.富山へGo!
今年の夏の全国高校野球選手権大会(甲子園)は残念ながら、学校関係者以外の観戦が取りやめとなり、2年連続で夏の甲子園球場で見られなくなってしまいました。
そこで地方予選なら何とか見られないかということで、見られそうな地域と好みの対戦カードを睨みながら目星を付けます。
仕事が休みの日にうまく開催されている都道府県があるか探したところ、7月は23(金)に秋田、24(土)に山形、29(木)に岐阜・富山・兵庫で決勝が行われる予定になっていました。山形県は県内在住者に限ると告知があったので止めに、そして23日は東京でブルーインパルスが五輪を描くので、そちらを優先した結果、23・24両日ともオリンピック関係の出撃となりました。
そして27日に悲報が飛び込んできて、感染拡大のため、岐阜県が無観客(学校関係者のみ入場)を決めてしまい、楽しみだった岐商対決(県岐阜商✕市岐阜商)の観戦は不可能になってしまいました。
兵庫県は入れるのかどうか分からないというか、そもそも対戦カード的に興味がなかったのでパス。
あーあ、これで今年の夏は1試合も観ずに終わるのかなと思っていたところ、なんと台風の影響で、富山県の準決勝以降が1日順延となり、決勝が30日に開催、しかも今のところ感染拡大による無観客制限などは掛かっていない模様、対戦カードは高岡第一✕高岡商業と、中々いいカードです。恵みの雨というところでしょうか。
ということで、北陸新幹線が開通して以来、ほとんど行くことがなくなっていた北陸地方だったのですが、ここへきて久しぶりに富山県へ行くことになりました。青春18きっぷが手元にありますが、既にお昼を回っていたので富山まで辿り着くことが難しい状況で、名古屋からの高速バスに乗ることにしました。
名鉄バスターミナル18:10発の富山地鉄の高速バスに初めて乗ります。
名古屋-富山線は3回ほど乗った事がありますが、いずれも名鉄バスだったので、富山地鉄は初めて。まぁ乗ってしまえばあまり変わりはないでしょうが。
3時間半ほどで富山駅前に到着。
地鉄電車に2駅ほど乗って、今夜の滞泊地で泊まります。
.初めての地方大会観戦
根っからの高校野球好きの人でしたら、地方大会から回って色々と試合を観戦する人もいるでしょうが、私の場合は鉄道の撮影が一応メインだったので、国鉄型車両の撮影が忙しくて、お盆前後の甲子園での本戦を見るのがやっとというか、2018年以前はその時間も作れない状況でしたから、地方大会などは全く見る機会もありませんでした。
さて、今日の試合が行われるのが富山市民球場(アルペンスタジアム)ということで、場所が東富山駅から東南に徒歩20分ほどの少し離れた場所にあります。どうやって行くか?
実は1日に数本だけ、最寄りの運転免許センターへ行くバスがあり、球場はその南側にあることから、このバスに乗って運転教育センターで下車、バスは免許センターの玄関前に横付けをし、数名の乗客はそのまま免許センターへ入っていきますが、私だけがバスから降りて、写真左手のセンターの外へ出ていきました。
運転免許センターの南側にスタジアムが見えていますが、歩くと数分かかります。
歩いているうちに軽くひと汗かきそうな感じです。
8時半過ぎにスタジアムに着きました。
10時試合開始なので、開門は9時頃だろうと大体察しがつきます。並んでいたのは30人ほどでした。パっと見て荷物が軽いか手ぶらの人ばかりで、私のような大き目のカバンを持った人は・・・1人だけおりました。大き目のリュックを背負って下関国際の帽子を被っていたので、山口県とは限りませんがまぁ遠方の方でしょうね。
クラスター対策のため、連絡先を書いた用紙(予め記入済み)の提出と検温が必要です。そういううちにわらわらと人が集まり始め、並びの列も100人以上に増えていました。
そこで開門を約20分早めることになり、8:40過ぎに入場券の発売が始まりました。
感染防止対策のため、3万人収容のうち外野は締め切り、内野席1万7千人の50%、つまり8,500枚限定の発売ですが、並んでる人の長さから見ると全然余裕です。最終的に2千人もいなかったように見えます。記入用紙には一塁側。バックスタンド・三塁側と区別されてましたが、どこに入っても料金は600円均一なので、ひょっとしたら、中に入ってから場所を決めてもよさそうです。
早速スタンドに上がります。実質バックスタンドでの観戦で一三塁側は応援席という扱いです。
1塁側が高岡商業、3塁側が高岡第一のベンチになりますが、大体の球場の構造として、外野手から球が見やすいように、ホームベースが北西側にあることから、3塁側に座ってしまうと逆光で選手が黒潰れしてしまうので、よほどの贔屓のチームでもない限りは順光の1塁側に入るのが鉄則です。
