青春18きっぷ今春最後の3日間は、5・6日に南北両不通区間が開通した三陸鉄道を訪れることにしました。
1日目は恒例のごとく東海道線鈍行で上がり、池袋から夜行の高速バスで2日目の朝に現地入りし、一気に北上するプランです。
1日目 東海道線上りでいきなりトラブル
池袋23時発なので、ゆっくり家を出てきたのが災い。
浜松まで順調よく来たのに、浜松発17時20分の熱海行きがホームにおらずホームは人であふれてます。
「焼津付近での線路内立ち入りにより、遅れと運休が・・・」はぁ? 公衆立ち入りぐらい7・8分で済ませるだろ? というとこでしたが、浜松発17時20分の熱海行きは発車時刻を10分ほど過ぎて浜松に到着し、約15分遅れで出発しました。
これなら、後続の17時31分発に乗ったのと同じだなと思いながら、地獄のロングシート混雑車内で座っていると、「当列車は本日に限りまして次の静岡で運転打ち切りとなります。」 バカヤロー!熱海まで走らせろボケ!というところ。
静岡で降ろされると2番線にホームライナーが止まっており、整理券販売機には長蛇の列。しかし上手い具合に席も窓側に座れ、取り敢えず沼津まで行くことに。
途中の富士で途中駅仕立ての浜松17時31分発熱海行きを追い越したので、沼津からは実質1本遅れまで修正された形で東京行きに乗り継げましたが、ホームライナーがなければ危なかった所です。
けせんライナーで気仙沼入りBRTに乗車
池袋からは岩手県交通の夜行バス〔けせんライナー〕で気仙沼まで行きます。このバスは陸前高田や盛も通るのですが、BRTに乗るため気仙沼で降りることに。
5:51気仙沼市役所前到着
けせんライナーの停留所は気仙沼市役所前なので、気仙沼駅まで1km少し歩かなければなりません。幸い6:07到着のところを15分程早く着いたので、余裕で駅まで歩けました。気仙沼には1年半前に来て歩いているので勝手はよく知っています。
1年半ぶりの気仙沼駅。すっかり工事も終わってという感じですが、改札口が工事中なのか塞がれていました。
気仙沼駅の時刻表。大船渡線の列車に比べてBRTの方が格段に本数が多い。ただ輸送力はどうか?
いよいよ気仙沼 6:31発の盛行きのBRTバスに乗車。一ノ関発の大船渡線の一番列車だと盛で三陸鉄道に接続していないので、このバスに乗った方が、その先の行程が楽になる。
気仙沼の被害を受けていない市街地をあっさりと抜けて、被害の大きな鹿折などの方向に走ります。
隣の鹿折唐桑付近の線路ですが、この辺りはあそこに線路があった場所だとわかります。
車窓右手には美しい三陸の海の景色。これだけ見た感じではそのように見えます。
陸前高田の町に入って来ましたが、昔見た風景とは全く違うので、どこかどこだか全く分かりません。
バスは海辺を離れて山の方に入って行きます。こんな所に駅なんかあったっけ?
でも確かにここが陸前高田駅になっていました。元の駅から内陸に1.5km程の現市役所付近。
バスはここで多くの高校生を乗せて、さらに道幅の狭い、住宅地でも走らんとした雰囲気で、完全に市道を走っています。
次の高田病院前の停留所までは一部完全な山道を走ります。
その次の小友から風景が変わって、いよいよBRT専用道を走ります。
バス以外の車両が進入しないように遮断機が設けられ、バスが通る時だけ棒が跳ね上がります。
また単線区間のため、対向してくるバスとの行き違いをする場所も所々設けられており、対向車が無くても赤信号で一旦停止した後に動きだします。
大船渡の町が見えてきました。気仙沼からの70分程のBRTの旅が終わります。
盛に8時前に着くとあって、車内は通学の中高生で満員です。
そして終点の盛駅が見えてきました。小友からここまでは全てBRT専用道ですんなりと走りましたが、混雑する乗り込みに時間が掛かります。
7:45 盛駅で通学生を吐き出したら、あとは静寂が漂うだけでした。
三陸鉄道南リアス線に乗車
いよいよ三陸鉄道に乗りますが、駅は8:10に営業開始とのことで、まだ開いておらず、しばらくは中で待つことに。
本当に今週の始めに賑わっていた場所なのかと思うほど誰もいません。
仕方ないので駅の営業が始まるまでの間に南側の跨線橋へ。
