すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

こんなところに「日本」② 透かし芸者ヴィンテージ

2024-10-14 | 日本とノルウェー
●「日本」の印象って?

トロムソに来た頃、
「日本」と聞いて、
ノルウエー人から出てきた言葉:
かみかぜ、さむらい、すし、
すきやき、
あにめ、まんが、じぶり、
わんぴーす。。。

日本人は、
髪の毛結って漫画見てる、
とでも思ってる?
と驚いたものです。

「げいしゃ」は、
チョコレートやお米の名前に
なってたりするんですよ。

●日本発のヴィンテージ

先日、EDELで仕事の日。
ある男性(
見るだけ買わず喋って帰るが常)が、
人形を手に私に言う。
「これは、ペルシャ、
『げいしゃ』じゃないよ」。
(あんた、だ洒落言ってんの?)

「あはは。
 芸者知ってるんですか!?」
「もちろん!」
「じゃあ、
 これに気がついてます~?」
と、あるティーカップの
底を見せる。



「???」
「これ、芸者ですよ」
「おーーー!」

と、ここから、
得意気に話す私。



「これは、日本製。
『九谷』という有名な焼き物で
1960~70年代に作られた
海外輸出用です。
ヨーロッパで九谷を受け入れてもらうため、
高品質、高技術で、
日本らしく作られました。
絵は全部手描きです」。

「素晴らしい!
 もっとよく見せて」



「これは富士山。
日本で最も高く、美しく、
日本を象徴する山。
『ふじさん』と呼んで下さい」。

「なんて美しいんだ!
 おれ、いつか、
 このセット買いたい!」

「ありがとうございます」。

実は、この日
ちょうど調べたところだったんです!(えへっ。うれし)。

もう少し付け加えると、
当時、「貿易用絵描き職人」
という人たちがいたのだそうです。

●私の手元にも届いていた!

そう言えば・・・

「Harukoが持っていた方がいいわ」と
友人がくれた物があったんだった!







こちらも九谷、透かし芸者入り。
手描きもあれば、
プリントもあります。

当時は、
「海外向けだな、
日本人好みじゃない」
なんて軽く見ていたのです。

しかし!

九谷の職人の努力があり、
時を経て、
トロムソまで渡り、
日本人の私の手に届いたのかあ。

いきなり、
敬意と愛着の気持ちが
湧いてくるではないですか。

今度、このティーカップで、
彼女とお茶をしましょう。

当時は調べる気力もなかったの、
ごめんね。
今さらながら、
ありがとうって。

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こんなところに「日本」その① 来春いいことありそう

2024-10-07 | 日本とノルウェー
●また、今年もやっちまった…

10月に入りましたねえ。
我が家の外の気温は6度。
風が強くて、冷たい雨。
先週は嵐でした。

その前に
何とか間に合ったのが、
チューリップの球根を植えること。

「来年こそ、
もっと温かいうちに!」
いつも思うですが、
毎年忘れちゃうんです。

●松の木の下も、悪くない?

うちの庭、
日当たりがいい場所は
芝生が陣取ってる。
だけど、花を植えたい。
どこに植える?
松の木の下?

でも、
栄養は松に取られるだろうし、
雨に濡れにくいし、
松の根がぎっしりだし、
平らじゃないし、
日陰だし。
花によい環境とは思えない。

それでも
半日蔭でも大丈夫な花を選び、
ダメもとで植えてきました。

ところが、数年たって、
株は大きくなり、
花で賑わってきたんですよね。
意外ー。

ふと今年気づいたんです。

松の下だと
雪の重みが少ないかも。

もう一つ、
松の落ち葉が
雑草の繁殖を邪魔してるかも。

さらに、もう一つ。
ひょっとしたら、この落ち葉、
保温作用もあるんじゃない?

なーんだ、悪くないじゃん。

そこで、松の葉を集めて、
土を覆ってみました。
ただの気休めかもしれないけど。





●きっと来春、いいことある

チューリップの球根は、
すでに人気筋は売り切れ。
とりあえずパッパッと買いました。
よく見ると、その中の一つは
「AKEBONO」。





あけぼの?

