すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

時空を超えた「縁側の日」

2012-07-13 | 縁側の日

          栗の実、初々しい!          よーく見て。だし漬けゆで卵がイキ!    

2012.7.10.より

今月の会場は、白山の方のお宅でした。
全員で9人。
新緑を眺めながら、ちょっとしたドライブです。

それにしても、
この道のりを車を運転して
縁側の日に来てくださっていたのかと思うと、
胸がいっぱいになってきました。

たどり着いたお宅は、
緑に囲まれ、
川のせせらぎ、鳥のさえずりが聞こえます。
なんと涼しいこと!

この家が気に入って、
ご夫婦で京都から引っ越してこられた気持ちがよくわかります。

なんだか私たちも旅行気分!

● ふたたび三重に

部屋には、
45年前のウエディングドレスのご本人と
ニコニコのお連れ合の結婚式の写真に始まって、
家族の歩みを写した何枚かの写真が飾られています。

これまでのお二人の人生を垣間見るようでした。

この愛するお連れ合いが昨年末永眠。

一時は、
息子さんのお宅で暮らしていらしたのですが、

「寂しさや心細さはあるけれども、
縁側はじめ三重で得られた友人知人との絆を
なにより大切にして、
気楽に好きなことをして暮らしていきたい」

と、再び戻っていらっしゃいました。

その決意が、
これまで話しを聞いていたよりもじんわりと伝わってきます。

 今感じて、今できることをする

私たちは、家族が認知症になり困ったから、
出逢うことができたのです。

認知症の家族がすでに亡くなれた方は、
この日3人いらっしゃいました。

認知症の家族から学んだことは、大きく、
残してくれた物も大きいのです。

今感じることに耳を澄まし、
今できることをする。

それが、
私たちの、子どもたちの将来につながるに違いない。

「縁」や「つながり」に想いを馳せる「縁側の日」でした。

 

 

 

 

 

 

 

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