すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

隔離中思う。「お金の使い道、これでいいの?」

2022-02-21 | コロナ
日本に帰ってまいりました!
ホテルでの隔離3日目です。
(あとさらに3日+1日)


部屋(20階)からの朝の景色

日本入国には、
ヨーロッパ式のコロナの陰性証明書は通用せず、
日本独自の形式が必要。

ところが、
トロムソの機関が作った証明書が「不備」とされ、
ヘルシンキで再検査、証明書の再発行となる。

そんな前例があったのです。

その友人が教えてくれたので、
私は無事にパスしましたが、
ぎりぎりまで神経を使いました。

実際、
ヘルシンキでの書類の処理は、1・2分。
えっ、もういいの?
って感じでした。

富士山に迎えられ、日本だあー!
しかし・・・

お天気が良く、真っ白な富士山が
美しく迎えてくれました。
疲れが飛ぶわあ!

ところが、
成田に着くも機内で待たされ、
検疫場に移動、検査。
書類数種、
隔離中の容態を報告するためのアプリのチェック。

まあ、丁寧です。

でも、道順の矢印もあって案内人までいる。
関わる人数の多いこと。
忙しい時なら必要だろうけど、
人件費もかかるだろうに。

検査の結果を待ち、
バスで宿泊施設・品川プリンスホテル
(事前には知らされない)に移動。

また書類のチェックがあり、
部屋に入ったのは、16:30。
成田に着いたのは10:30だったよなあ。

その間、飲まず食わず。

全員が、出発の72時間以内に陰性、
着いて陰性。
私はワクチン3回も打っている。

この私たちは、そんなに危険? 

ノルウェーは、「通常」へ。

今、改めて日本とノルウエーの大きな違いを思います。

2月12日から、ノルウェーでは、
コロナ規制は全てなくなりました。

感染はありますが、
命に関わる危機は過ぎた、
という判断からです。

ノルウエーのワクチン3回の接種率は、
64.9 %(18歳以上)
  ※2回の接種率:91.2 %
ワクチン証明書は、陰性証明書より有効です。

オミクロンは、子どもの間で感染が急速に広まりました。
公共の検査場だけでは追いつかず、
政府は自宅での簡易検査キットを推奨しました。

子どもには無料で配布され、
週に二度、自宅で検査をし、
陽性になったら報告し自宅療養。

学校閉鎖はしませんでした。

大人は薬局で買いますが、
一回分が約1000円くらいで買えます。
(職場によっては無料配布あり)

ちなみに、今は、
ノルウェー入国に証明書も隔離も要りません。
フィンランドも同じです。

少し覗いた日本の実態。

今朝のテレビ番組で、
ワクチン3回目の副作用の話を散々してから、
ワクチン3回目が進まない、
と言っていましたねえ。

この話の流れじゃあ、
ワクチンを打つのも戸惑うわな。

また、簡易検査キットが薬局で手に入らない、
入っても高い、とも聞きました。

下手に陽性がわかったら試験が受けれない、
仕事を休まなきゃいけない。
だから、検査はしない。

なるほど・・・
これじゃ、簡易検査キットの需要はのびないわけだ。

快適に過ごせている。だけど、想う。

ホテル代は政府持ち。
3食コンビニのお弁当が配給され、
毎日お風呂にも入れます。
オリンピックに拍手し、涙し、
喋ることがみんなわかる!

眺めの良い部屋は、
マイルーム化して
快適に過ごしています。

有難いことです。

でも、思うのです。

「お金の使い道、
 これでいいんだろうか?」

そして、言いたい。

「外の空気、すわせてーーー‼️」


コメント (2)
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日本語教室、小さな灯を消さぬように

2022-02-12 | 日本語の教室
今週集中していたこと。

私が日本にいる間、
生徒が、自分で勉強できるような
提案作りと教材作り。

とっても力が着いてきているのに
落としてほしくないもんなあ。

私の日本語教室は、
2人の姉妹(母が日本人、父がスェーデン人)に始まった。

昨年1月、
2人のノルウエー人の女の子、
12月にもう1人(母が日本人、父がノルウェー人)増えて、
今は、生徒が5人。

なぜ、日本語を学びたいのかな?