調べてみると、
富山生まれですって!

ひゃっほー!

松の恩恵も受けているし、
こりゃ、来春、
いいことがありそうだ。





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God Jul!若者応援モードで

2023-12-24 | 日本とノルウェー
昨日は、
空港で青年を一人
見送ってきました。

思えば、今年は、
こうして若者を見送ることが 
何回かありました。

うちに泊まる人もあり、
12月からは、
女性が一人うちで暮らしています。

自分が海外で勉強する?
海外で暮らす?
50才前まで微塵も
考えたことがなかった私。

彼女彼らから、
教わることが多くて、
興味津々で
話を聞かせてもらっています。
こんなおばちゃんに 
彼女彼らは、
また優しく語ってくれるのです。

それにしても、彼女彼らには
多少なり共通点があるようです。

その1
 自分で自分の勉強法をつかんで、
 よく勉強している。
その2
 自分の好きなこと、
 自分の道を選ぶため、
 よく調べている。
その3
 親に頼るだけでなく、
 働いてお金を貯めたり、
 特待制度を使ったりしている。
その4
 人の話をよく聞く。
その5
 海外で出逢った友人を訪ね、
 旅を楽しんでいる。

外国で学ぶって、
楽じゃない。
だからこそ、

旅行だけではつかめないものを 
彼らはつかんでいます。

「生きる力」とは、このことよ!
と感心するばかりです。

悩みつつ前向きに進む姿を
垣間見せてもらい
思わずにはおれません。

「おばちゃんも 
  おばちゃんの土俵で、がんばろ!」

若者よ、ありがとうー!
    がんばれー!

私たちにできることと言えば、

「美味しい物、食べたーい。
 日本食、食べたーい」

に応えることくらい。

拙いながら、
相方さんとがんばりました。(#^.^#)

昨日発った彼に最後に作ったのは、
ノルウェーのクリスマス料理の一つ
Lutefisk(ルーテフィスク)。


ルーテフィスクに合うお酒は、
Akevitt(アーケヴィッツ)
ジャガイモからできたお酒です。
それにトロムソの老舗Mackの
Julバージョンが合う!


特別な発酵法によって、
タラがプリプリなんですよ!
これは、日本人好み!(と思う)
マスタードとこんがりベーコンで。



この混乱の時代、
平和な時間を祈って。

★★ God Jul ★★ 

これが、今年最後の投稿です。
次回は、1月1日を目指します( ^^)

皆さま、
今年も読んで下さって、
本当にありがとうございました。
よいお年をお迎えくださいませ。



同居人まゆさんと後輩の小畑ゆうと君。
彼は、フィンランドの
シベリウス音楽院で作曲専攻。
二人は、日本語教室のクリスマス会でも
たーーくさん、手伝ってくれました。
滞在中、彼の素敵な生演奏に浸り、
もうJulは終わった・・・?
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「家族の夏休み」を確保する法律

2023-07-05 | 日本とノルウェー
6月最終週から、
子どもたちは、夏休みに入りました。
日本語教室も
7月は、丸々お休みです。

聞いてみると、
トルコ、オランダ、
フィンランド、スウェーデンと、
どの家庭もどこかに行くようです。

だからって、
彼女たちの家が、特別なお金持ち、
という訳ではありません。

でも、日本人から見たら、
どうしても羨ましくなるのが、
夏休み。

どうして、
こんなことができるんだろう?

「家族が、夏休みを共に過ごす」。

ここに重点を置いた法律があるからです。

ざっくりですが、お話しますね。

●夏休みのための「休暇貯蓄金」

雇用者は、従業員に対して、
毎月
「休暇貯蓄」をせねばなりません。
そして、毎年7月に、
その一年分が支払われます。

実は、7月は通常の給料は0円。

ただし、休暇貯蓄金額は、
毎月の
給料(税金支払い前)より
高くなる設定なのです。

でも、それなら、
夏、冬の
ボーナスと同じじゃない?

