すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

こどものスキー射撃にしびれる。

2021-03-29 | ノルウェーの生活

スキーなんて30年したことなかった私が、
スキー(このスキーはカントリスキー)を始めて
よかったと思うこと。

1. 自分の日頃の歩き方の問題がわかった。
2. 60歳近くても、年に数回でも、  
   それなりに進歩できると知れた。
3. 自粛中のストレス、運動不足解消ができた。
. 若者の姿を目の当りにできた。

今日は、のお話を一つ紹介しようと思います。

2、3月は、スキーシーズン。
テレビでもスキー競技が多く、
ノルウェーは上位を占める。

また、トロムソには、
毎朝整備されるスキーコースがたくさんある。
(うちから徒歩5分にもある。)





この身近なコースが、
公式会場(ジャンプ台、スキー射撃など)にも通じる。

先日は、
子ども、若者のスキー射撃(バイアスロン)大会に出くわした。

日本では、テレビでさえ見たことがなかった種目。
それをする子供たちとは・・・
と興味津々。



日頃の練習の成果を出す日。
スタートを切る子どもの後ろ姿に惹かれ、
私たちもひと滑りして、ゴール横で休憩。


子どもの場合、射撃場所では、大人が玉詰めをする

滑走後、荒立つ息を沈めて射撃し、
最後の滑り。
(5~12.5Km: 年齢によって違う)

来た来た。



ゴール際の表情には「一生懸命」が伝わってくる。

「Hei, ja! Hei, ja!  (がんばれー!がんばれー!)

こんな大声で応援したのも、何年ぶりか・・・。

ゴールすると、倒れ込み、
しばらく起きてこない。
ここまでやるんだ。


黄色のベストは、昨日時点でのトップの印

なに、このかっこいい子たち。
しびれるわあ。

テレビの選手に刺激を受けて、がんばる子たち。
その姿にまたちびちゃんが刺激を受ける。

これが、ここの循環なんだなあ



子どもの力を出し切る姿って、
未来に光が差すようで嬉しい。

いやあ、おばちゃん、元気もろたわ。

ありがとう。
おばちゃんも頑張るわな。

今日から来週の月曜日まで、
Påskeferie、イースターで学校は休み。

私のブログも来週はお休みします。

ちょいとスキーで
「おばちゃんの遠出」をしてみます!

では、皆さん、二週間後にお目にかかりましょう。

 

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Krumkake が「すぎな」と共に 我が家に!

2021-03-23 | 日本とノルウェー

 

このお菓子、食べたことはありますか?
名前は、ご存知ですか?

 

5年ほど前、One Day Cafeで、
お客様に賞味して頂きました。

クルムカーケ(Krumkake)
というノルウェーのお菓子です。

古い鉄の重―い型をノルウェーから持ち帰って、
日本のうちのガスコンロで焼きました。
250個作ったんですが、
いやあ、体力仕事でした。

現代では、
電気メーカーが主流で、楽ちん。

生地を流して焼くと、両面に綺麗な模様がつく

平たく焼け、熱く柔らかいうちに 型で巻き取る。


でも、我が家にはなかったんですねえ。

実は、Krumkakeはクリスマスのお菓子。

そうと知ったらと、電気メーカーはかさばる。

鉄の型は、うちのコンロでは使えない。

と、ノルウェーで焼くことなくきてしまいました。

冷めて固まったら、木型を抜く。

ある日、EDELでKrumkakeメーカーが出てきました。

べとべとなのをピカピカにしたものの、
プラグが焼けただれているではないですか。

「廃棄」と言われたのを頂き、
相方さんが直してくれました。

私は、もったいながり屋さん。
その通り!

でもね、もっと大きな訳があったんです。

じゃーん!



なんと、「すぎな」。

すぎなですよ!

すぎなが、家電のデザインだなんて・・・
初めて見ました。

いつのものか、ネットでも見つかりません。
すぐ廃番になったのか・・・

とにかく、貴重に違いありません。(と私は信じる)

 

私が日本で主宰していた教室の名前は、
「S.L.S.すぎな」。

Krumukakeを出したOne Day Caféの場所も、
「S.L.S.すぎな」。

いろんな人が来て下さいましたが、
みなさん、うちを
「すぎな」と呼んでくださいました。

このブログの名、「すぎなの風」は、
ここから来ているのです。

「うちに来るべくしてきたのね、すぎなさん」。

とまあ、愛しくならずにはおれませんがな。

こりゃ、Krumkakeをいっぱい焼いて、

みんなに配っちゃおう!!!

