巨大プリンの作り方!(^#0#^)!
ああ、しんど~
パソコンを叩き疲れると、You tubeを見ます。
その中で、AKB48に関するものがけっこうあります。
AKB48の曲のキーワードには、おじさん世代にもビビっとくるものが時々あります。ギンガムチェック、ポニーテール、カチューシャなど、これは、昭和28年生まれのわたしが聞いても懐かし~。それも、ごくごく子どもの頃にラジオなどから耳に入ってきた言葉です。
例えば、最新のギンガムチェックで頭に浮かぶのは『オズの魔法使い』でジュディーガーランドのドロシーが着ていたのが、このギンガムチェックの胸付きのスカートです。色も水色で、AKB48の衣装によく似ています。
そして、見ていると、たまたまAKBのメンバーが「巨大プリン作り」に挑戦している画像に出くわしました。わたしはファンと言うほどではないので、メンバーの名前と顔が一致しないのですが、いつもセンター付近にいる、いわゆる選抜メンバーです。
彼女たちは、数時間かけて数千個の玉子を割り、大量の牛乳と砂糖を入れてかき混ぜて、容器に移します。
それが、なんとドラム缶!
ドラム缶の容量は、たしか200リットル。つまり200キログラムの巨大プリンを作ろうというのです。
玉子は80度で固まりはじめます。で、彼女たちはサウナに持っていきます。サウナの室温は、軽く100度を超えます。そこでAKBのメンバーは3時間以上もサウナの中で、ドラム缶のプリンが固まるのを待ちます。むろん全員汗だく。近頃のアイドルはきついなあ……と、おじさんは同情しました。
「なんでー!」
プリンは固まりません。メンバーはテンパって声をあげました。専門の学者先生に聞くと……。
「空気は、熱の伝導率が低く、サウナでやると数十時間はかかる」
そう言われ、彼女たちはガックリきます。
「でも、水だと、熱の伝導率は空気の20倍あるから、お湯でやったらできるかも」
先生のアドバイスで、試しにお湯を沸かし、指を、ちょっと漬けてみると「アチチ!」と、たしかトモチンが悲鳴。それでお湯が有効であろうと銭湯に持ち込み、湯船にドラム缶を入れ、みんなでボイラー室でがんばり、またも汗だくになり、最初32度ほどしかなかったお湯を80度まであげてがんばりました。
そしてスタジオに持ち込んで、ドラム缶の蓋を開けると、見事に200キログラムの巨大プリンができあがりました! 人間、やれば、たいていのことはできるもんだと思いました。
そこで、わたしは、熱伝導率という言葉で閃きました。
人間や組織も、それぞれ熱伝導率が違います。人から熱(意見や情報など)を加えられても、熱伝導率の悪い人や組織には、容易には伝わりません。これが本題です。
わたしは、長年、高校演劇に関わってきました。特に大阪の高校演劇とは44年の関わりになります。大阪の高校演劇は、軽音やダンス部などに押されて、近年あまり振るいません。
それについて原因を分析して、折に触れてサイトで問題提起もしてきましたが、大阪の高校演劇は熱伝導率が低く、なかなか理解をしていただけませんでした。
組織の活動が安定しているときは、熱伝導率が低くても構わないのです。どっしりと我が道を行かれればよいと思います。しかし、この低迷期にあっては、この熱伝導率の低さは仇になります。
大阪の高校演劇の問題は、異常に多い創作劇、芝居の基本である(観客・戯曲・俳優)への対策の鈍さに主原因があります。特に戯曲が問題で、「創作劇を大切にする。創作劇が多いのは大阪の誇りである」というスタンスに連盟は立っておられます。
現実的には、創作劇の粗製濫造になり、高校演劇の関係者でない者が観ると、いささか難解、退屈なものになってしまい、その観客動員は、本選においてさえ軽音のスニーカーエイジの10%ほででしかありません。
OMS戯曲賞という戯曲賞が創設されました。僭越ではありますが、これが、わたしが鳴らしてきた警鐘への連盟の答えであると感じています。OMSという権威付けをして、大阪の創作劇にハクを付けるおつもりなのでしょう。中味の伴わない賞は、長期的に見て、賞を出す側も、もらう側も権威を失ってしまいます。