私の応援スタンスとしては公立贔屓ではありますが、チアがいる学校というのも応援する条件です。高岡商は公立だがチア無し、一方の高岡一高は私立だがチア有りということで両者互角。最終的に選んだのが、順光で撮れるかという基準です。やっぱり長年鉄道撮影をやってきた身からすると、順光で撮るというのは鉄則ですもんね。
そうこうするうちに、観客席もバックスタンド席がそこそこ埋まってきました。
バックスタンドの一般観客席と一三塁の学校関係者席とを分けるのは扉のようなものではなく、梱包用のビニールひも1本だけという、なんとも簡易的なもので区切られているだけですが、このヒモを超えるか否かは良心にかかっているというところ。
10時試合開始
春の大会では高岡第一が勝って優勝しているので、夏の決勝も非常に白熱したいい試合になるのか期待が集まります。
試合開始前からなんかニャーニャー鳴き声がするなと思ったら、猫も入場していたのですね。
どうやらOBの有名人?のようで、私が座っていた後ろに陣取っていた野球部OBの人らとも時折声を掛けていましたが、猫持ち込み可能しかもケージから出していいとは、ニャンともいい球場ですw
高岡商の応援席
エンジのTシャツ姿を中心に一部黒のシャツの応援団もいます。
太鼓は野球部と交代で叩いているようで、伝統の応援も決まっています。
こちらは3塁側の高岡第一の応援席
野球部員とチアが間隔を取って整然と並ぶ姿は好感が持てます。何、画像が小さいって?
ということで、お約束?のチアショット。
でもまぁみんなマスクしてるので、この程度に寄るだけにします。一番後ろの右端の娘が可愛かった。
試合は序盤で6-0と高岡商がリードしてワンサイド感があったのですが、7回表に高岡第一が反撃開始、一挙に4点取って2点差まで詰め寄りました。
今回作った動画では点が入った時に、上のようにスーパーも入れています。
7回裏に高商が4点追加点を挙げて10ー4と突き放し、ここで勝負あったようにみえました。
上の画像は4点入って、9点目から10点目に変わる所で、一時的に19点入っているように見えます。この球場のスコアボードは電光式ではなく、磁気反転式で、蛍光塗料の塗られた面が反転して、遠くから見ると電球が光っているように見えるのですが、カタカタと1ドットずつ反転するので、表示が変わりるのに凄く時間が掛かります。地方球場では電気代や管理コスト削減の観点から、こうした磁気反転式のボードを使う球場が幾つかあります。
試合は結局11-4で高岡商業が勝ち、4回連続で甲子園出場を決めました。
意外と大差が付きましたが、大事なところでの併殺打に沈んだのが敗因ですかね。
優勝の瞬間には5色の紙テープも舞いました。
こんな光景を見たのは何年ぶりか、こんなところで昭和の光景が見られるとは。
試合終了後には表彰式が行われ、優勝旗や盾・メダルが授与されました。
試合時間を含めて3時間ほどでしたが、あっという間でした。
さて、高岡商は富山代表として、いい所まで行けるかな? 前回甲子園で見たのは2018年の大阪桐蔭との3回戦で、途中まで勝ってた試合でしたからね。
.帰りは鈍行旅
試合が終わって帰りが大変です。何せバスの便が無い。
仕方なく東富山駅まで歩いてきましたが、炎天下の中結局30分ほど掛かって汗だくになりました。
駅の右手奥の方に照明塔が見えるのですが、実際に歩くとなかなか近づかなくて北海道かと思うような感覚です。
東富山からの帰りですが、青春18きっぷを使うことにしました。しかし、高山本線経由だと、JR東海のロングシート地獄が待っているので、北陸本線経由にしました。
金沢までは乗車券が別途必要になるので千円ちょっとの余分な出費ですが、ロングシート地獄を味わう位なら、この方がマシです。なお高速バスは金曜日とあって、割引なし運賃の4,800円だったので、これも選択肢からは除外です。
金沢からは敦賀まで数少ない乗り換えなしの普通列車がちょうど16時台にあり、それに乗れば楽に交流区間を抜け出せます。
敦賀からは直流区間の電車を2本乗り継いで帰りました。
これで地方大会ですが、夏の高校野球を見た(何だタイトル詐欺かよ!と言われそうですがw)ことで、オリンピックに続いて夏のイベントを一応堪能して、もうこれで夏の催し関係は終わり、次週からは鉄道撮影になります(というか出撃中です)。
なお今回の試合観戦の模様を動画に上げましたので、よろしかったらご覧下さい。
今回からは右下にスコアも表示しています。