クリスマス!?

いいの、いいの。

うちでは、年中、Krumkake!!!

 

こうしたご縁には、腹の底から励まされます。

つながりは、目に見えるものだけじゃない。

今、これを読んでくださっている皆さん、
ご縁のあった方々に思いを馳せます。

ブログは、時空を超える。

「すぎなの風」を大切に続けて行こう。

新たに、そう思っております。

そのままでも 美味しい!
アイスクリーム、生クリーム、ジャムを入れて、なお美味し!

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スウェーデンのヴィンテージボールで 一服

2021-03-16 | 日本とノルウェー

Antikk Vintage Butikk EDEL
(アンティック ヴィンテージ ブティック エーデル)

ここでお給料を頂けるようになって、一年半。

お客さんより先に 商品をじっくりと見れる。

これが、嬉しい特権。
先週、いい出物に巡りあいました。

大きさ、形、色、全てばっちり!

直径13㎝、高さ7.5㎝。
両手に心地よく収まる。
大柄だけど、色が抑え気味だからか、
味わいがある。
ボールの中は、
彫りと絵付けで、少し凹凸がある。

「これは、ばっちりだ」。



Ellenが値をつけるのを待つ。

150kr!(思ったより、安い!)

「私、これ買います!」

「いいけど・・・何に使うの?」

「日本の緑色のお茶を知ってる? 
 シャカシャカってする・・・」

「知ってる、知ってる。」

「あのお茶を点てるのに 
 このボール ちょうどいいと思うの。

 磁器でなく、陶器がいいんだけど、
 ここでなかなか見つからなかったの。
 陶器だし、大きさも形も ちょうどいい。

 日本から一つ持ってきたけど、
 もう一つほしかったの。
 やっと見つかったわ」

銘柄は?

翌日、ゆっくりとお抹茶を点ててみました。
ちょっと泡が荒いけど、なかなかいける!
お抹茶の色にも合ってる。

この商品、スウェーデンのLAHOLM製。
(1950~1985に作られたと推測)。

早くお客様をお招きしたい!


落雁は、日持ちする重宝な和菓子.

枯れ木で冬を越すトロムソパルメ、
雪の下で準備をしている若芽。

これが、トロムソパルメの枯れ姿

日本の春、
ここでの雪解けの日を想いながら
一服。

そうだ、このお茶椀は、
「春」と名づけましょう。

あれれれれ・・・まだ、ついたままだった(>_<) はい、150krなり!

 

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雪の色、白くてよかった。

2021-03-08 | ノルウェーから

 



昨年4月に自分が作った詩を ふと思い出しました。
読んで、笑っちゃいました! 
あの頃、かなりまいってたんだった。

トロムソでは、
今頃たんと雪が降り出しています。
たぶん今年も長引くでしょう。

でも、今年は、ワクワクしています。
スキーで遠出もしてみたい!

よかったら、この詩、読んでくださいませ。

 

 

雪の色    作:Haru (2020年4月)

 

毎日毎日 ひたすら雪が降る
ふぅーとため息をついて 
ふと思う。

 

もし、雪が黒かったら?

太陽の光を吸収し        
あっと言う間に、
雪は解けてなくなるだろう。

極夜なんて、
真っ暗で何も見えない。

木につもる雪は、
薄気味悪くうごめくに違いない。

しめしめと、

雪国は犯罪の宝庫になるかもしれない。

こりゃ、うかうか出歩きもできないぞ。

 

もし、雪が赤かったら?

雪を見るたび、こころが興奮。
人との争いが増えるかもしれない。
雪が解け始めたら、まさに血が滴るよう。

おお、おぞましい。

 

もし、雪が緑色だったら?