まだ、最初の募集に入られたばかりの賞なので、これ以上の論評は控えます。
ただ、相対評価で、なにがなんでも受賞作を選定するのではなく、「受賞対象作品無し」の絶対評価で臨んでいただきたい。とだけ申し上げておきます。
以下は、この8月に行われた、高校演劇の全国大会の結果です。資料は大阪府高等学校演劇連盟のオフィシャルサイトから転載させていただきました。
8月12日(日)
本日、全国大会(富山大会)が終了しました。審査結果です。
最優秀賞 青森県立青森中央高等学校「もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら」
優秀賞 神奈川県立大船高等学校「新釈 姨捨山」
千葉県立八千代高等学校「日の丸水産(HINOMARU FISHERY)~ヒミコ、日野家を語る~」
岐阜県立岐阜農林高等学校「掌(たなごころ) ~あした卒業式~」
以上、国立劇場にて、8月25日(土)26日(日)優秀校公演。
創作脚本賞 タカハシナオコ(千葉県立八千代高等学校)
「日の丸水産(HINOMARU FISHERY)~ヒミコ、日野家を語る~」
舞台美術賞 作新学院高等学校
一目して、大阪、いや近畿は、どこの賞にも入っていないことがお分かりになるでしょう。
近畿大会では、そこそこに観客席を沸かしておられました。わたしは、高校演劇ではなく演劇として観ていました。最優秀をとった某高校の演技に見るものがありましたが、あとは嘆息するばかりでした。劇作家として、こういう本の作り方は無いだろうと感じるものもあり、幕間交流で発言したり、コメントコーナーで感想を書いたりしましたが、かなりの反発をいただきました。
でも、その結果は、上記の通りです。
結果は、早くに知っていましたが、書きように困っていました。で、AKBの巨大プリン作りに引っかけて書いてみたのですが……やはりストレートになってしまいます。
個人的には、熱伝導率のいい人間でいたいと思います。息子が軽音楽部なので、息子が聞いているJポップ、ポップロックなどは聞くようにしておいますが、これが、なかなかであります。ビーズ、キンキキッズ、カンジャニ、ミスチル、サザン、いきものがかり、ゆず、コブクロ、ザピローズ、スキャンダル、東京事変、ザイエローモンキー、モンキーマジック、モンゴル800、レミオロメン、Xジャパン、すきますいっち、ラルカンシエル、ウーバーワールド、マンオクロック、オレンジレンジ、GLAY、ゴールデンボンバー、miwa、西川貴教、なおと・インティライニ、福耳、西野カナ……。悲しいかな、アラ還のオッサンは、なにを聞いても同じに聞こえてしまいます。
息子は、特に軽音の技量に優れておるとは感じておりません。しかし、勉強の10倍、時間にして一日4時間ぐらいは、楽器を触ったり、上記のアーティストの音楽に浸っております。こと軽音にかんしては熱伝導率が高くなるはずです。
オッサンであるわたしは、20分が限度。人間、伝わってくる熱の種類によって熱伝導率には違いがあるようです。
ああ、しんど~
パソコンを叩き疲れると、You tubeを見ます。
その中で、AKB48に関するものがけっこうあります。
AKB48の曲のキーワードには、おじさん世代にもビビっとくるものが時々あります。ギンガムチェック、ポニーテール、カチューシャなど、これは、昭和28年生まれのわたしが聞いても懐かし~。それも、ごくごく子どもの頃にラジオなどから耳に入ってきた言葉です。
例えば、最新のギンガムチェックで頭に浮かぶのは『オズの魔法使い』でジュディーガーランドのドロシーが着ていたのが、このギンガムチェックの胸付きのスカートです。色も水色で、AKB48の衣装によく似ています。
そして、見ていると、たまたまAKBのメンバーが「巨大プリン作り」に挑戦している画像に出くわしました。わたしはファンと言うほどではないので、メンバーの名前と顔が一致しないのですが、いつもセンター付近にいる、いわゆる選抜メンバーです。
彼女たちは、数時間かけて数千個の玉子を割り、大量の牛乳と砂糖を入れてかき混ぜて、容器に移します。
それが、なんとドラム缶!
