタル化ってことで、本アルバムもCD化されることに。20周年記念なのかロバート・フィリップとトニー・アーノルドがリマスターを行なったThe Definitive Editionと称さたCDが1989年に登場。

そして1999年には30周年記念として、再リマスター盤が登場。

2006年遅ればせながら、同じ音源でHDCDの日本盤紙ジャケ仕様を購入。

さらには2009年には40周年記念のお祝いとして、再々リマスター盤が登場。

最後の生き残りの東洋化成プレスの限定LPを迷わず購入、さらにCDx5と DVC x1のボックスも懲りずに購入。

トドメは2019年には50周年記念として、スティーブン・ウイルソンのリミックス盤を含むミニ・ボックス登場。

まあ、仕方なしに購入した感じ。

これで済んだかと思いきや、2020年になんとCDx18 とDVC x2、 Brayx1のビッグ・ボックス登場!

流石にコレだけの量を聴く時間も気力もなく、購入断念。お許しを〜

でっ、これだけ買って違いはわかった?

そんな無粋な事を聞かずとも! もう所有しているだけで信者になったような。

多大なお布施いただきありがとさ~ん、チ〜ン〜。

フィリップ教祖もきっとお喜びの事と思います。


もう秋ですな

2021年10月02日 | S&G and etc.

気温が日中30度を上回ることも少なくなり、涼しく快適な日々が続く。

秋の夜長に1964年に出たサイモン&ガーファンクル名義のデビュー・アルバム、水曜日の朝、午前3時でも聴いてしんみりとした気分に。

1964年頃といえば、後にブリティシュ・インヴェイジョンと呼ばれる時代が始まり、イギリスからビートルス、ストーンズやその他数多くのビート・バンドが大挙してアメリカに。ちょっとした音楽革命を起こした。

そんな時代だったからか、アコースティック・サウンドが基本のこのアルバムは地味と捉えられたのか売れ行きは芳しくなく、気落ちしたポールはヨーロッパへ放浪の旅に。

彼らの人気が出たのはご存知サウンド・オブ・サイレンスのアコースティック・バージョンにエレキとドラムをダビングし流行りのフォーク・ロック仕立てにしたことからで、それが大ヒットに繋がりその後不動の地位を築く事に。

ちょうどその頃私は小学校の低学年だった。

当然サイモン&ガーファンクルなんて全く知らず、さらにこのアルバムは少々地味な印象だった事から、後に彼らの事を知りレコードを買い集め始めるも一番後回しになったアルバム。

しかし今このアルバムじっくり聴けば子供の頃とは違った印象に。

特にタイトル曲の水曜日の朝、午前3時なんてノスタルジックな雰囲気満載で何故か涙腺が緩んで仕方がない。

感傷の秋なのか、それとも単にオジンになったから?