枯れ木が、枯れ木に見えない。
新緑の新鮮さを奪ってしまうじゃないか。
常緑と雪とのコントラストなんて、
あり得ない。

なんて退屈なこと。

 

雪が白いから、

そう、白いから。

極夜の最中でさえ、
光をためて、
うっすらとオレンジ色に灯る。

汚れたものを覆い隠し、
心までリセットしてくれるよう。

枯れ木には、
白い毛皮を纏った生き物がうじゃうじゃ。

それでも、決して静けさを失わない。

自然と白のコラボは、
どんなデザイナーもかなわないだろう。

時には 無色に 
時には 七色に輝く。       

ああ、雪が白くてよかった。

神様、あなたは、
なんと素晴らしい色を
思いつかれたのでしょう。

でも、神様
もう4月も半ばすぎです。

いい加減、

この雪を終わらせてください。 

 



 

 
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雛祭りを前に ~ 日本の文化を伝える ~

2021-03-01 | 日本の文化

私には、日本に帰ると何かと持たせてくれたり
ノルウェーまで送ってくれる友人がいます。

「日本の文化を伝えてね」。
その心遣いに感謝し、
一部ですが、紹介いたします。

日本語教室、4人、3クラスに

この一年、日本人の母を持つ姉妹二人と
日本語を学んできました。
この1月からは、
両親ともノルウェー人の子も加わりました。
折り紙、日本のアニメ、漫画が大好きな女の子二人。

普段は3クラスでやっていますが、
2月17日、
女の子4人のアクティビティを試みました。

驚きの「雛飾り・立体カード」

まずは、「女の子の幸せを願う雛祭り」の話から、
日本のあちこちで、「雛飾り」が見られるという話。

その一つに、
毎年贈ってくれる友人の立体カードを見せました。
こんな凝ったカード、ここでは見かけませんからね。
驚いていました。

 
去年から来ている二人。
去年は気づかなかったことに、
今年は気づきました。

カードに描かれているものと
うちの天井から下がっているもの。


「これと、同じ!
 さかな、ねずみ、うさぎ、さる、とり!」

日本語で名前も言えて、嬉しそう。

そう、うちには
友人の80歳のおば様手作りの「吊り雛」があるのです。

千代紙、折り紙で雛飾り作り

ありがたいことに、うちの引き出しには、
たくさんの千代紙があります。

それぞれが好きな千代紙を選んで、黙々と折りました。


花も 顔も 着物の柄も 個性的!
かんたのおかあちゃんの「おはぎ」

さあ、次は、お茶とお菓子の時間。
去年から来て勝手を知っている二人は、
お茶を入れたり、
お母さんが焼いてくれたケーキを切って
お皿に盛りつけてくれます。

今年入った二人も
お皿とコップを並べます。

「皆で準備する」。

これも大事な日本の文化。
私は、そう思っています。

さて、

お菓子は、「おはぎ」。

友人が送ってくれた小豆ときな粉がある。

今年始めた二人は、
「となりのトトロ」で勉強中で、
先日、「おはぎ」が出てきた。

ということで、今回は「おはぎ」に決定!

ひょっとして、あの映画の「あれ」!?

ケーキとお菓子の時間には、
お迎えのお父さん、お母さんも参加。

「これは何?」と餡のことを聞かれ、
「小豆と砂糖で煮たのよ」と答えると、
「『Under the cherry blossom』のあれ?」。

『Under the cherry blossom』とは、
日本の映画「あん」

彼女は、5年前のTIFF(Tromsø International Film Festival)で

「あん」を見たそうです。

「あなた、彼女みたいに煮たの?
  一度食べてみたかったのよ!
  美味しいわ! 嬉しい!」

私もつい最近、ノルウェーのテレビで
「あん(ノルウェー語字幕)
」を見ており、
トクエさんに倣って丁寧に煮ていたのです。
(出来は、違うけど・・・)

「あなたたち、北海道から来たのね」
なんて、声かけながら。

まさか、ここで「あん」にも繋がるとは!

日本では、こんな丁寧に煮たことなかったなあ。
 

去年覚えた「うれしいひなまつり」も
二人は、しっかり歌ってくれました。

帰り際、お父さんに言っています。

「これ、日本のおばあちゃんに送りたい」。

なんと!
おばあちゃん、喜ばれるでしょう。

もう3月。

日本では、日々花が彩りを増していることでしょう。

いつも何かと応援してくださっている皆さん、
読んでくださっている皆さん、
ありがとうございます。

 中村麻美さんより (MK社のカレンダー 絵:中村麻美さん)

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