すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

私の精神的サポートが要る

2011-09-30 | 素老日誌

●2週間から見えてきた「恐れ

これまでは
「母がよくなるように」としたことで、
必ず何かしらよくなっていきました。

ところが、

リハビリ専門の病院に移った初日から、
ガクンと母の状態が落ちたのです。

私も交えていただき先生方と取り組みましたが、
成果らしきものはありませんでした。

どうして? 環境? 

私には不思議でなりませんでした。

家でゆっくりすれば、
前の病院でできたことができるんじゃないの? 

「在宅」にはそういう思いもありました。

家に帰ると、スプーンでガバッと口を開けて食べる、
ということを再びするようになりました。

しかし、それも束の間。

自分から口を開けることも次第に減っていきました。

これからは下降していくんだ。
そういう時期に入ったんだ。

この現実を肌身で感じました。

刻一刻と人生の終盤に向っていく母の変化を受けとめること。
見守っていてよい状態か、
医療行為が必要な状態なのか、
その見極めが難しい上に、
私だけの母ではないのに私一人で判断すること。

これは、今後私の精神的負担になっていくに違いない。
   
それは、疲れた私には恐れにすら感じられました。

「私の精神的サポートがいる」。

それを痛切に感じました。

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「あー、もうダメだー!」結石のお助け・その4)

2011-09-27 | 素老日誌

5. 帯状疱疹

おまけに母の疲れを物語るように、
下半身の広範囲に帯状疱疹が出てきたのです。

「あせもかも」と言われてから、
「帯状疱疹」とわかるまでに時間がかかり、
これが、また長かったわ~!

夏でオムツの中にもたくさんあったものですから、
その手当てにまた時間と神経を使うことになりました。

6. 昼と夜が反転

あれだけ昼間ねまくるとやはり夜は目覚める。
「あーあーあー」と訴えるのです。

夜中の水分補給のこともあり
起きるとまた起こされる。

さすがに夜中に3回起こされると、
昼間の私の頭は朦朧としてきました。

「まだ2週間? あー、もうダメだー!」

そう思っていたところでした。
結石の痛みに襲れたのは。

急遽、臨時のヘルパーさんも手配していただけて、
まず私はぐっすり眠ることができました。
と言っても、痛みは抱えたままなのですが・・・。

お医者さんには、入院の可能性もあると言われ、
私の治療のために
「母が入院」させていただけることになったのです。

これはたった一人の介護者に
「病名」がついて「治療」が必要になったからです。

でも、こういう状況でも入院できたこと自体、幸運なことなのです。

こうして、今回の在宅介護は2週間目にして、
「休養」と「見直し検討期間」をいただけることになったのです。


「結石が神様からの救い」というのは、こういう理由です。

今思っても、「結石さまさま」です。

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「栄養失調」か「老衰」か・・・?(「結石」のお助け その3)

2011-09-23 | 素老日誌

2. 水分補給

夏なのでなおさらですが、
体温調節とともに、気になるのが水分補給。

とろみ具合によっては、むせやすいので、これまた神経使います。
暑いし、まとまった量をとりにくいのですから、
水を取る回数が自ずと増えます。

ということは、誤嚥を気にする回数も増えるわけですから、
やっぱり神経は使いますわ。

3.「栄養失調」か「老衰」か・・・?

リハビリ専門の病院では、母に合わせてもらっているとは言え、
たくさんのメニュ―に
母はさぞかし疲れたことと思います。

家に帰ってくると、ねるわ、ねるわ。
ご飯の時間も無視してねまくります。

起こしても、眠ってしまうので、
一日のご飯の摂取量が減ることになります。

どうやって、栄養を取ればいいか?
バランスドリンクで補うにしても、
時間を見計らうしかない。
時間の予定は組めないし、時間だけがとられる。

こういう日が続くにつれて、
「栄養失調にならないか」と、
日ごとに神経が磨り減る思いがしました。

「栄養失調」と「老衰」の違い・・・?