左がBRT化された大船渡線の道路、その右に三陸鉄道、一番右に岩手開発鉄道の線路があります。岩手開発鉄道の貨物列車も元気に走っていました。
南側には三鉄の小さな車庫があり、レトロ車両の整備が行われていました。ひょっとして、この車両が回ってくるのかな? んな訳ナイナイ(笑)
8:50発の盛行き列車は、出発10分前になって最新型の36-700代が入線し、いよいよ南リアス線の旅が始まります。前回乗ったのは1990年ごろなので、実に20年以上ぶりとなります。
その時は小雨の中でしたが、今回は快晴で、いい感じ。
恋し浜はそのネーミングから一躍有名な駅になりました。ホタテの観光施設が夏にオープンするとのこと。
この辺りは場所によっては海からの高さが有るのか、見た感じでは被害をあまり受けていないように見えます。
途中の三陸駅で釜石からの列車と交換、三鉄オリジナルの初期車両(さくらラッピング)でした。
唐丹駅、駅周辺は根こそぎだったのでしょう。今になっても何もないよう。
吉浜に到着。ここから先の釜石までが今回ようやく開通した区間になります。
甫嶺地区、こちらも防波堤の盛り土工事の最中でしょうか。
平田駅、駅から釜石大観音が見えます。
運転士さんの解説を聞きながら、復興はまだまだ先に思える光景が広がります。
盛から約50分程で終点の釜石に到着しました。
釜石も一昨年の秋以来ですが、町の大きな変化といえば、デカいイオンショッピングセンターが出来ていました。だからこの列車の看板もイオンの提供なのね。
三陸鉄道の盛駅、1年半前はジオラマカフェの装飾が目立ちましたが、今は普通に鉄道の駅としての佇まいです。
不通の期間に活躍していた鉄道模型のジオラマも今は飾り物のような扱いとして脇に置かれていました。鉄道が開通ししたのですから当然かも知れません。
JRの釜石駅側を含めた全体を撮ってみました。ん?左側に何かいるぞ!
4/12から運転開始のSL銀河号の試運転が行なわれていました。看板なしの姿が結構いい感じでしたが、SL試運転列車の出発は11時ごろとの事で、次のバスに乗るべく、この場を離れました。
(以降は後編に続きます。)
1日目は恒例のごとく東海道線鈍行で上がり、池袋から夜行の高速バスで2日目の朝に現地入りし、一気に北上するプランです。
1日目 東海道線上りでいきなりトラブル
池袋23時発なので、ゆっくり家を出てきたのが災い。
浜松まで順調よく来たのに、浜松発17時20分の熱海行きがホームにおらずホームは人であふれてます。
「焼津付近での線路内立ち入りにより、遅れと運休が・・・」はぁ? 公衆立ち入りぐらい7・8分で済ませるだろ? というとこでしたが、浜松発17時20分の熱海行きは発車時刻を10分ほど過ぎて浜松に到着し、約15分遅れで出発しました。
これなら、後続の17時31分発に乗ったのと同じだなと思いながら、地獄のロングシート混雑車内で座っていると、「当列車は本日に限りまして次の静岡で運転打ち切りとなります。」 バカヤロー!熱海まで走らせろボケ!というところ。
静岡で降ろされると2番線にホームライナーが止まっており、整理券販売機には長蛇の列。しかし上手い具合に席も窓側に座れ、取り敢えず沼津まで行くことに。
途中の富士で途中駅仕立ての浜松17時31分発熱海行きを追い越したので、沼津からは実質1本遅れまで修正された形で東京行きに乗り継げましたが、ホームライナーがなければ危なかった所です。
けせんライナーで気仙沼入りBRTに乗車
池袋からは岩手県交通の夜行バス〔けせんライナー〕で気仙沼まで行きます。このバスは陸前高田や盛も通るのですが、BRTに乗るため気仙沼で降りることに。
5:51気仙沼市役所前到着
けせんライナーの停留所は気仙沼市役所前なので、気仙沼駅まで1km少し歩かなければなりません。幸い6:07到着のところを15分程早く着いたので、余裕で駅まで歩けました。気仙沼には1年半前に来て歩いているので勝手はよく知っています。
1年半ぶりの気仙沼駅。すっかり工事も終わってという感じですが、改札口が工事中なのか塞がれていました。
気仙沼駅の時刻表。大船渡線の列車に比べてBRTの方が格段に本数が多い。ただ輸送力はどうか?