今年の夏の全国高校野球選手権大会(甲子園)は残念ながら、学校関係者以外の観戦が取りやめとなり、2年連続で夏の甲子園球場で見られなくなってしまいました。
そこで地方予選なら何とか見られないかということで、見られそうな地域と好みの対戦カードを睨みながら目星を付けます。
仕事が休みの日にうまく開催されている都道府県があるか探したところ、7月は23(金)に秋田、24(土)に山形、29(木)に岐阜・富山・兵庫で決勝が行われる予定になっていました。山形県は県内在住者に限ると告知があったので止めに、そして23日は東京でブルーインパルスが五輪を描くので、そちらを優先した結果、23・24両日ともオリンピック関係の出撃となりました。
そして27日に悲報が飛び込んできて、感染拡大のため、岐阜県が無観客(学校関係者のみ入場)を決めてしまい、楽しみだった岐商対決(県岐阜商✕市岐阜商)の観戦は不可能になってしまいました。
兵庫県は入れるのかどうか分からないというか、そもそも対戦カード的に興味がなかったのでパス。
あーあ、これで今年の夏は1試合も観ずに終わるのかなと思っていたところ、なんと台風の影響で、富山県の準決勝以降が1日順延となり、決勝が30日に開催、しかも今のところ感染拡大による無観客制限などは掛かっていない模様、対戦カードは高岡第一✕高岡商業と、中々いいカードです。恵みの雨というところでしょうか。
ということで、北陸新幹線が開通して以来、ほとんど行くことがなくなっていた北陸地方だったのですが、ここへきて久しぶりに富山県へ行くことになりました。青春18きっぷが手元にありますが、既にお昼を回っていたので富山まで辿り着くことが難しい状況で、名古屋からの高速バスに乗ることにしました。
名鉄バスターミナル18:10発の富山地鉄の高速バスに初めて乗ります。
名古屋-富山線は3回ほど乗った事がありますが、いずれも名鉄バスだったので、富山地鉄は初めて。まぁ乗ってしまえばあまり変わりはないでしょうが。
3時間半ほどで富山駅前に到着。
地鉄電車に2駅ほど乗って、今夜の滞泊地で泊まります。
.初めての地方大会観戦
根っからの高校野球好きの人でしたら、地方大会から回って色々と試合を観戦する人もいるでしょうが、私の場合は鉄道の撮影が一応メインだったので、国鉄型車両の撮影が忙しくて、お盆前後の甲子園での本戦を見るのがやっとというか、2018年以前はその時間も作れない状況でしたから、地方大会などは全く見る機会もありませんでした。
さて、今日の試合が行われるのが富山市民球場(アルペンスタジアム)ということで、場所が東富山駅から東南に徒歩20分ほどの少し離れた場所にあります。どうやって行くか?
実は1日に数本だけ、最寄りの運転免許センターへ行くバスがあり、球場はその南側にあることから、このバスに乗って運転教育センターで下車、バスは免許センターの玄関前に横付けをし、数名の乗客はそのまま免許センターへ入っていきますが、私だけがバスから降りて、写真左手のセンターの外へ出ていきました。
運転免許センターの南側にスタジアムが見えていますが、歩くと数分かかります。
歩いているうちに軽くひと汗かきそうな感じです。
8時半過ぎにスタジアムに着きました。
10時試合開始なので、開門は9時頃だろうと大体察しがつきます。並んでいたのは30人ほどでした。パっと見て荷物が軽いか手ぶらの人ばかりで、私のような大き目のカバンを持った人は・・・1人だけおりました。大き目のリュックを背負って下関国際の帽子を被っていたので、山口県とは限りませんがまぁ遠方の方でしょうね。
クラスター対策のため、連絡先を書いた用紙(予め記入済み)の提出と検温が必要です。そういううちにわらわらと人が集まり始め、並びの列も100人以上に増えていました。
そこで開門を約20分早めることになり、8:40過ぎに入場券の発売が始まりました。
感染防止対策のため、3万人収容のうち外野は締め切り、内野席1万7千人の50%、つまり8,500枚限定の発売ですが、並んでる人の長さから見ると全然余裕です。最終的に2千人もいなかったように見えます。記入用紙には一塁側。バックスタンド・三塁側と区別されてましたが、どこに入っても料金は600円均一なので、ひょっとしたら、中に入ってから場所を決めてもよさそうです。
早速スタンドに上がります。実質バックスタンドでの観戦で一三塁側は応援席という扱いです。
1塁側が高岡商業、3塁側が高岡第一のベンチになりますが、大体の球場の構造として、外野手から球が見やすいように、ホームベースが北西側にあることから、3塁側に座ってしまうと逆光で選手が黒潰れしてしまうので、よほどの贔屓のチームでもない限りは順光の1塁側に入るのが鉄則です。