うーん、ここにどう向き合うかが、
今後のキーポイントの一つになるでしょう。

3.適度のペースト状が微妙なんだなあ。

母は、注射器を使って食べるので、
食事は「ペースト状」にしなくてはなりません。

離乳食の要領で、
私の食事と同じものをミルサーやミキサーでブーンとすればいい、
と安易に考えていました。

しかし、注射器に応じた固さ・滑らかさ、
これが微妙なんですねえ。

また、時間がたつと固さが変わる!

適度のペースト状に調整するのに時間がとられました。

市販のものも買いましたが、
種類も少なく、コストもかかります。

また、
タイミングを逃すと寝てしまうので、
母の食事の時間に私も食事をとるということは難しく、
まずは母優先となり、
自分の食事がおろそかになってしまいました。

これは、全く私の予測の甘さからくる準備不足・・・

でもまあ、やってみないとわからなかった、
ということにしておきましょう。

 

ここまで書いてきて、
はあ~、神経使いまくっていたんだわ。
そりゃあ、疲れるわ。

とあらためて納得しています。

まあ、よくがんばった、がんばった!

でも、まだおまけが訪れるのです^_^;

(つづく!)

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なんで体温が上がるのー!?(結石のお助け、その2)

2011-09-22 | 素老日誌

 

今回は、まだ母には医療的なサポートが要ると思っていた私には、
家で看ることは不安でした。

と言って、今のままの母を看てもらえるところはなく、
不安だらけのまま、
「やってみるしかない」と始まりました。

そして、やってみたからこそわかることがたくさんありました。

 どなたかの参考になれば、と思いお話していきますね。

1. なんで体温がこんなに上がるのー!?

●母が特別ではない

病院にいるときから、体温は38度を前後し、
保冷財で冷やすと36度台に戻る、
という状態でした。

それだけ母の体が
自分で体温調整をすることができなくなっているのです。

冷房のきいた部屋にいても、
外部と並行して体温が上がるらしいです。

高齢、認知症、脳梗塞の後遺症。

どれもみな体温調節ができなくなる原因になるというのですから、
「母が特別ではない」ということです。

ただ、母の場合、
38度以上になると、誤嚥性肺炎の疑いもあるので、
その時はお医者さんに見てもらわないといけません。

その見極めは要るんです。

家に帰ってきたら、体温は多少落ち着くのでは?
なんてかすかに期待していたのですが、
甘かったなあ。

全く同じでした。

病気ではないのだからと、高温のままにしておくと、
ぐったりしてくるし、食欲も飲み込み機能も落ちます。

看護婦さんから聞いてはいましたが、
ずっとそばにいて初めてこの実態が身をもってわかりました。

「体温を管理する」。

慣れない私には神経を使うことでした。

 ●平熱が上がったと思えば・・・?

でも、まあこれも慣れれば、そんなに神経を使わなくてもいいようです。

看護婦さんがニコニコとこう言っていました。

「平熱が上がったと思えばいいんよ」。

確かに・・・!

固定観念をはずす。
そうそう、流動的に看れれば、楽になることもまだありそうです。

季節も涼しくなっていきますしね。

あ~き(秋)よ、来い!

(つづく!)

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在宅2週間目の神様のお助け

2011-09-20 | 素老日誌

● 月20日(火)より

縁側の日のお知らせをしたきりになってしまいました。

なんと、あの縁側の日が終わって皆さんが帰られた直後のこと。

私は猛烈な腹痛に見舞われました。

幸運にも、
ヘルパーさんが来て下さっていたので、
母のことも心配することなく、
偶然にも書類の手続きに来て下さったケアマネージャーさんに
病院にも連れて行ってもらうことができました。

そして、尿路結石であることが判明。

今は、結石の破砕もしてもらい、
石が流れるのを待つばかり。

痛みもありませんので、どうぞご安心ください。

それにしても、まあ、痛かったこと!

ところが、
母が退院してきてちょうど2週間目に私を苦しませたこの「結石」。
実は神様からのお助けではなかったかと思っているんです。

このお話の続きは、また明日(^^♪

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