すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

家族が帰るたくなる家作り

2016-10-29 | 日本とノルウェー

「帰ってますか?」

というメールを先日いただきました。

 

ごめんなさい!

日本に帰って、ひと月が経ち元気にしています。

ただ、帰った翌日から始まったのが、家の大掃除と片付け。

10月22日に家族親睦会をうちですることにしていたのですが・・・

9月の異常な雨天続きもあってか、

汚れは想像以上。

これには、参りました・・・(>_<)

 

でも、毎日あちこちと掃除や片づけをしながら、
次第に思いも変わってきました。

 「家族が帰りたいと思う家にしよう」と。

 それは、どんな家・・・?

1.久々に帰ってきても、げぇ~~(>_<)とならない家。

2.この家にしかないものがある家。

 

1のためには、「物を少なく」。念願の断捨離やるぞ=!
2のためには、「思い出の部屋」を作ろう!

 

まずは、アルバム父母の遺品で子孫に大事だと思うものを置く。
他には・・・例えば、

 私の母は、私の子どもの時の服も人形の服も

いろいろなものを縫ってくれました。

 

服は残っていませんが、ミシンは保ってあったんです!
足踏みミシン!
電子ミシンにはない細やかさに軽やかで優しい音。
デザインも素敵!
飾るのも素敵だけど、いつか復活させたいなあ。

父の愛した碁盤も置きました。

私は五目並べしか知りませんが、
本物の石を並べてじっくり考える感触は、
今のゲームでは決して得られないもの。 

 

母の作った短歌の多さにもびっくり!
私の知らない母に出逢い、
勇気をもらったり、
詫びたくなったり、
優しい気持ちになったり・・・。

22日には、20人ほど来てくれました。(大家族なんです!)

47歳で4人の子どもを置いて逝った姉の子どもたちが、

嫁さんやわが子と座り込んで、
姉の若いころの写真に沸いていました。

誰もいなくなってからは、

兄が手紙やアルバムなどを手に静かに一人いました。

 

ああ、よかった。

 

このひと月の疲れが溶けていくようでした。

 

母の遺作にこの歌を見つけました。


 二日ちがいの夫婦(ふたり)のバースデー中とりて幾年ともに祝い来しかな


父と母の誕生日は10月21日と23日

そう、10月22日は、その「中」なのです。

 

父と母の家を預かった私としては、気持ちが楽になりました。

 

しっかし、家の片づけは、まだまだ途中です~~~(>_<)

 

ともかくは、この時間が取れていることに感謝です。

 

     

 

コメント
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