私の応援スタンスとしては公立贔屓ではありますが、チアがいる学校というのも応援する条件です。高岡商は公立だがチア無し、一方の高岡一高は私立だがチア有りということで両者互角。最終的に選んだのが、順光で撮れるかという基準です。やっぱり長年鉄道撮影をやってきた身からすると、順光で撮るというのは鉄則ですもんね。
そうこうするうちに、観客席もバックスタンド席がそこそこ埋まってきました。
バックスタンドの一般観客席と一三塁の学校関係者席とを分けるのは扉のようなものではなく、梱包用のビニールひも1本だけという、なんとも簡易的なもので区切られているだけですが、このヒモを超えるか否かは良心にかかっているというところ。
10時試合開始
春の大会では高岡第一が勝って優勝しているので、夏の決勝も非常に白熱したいい試合になるのか期待が集まります。
試合開始前からなんかニャーニャー鳴き声がするなと思ったら、猫も入場していたのですね。
どうやらOBの有名人?のようで、私が座っていた後ろに陣取っていた野球部OBの人らとも時折声を掛けていましたが、猫持ち込み可能しかもケージから出していいとは、ニャンともいい球場ですw
高岡商の応援席
エンジのTシャツ姿を中心に一部黒のシャツの応援団もいます。
太鼓は野球部と交代で叩いているようで、伝統の応援も決まっています。
こちらは3塁側の高岡第一の応援席
野球部員とチアが間隔を取って整然と並ぶ姿は好感が持てます。何、画像が小さいって?
ということで、お約束?のチアショット。
でもまぁみんなマスクしてるので、この程度に寄るだけにします。一番後ろの右端の娘が可愛かった。
試合は序盤で6-0と高岡商がリードしてワンサイド感があったのですが、7回表に高岡第一が反撃開始、一挙に4点取って2点差まで詰め寄りました。
今回作った動画では点が入った時に、上のようにスーパーも入れています。
7回裏に高商が4点追加点を挙げて10ー4と突き放し、ここで勝負あったようにみえました。
上の画像は4点入って、9点目から10点目に変わる所で、一時的に19点入っているように見えます。この球場のスコアボードは電光式ではなく、磁気反転式で、蛍光塗料の塗られた面が反転して、遠くから見ると電球が光っているように見えるのですが、カタカタと1ドットずつ反転するので、表示が変わりるのに凄く時間が掛かります。地方球場では電気代や管理コスト削減の観点から、こうした磁気反転式のボードを使う球場が幾つかあります。
試合は結局11-4で高岡商業が勝ち、4回連続で甲子園出場を決めました。
意外と大差が付きましたが、大事なところでの併殺打に沈んだのが敗因ですかね。
優勝の瞬間には5色の紙テープも舞いました。
こんな光景を見たのは何年ぶりか、こんなところで昭和の光景が見られるとは。
試合終了後には表彰式が行われ、優勝旗や盾・メダルが授与されました。
試合時間を含めて3時間ほどでしたが、あっという間でした。
さて、高岡商は富山代表として、いい所まで行けるかな? 前回甲子園で見たのは2018年の大阪桐蔭との3回戦で、途中まで勝ってた試合でしたからね。
.帰りは鈍行旅
試合が終わって帰りが大変です。何せバスの便が無い。
仕方なく東富山駅まで歩いてきましたが、炎天下の中結局30分ほど掛かって汗だくになりました。
駅の右手奥の方に照明塔が見えるのですが、実際に歩くとなかなか近づかなくて北海道かと思うような感覚です。
東富山からの帰りですが、青春18きっぷを使うことにしました。しかし、高山本線経由だと、JR東海のロングシート地獄が待っているので、北陸本線経由にしました。
金沢までは乗車券が別途必要になるので千円ちょっとの余分な出費ですが、ロングシート地獄を味わう位なら、この方がマシです。なお高速バスは金曜日とあって、割引なし運賃の4,800円だったので、これも選択肢からは除外です。
金沢からは敦賀まで数少ない乗り換えなしの普通列車がちょうど16時台にあり、それに乗れば楽に交流区間を抜け出せます。
敦賀からは直流区間の電車を2本乗り継いで帰りました。
これで地方大会ですが、夏の高校野球を見た(何だタイトル詐欺かよ!と言われそうですがw)ことで、オリンピックに続いて夏のイベントを一応堪能して、もうこれで夏の催し関係は終わり、次週からは鉄道撮影になります(というか出撃中です)。
なお今回の試合観戦の模様を動画に上げましたので、よろしかったらご覧下さい。
今回からは右下にスコアも表示しています。