ドラム缶の容量は、たしか200リットル。つまり200キログラムの巨大プリンを作ろうというのです。
玉子は80度で固まりはじめます。で、彼女たちはサウナに持っていきます。サウナの室温は、軽く100度を超えます。そこでAKBのメンバーは3時間以上もサウナの中で、ドラム缶のプリンが固まるのを待ちます。むろん全員汗だく。近頃のアイドルはきついなあ……と、おじさんは同情しました。
「なんでー!」
プリンは固まりません。メンバーはテンパって声をあげました。専門の学者先生に聞くと……。
「空気は、熱の伝導率が低く、サウナでやると数十時間はかかる」
そう言われ、彼女たちはガックリきます。
「でも、水だと、熱の伝導率は空気の20倍あるから、お湯でやったらできるかも」
先生のアドバイスで、試しにお湯を沸かし、指を、ちょっと漬けてみると「アチチ!」と、たしかトモチンが悲鳴。それでお湯が有効であろうと銭湯に持ち込み、湯船にドラム缶を入れ、みんなでボイラー室でがんばり、またも汗だくになり、最初32度ほどしかなかったお湯を80度まであげてがんばりました。
そしてスタジオに持ち込んで、ドラム缶の蓋を開けると、見事に200キログラムの巨大プリンができあがりました! 人間、やれば、たいていのことはできるもんだと思いました。
そこで、わたしは、熱伝導率という言葉で閃きました。
人間や組織も、それぞれ熱伝導率が違います。人から熱(意見や情報など)を加えられても、熱伝導率の悪い人や組織には、容易には伝わりません。これが本題です。
わたしは、長年、高校演劇に関わってきました。特に大阪の高校演劇とは44年の関わりになります。大阪の高校演劇は、軽音やダンス部などに押されて、近年あまり振るいません。
それについて原因を分析して、折に触れてサイトで問題提起もしてきましたが、大阪の高校演劇は熱伝導率が低く、なかなか理解をしていただけませんでした。
組織の活動が安定しているときは、熱伝導率が低くても構わないのです。どっしりと我が道を行かれればよいと思います。しかし、この低迷期にあっては、この熱伝導率の低さは仇になります。
大阪の高校演劇の問題は、異常に多い創作劇、芝居の基本である(観客・戯曲・俳優)への対策の鈍さに主原因があります。特に戯曲が問題で、「創作劇を大切にする。創作劇が多いのは大阪の誇りである」というスタンスに連盟は立っておられます。
現実的には、創作劇の粗製濫造になり、高校演劇の関係者でない者が観ると、いささか難解、退屈なものになってしまい、その観客動員は、本選においてさえ軽音のスニーカーエイジの10%ほででしかありません。
OMS戯曲賞という戯曲賞が創設されました。僭越ではありますが、これが、わたしが鳴らしてきた警鐘への連盟の答えであると感じています。OMSという権威付けをして、大阪の創作劇にハクを付けるおつもりなのでしょう。中味の伴わない賞は、長期的に見て、賞を出す側も、もらう側も権威を失ってしまいます。
まだ、最初の募集に入られたばかりの賞なので、これ以上の論評は控えます。
ただ、相対評価で、なにがなんでも受賞作を選定するのではなく、「受賞対象作品無し」の絶対評価で臨んでいただきたい。とだけ申し上げておきます。
以下は、この8月に行われた、高校演劇の全国大会の結果です。資料は大阪府高等学校演劇連盟のオフィシャルサイトから転載させていただきました。
8月12日(日)
本日、全国大会(富山大会)が終了しました。審査結果です。
最優秀賞 青森県立青森中央高等学校「もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら」
優秀賞 神奈川県立大船高等学校「新釈 姨捨山」
千葉県立八千代高等学校「日の丸水産(HINOMARU FISHERY)~ヒミコ、日野家を語る~」
岐阜県立岐阜農林高等学校「掌(たなごころ) ~あした卒業式~」
以上、国立劇場にて、8月25日(土)26日(日)優秀校公演。
創作脚本賞 タカハシナオコ(千葉県立八千代高等学校)
「日の丸水産(HINOMARU FISHERY)~ヒミコ、日野家を語る~」
舞台美術賞 作新学院高等学校
一目して、大阪、いや近畿は、どこの賞にも入っていないことがお分かりになるでしょう。
近畿大会では、そこそこに観客席を沸かしておられました。わたしは、高校演劇ではなく演劇として観ていました。最優秀をとった某高校の演技に見るものがありましたが、あとは嘆息するばかりでした。劇作家として、こういう本の作り方は無いだろうと感じるものもあり、幕間交流で発言したり、コメントコーナーで感想を書いたりしましたが、かなりの反発をいただきました。
でも、その結果は、上記の通りです。
結果は、早くに知っていましたが、書きように困っていました。で、AKBの巨大プリン作りに引っかけて書いてみたのですが……やはりストレートになってしまいます。
個人的には、熱伝導率のいい人間でいたいと思います。息子が軽音楽部なので、息子が聞いているJポップ、ポップロックなどは聞くようにしておいますが、これが、なかなかであります。ビーズ、キンキキッズ、カンジャニ、ミスチル、サザン、いきものがかり、ゆず、コブクロ、ザピローズ、スキャンダル、東京事変、ザイエローモンキー、モンキーマジック、モンゴル800、レミオロメン、Xジャパン、すきますいっち、ラルカンシエル、ウーバーワールド、マンオクロック、オレンジレンジ、GLAY、ゴールデンボンバー、miwa、西川貴教、なおと・インティライニ、福耳、西野カナ……。悲しいかな、アラ還のオッサンは、なにを聞いても同じに聞こえてしまいます。
息子は、特に軽音の技量に優れておるとは感じておりません。しかし、勉強の10倍、時間にして一日4時間ぐらいは、楽器を触ったり、上記のアーティストの音楽に浸っております。こと軽音にかんしては熱伝導率が高くなるはずです。
オッサンであるわたしは、20分が限度。人間、伝わってくる熱の種類によって熱伝導率には違いがあるようです。