日本語ができても、成績に影響するわけではない。
日本語ができなくても、日常で困ることもない。

「母が、日本人だから」というのは、
確かにあるだろう。

「日本で話したいから」
「日本のアニメが好きだから」
と、本人は言うが、
もっと奥なるものから来ているのではないか、
というのが私の実感。

だから、私が心がけてきたのは、
この小さな灯、
この貴重な灯を絶やさないように。
日本語を学ぶことが嫌いにならないように。

そして、願いは
自分で喜んで学べるように。

私がここノルウェーに来て、
「一人前の大人」と言えない自分に、
「子ども」を反映するようになった。

何がしてほしいのか、
どんなことが助けになるのか、
どんなことをされると悲しいのか、
と痛感、実感した。

その経験も
教室の私を手伝ってくれている。

手探りで
教材を作ってきた。
ここに既製の教材はないから。

コロナで
日本で仕入れることもできなかった。
ネットでも、
目の前の子らに合うものを見つけることができなかった。
日本の子どもと同じ方法では、無理だとも気づいた。

絵カードもいっぱい描いたなあ。

日本語でさえ「知らないことばかり」
と気づき、ネットで学ぶ。

特に、
ノルウエー人2人のクラス。

私はノルウェー語が十分でないから、
前日から、ドキドキ。
相方さんに実験台になってもらい。
さらに彼からノルウエー語の表現を教わる。

トロムソにいながら、頭は「日本語」。
しかし、日常で使う言葉は「ノルウェー語」。

脳は以前に増して、
混乱しまくっていた。

しかし、心は、いつも喜んでいた。

一年たつと、慣れてくるものだ。
全くドキドキしなくなった。

ノルウェー語でわからなければ、教えてもらう。
子どもは、優しく教えてくれる。

今回、ノルウェー人の子が学んできたことを、
一日5~10分で 復習できるように
まとめてみた。

その量と質。
こんなに やったんやあ。

「となりのトトロ」のお蔭やわあ。
楽しく学べたもんなあ。



一年前は、
日本語を一つも知らなかった子たち。

自分で勉強しているのが
よくわかった。
彼女たちに「宿題」は、出したことがない。
(※ 自分でできる資料は渡しているけど)

ひらがなの読み書きもしてきて、
今年は、もっと読めるようになりたい、
という彼女たち。

一日5~10分だけ。できる?」
「うん」。

あんまり、あっさり言うので、
聞き直してしまった。

「できる?」
「うん(笑)」。

さあ、他の子も
どんな時間を過ごすのかな?

ノルウエーに戻ったとき、
5人の少女たちは、
どうなっているだろう?

私は、
期待せず、
ただ日本を楽しみます!

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極夜が明けない冬はない。

2022-02-01 | 季節
明けない夜はない。
同様に
極夜が明けない冬はない。

今、しみじみそれを感じています。

1月、二人目の孫が誕生しました。

孫が生まれたら、嬉しいし、会いたい。

娘にも里帰りをさせてあげたい。

しかし、
義母の調子が悪かったり、
オミクロンの実態、状況が見えず、
「行くときだ」と、思えなかった。

今の規定では、
ノルウエーから日本に入国すると、
羽田で、6日間の強制隔離をせねばならない。
検疫所指定の宿泊施設で6日間。
(これは、政府が支払ってくれるとのこと)

それは変わりないが、
1月末、大きな変化があった。

公共機関が使えるまでの隔離期間が、
10日から7日に縮まったのだ。

と言うことは、
6日の強制隔離後、
もう一日、羽田で隔離すれば、
飛行機にも、
フェリーにも乗れる。

迎えを頼める家族がいない私には、
これは、大きな違いなのだ。

私は、1月に
3回目のワクチンを終えている。
私の膝も腕も、ほぼ治ってきた。

義母の問題も少しずつ解決し、
最も大事なサポートを手伝ってくれる人が、
見つかりつつある。

明かりがさす、時が来る、
とはこのことだ。

日本帰国の準備を始めます。

どうぞ、皆さんも 
十分気を付けてお過ごしください。

春は、もうすぐです。



2月1日 9:40 陽を受けることのなかった雪山頂が輝く。
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