いよいよ気仙沼 6:31発の盛行きのBRTバスに乗車。一ノ関発の大船渡線の一番列車だと盛で三陸鉄道に接続していないので、このバスに乗った方が、その先の行程が楽になる。
気仙沼の被害を受けていない市街地をあっさりと抜けて、被害の大きな鹿折などの方向に走ります。
隣の鹿折唐桑付近の線路ですが、この辺りはあそこに線路があった場所だとわかります。
車窓右手には美しい三陸の海の景色。これだけ見た感じではそのように見えます。
陸前高田の町に入って来ましたが、昔見た風景とは全く違うので、どこかどこだか全く分かりません。
バスは海辺を離れて山の方に入って行きます。こんな所に駅なんかあったっけ?
でも確かにここが陸前高田駅になっていました。元の駅から内陸に1.5km程の現市役所付近。
バスはここで多くの高校生を乗せて、さらに道幅の狭い、住宅地でも走らんとした雰囲気で、完全に市道を走っています。
次の高田病院前の停留所までは一部完全な山道を走ります。
その次の小友から風景が変わって、いよいよBRT専用道を走ります。
バス以外の車両が進入しないように遮断機が設けられ、バスが通る時だけ棒が跳ね上がります。
また単線区間のため、対向してくるバスとの行き違いをする場所も所々設けられており、対向車が無くても赤信号で一旦停止した後に動きだします。
大船渡の町が見えてきました。気仙沼からの70分程のBRTの旅が終わります。
盛に8時前に着くとあって、車内は通学の中高生で満員です。
そして終点の盛駅が見えてきました。小友からここまでは全てBRT専用道ですんなりと走りましたが、混雑する乗り込みに時間が掛かります。
7:45 盛駅で通学生を吐き出したら、あとは静寂が漂うだけでした。
三陸鉄道南リアス線に乗車
いよいよ三陸鉄道に乗りますが、駅は8:10に営業開始とのことで、まだ開いておらず、しばらくは中で待つことに。
本当に今週の始めに賑わっていた場所なのかと思うほど誰もいません。
仕方ないので駅の営業が始まるまでの間に南側の跨線橋へ。
左がBRT化された大船渡線の道路、その右に三陸鉄道、一番右に岩手開発鉄道の線路があります。岩手開発鉄道の貨物列車も元気に走っていました。
南側には三鉄の小さな車庫があり、レトロ車両の整備が行われていました。ひょっとして、この車両が回ってくるのかな? んな訳ナイナイ(笑)
8:50発の盛行き列車は、出発10分前になって最新型の36-700代が入線し、いよいよ南リアス線の旅が始まります。前回乗ったのは1990年ごろなので、実に20年以上ぶりとなります。
その時は小雨の中でしたが、今回は快晴で、いい感じ。
恋し浜はそのネーミングから一躍有名な駅になりました。ホタテの観光施設が夏にオープンするとのこと。
この辺りは場所によっては海からの高さが有るのか、見た感じでは被害をあまり受けていないように見えます。
途中の三陸駅で釜石からの列車と交換、三鉄オリジナルの初期車両(さくらラッピング)でした。
唐丹駅、駅周辺は根こそぎだったのでしょう。今になっても何もないよう。
吉浜に到着。ここから先の釜石までが今回ようやく開通した区間になります。
甫嶺地区、こちらも防波堤の盛り土工事の最中でしょうか。
平田駅、駅から釜石大観音が見えます。
運転士さんの解説を聞きながら、復興はまだまだ先に思える光景が広がります。
盛から約50分程で終点の釜石に到着しました。
釜石も一昨年の秋以来ですが、町の大きな変化といえば、デカいイオンショッピングセンターが出来ていました。だからこの列車の看板もイオンの提供なのね。
三陸鉄道の盛駅、1年半前はジオラマカフェの装飾が目立ちましたが、今は普通に鉄道の駅としての佇まいです。
不通の期間に活躍していた鉄道模型のジオラマも今は飾り物のような扱いとして脇に置かれていました。鉄道が開通ししたのですから当然かも知れません。
JRの釜石駅側を含めた全体を撮ってみました。ん?左側に何かいるぞ!
4/12から運転開始のSL銀河号の試運転が行なわれていました。看板なしの姿が結構いい感じでしたが、SL試運転列車の出発は11時ごろとの事で、次のバスに乗るべく、この場を離れました。
(以降は後編に続きます。)