●毎月の税金が、7
月は「ゼロ」

ノルウェーでは、毎月、給料から、
いろいろな税金が引かれます。
それは、給料の額によって違いますが
平均30%だそうです。

それが、7月は、0%。
つまり、税金を支払わなくてよいのです。

休暇貯蓄金が100%手に入る。

しかも、ノルウェーでは、
ほとんどの家庭が、共働きです。

ですから、かなり大きな助けになります。

でも、うまくお金を運用すれば、
日本でも何とかなるじゃない?

●夏休み「最低3週間」が、義務。

日本との最大の違いは、休暇の日数。

子どもの夏休みは、2か月。
この間に、「3週間の休みを取る」ことが
義務つけられているのです。
それも、「続けて」です。
(例えば、7月に2週間、8月に1週間と、
分けては取れない)

Edelは、小さな企業です。
私は通常、週に1~3日の勤務です。

それでも、
休暇貯蓄金も、夏休みももらえます。

その代わり、例えば、今年
8月1週目は、私一人で
月曜日から土曜日まで、働きます。

皆が、夏休みを取るために、
そこは、お互い様です。

働き者の日本人。

だからこそ、
誰もが
まとまった休みを取れる国になってほしい。

私が、日本を離れるようになって、
最も願うことです。

日本はもう、30度越えとか。
皆さん、機嫌よくお過ごしくださいね。


2023.7.4.21:00
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夏の日本から雪解けのトロムソへ

2023-05-29 | 日本とノルウェー
「地球半周 また春をやりなおす」

「日本は真夏 雪解けの空へ飛ぶ」

トロムソに帰ってまいりました。
ぐっすり眠り、
今回の日本滞在を振り返っています。

それにしても、突然、川柳とは?
(五七五でなくても、川柳になるそうです)

川柳との出逢い

ブログ、ノルウェー語、
日本語教育、歌詞の翻訳と関わるようになり、
「もっと簡潔に わかりやすく」と、
以前より思うようになりました。

川柳は、そんな私に
ぴったりな練習ツールかも。

友人の川柳の先生
が、
早速、遠距離講座を始めてくださいました。

子どもたち、孫たちと。

相方さんが孫に会うのは、今回が初めて。

ノルウェー語と「あーうー」。
これで会話が続くんですよ。

子どもの世界、
もっと想像を深めたいものです。

会えなくても、十分な時間がなくても

寂しくも友人と会う時間が
十分取とれませんでした。

「ただ、会いたかったのよ」。
「えー、ここで会う?」。

どんな形であれ、生の人に会えて、
どれだけ励まされたことでしょう。

北欧森の音楽会・ハレステンマ

トロムソにいる時から
情報を共有してもらえたお蔭で、
私たちも演奏しきれて大満足。




屋外での音楽・ダンス、
民族衣装をまとおうものなら、
ますます日常を飛び出せます。

「誰でも参加できる」ようにと
年々進化しているハレステンマでした。

ノルウェーのハーディングフェーレ、
スウェーデンのニッケルハルパなど
北欧の特殊な音色を日本で聞ける。
一体、ここはどこ?

「誰もがよく生きようとしている」の提唱者・
村井実氏101歳との再会。

「誰もがよく生きようとしている」は、
私の大事な指針になっている思想。

101歳になっても、背筋が伸び、
変わらぬ受け答えをされる柔和な先生の姿に 
初心に戻る思いでした。
共に訪ねて語り合える
同志に感謝です。


5週間はあっという間でしたが、
今、私の脳はすっきり、
心は、ほんわかしています。

さあ、野菜の種まき、畑作り、
花の手入れを 始めます。
もちろん仕事も。

6月発信と予告したのですが、
少し早まりました。
(ごめんなさい!)

皆さん、
また宜しくお願いいたします。


庭の梅は、娘とお嫁さんが、蜂蜜で漬けてくれました!
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日本の北欧祭「ハレステンマ」で会いましょう!

2023-04-18 | 日本とノルウェー



実は、ただ今、
日本におります。

今回は、
ワクチン証明をネット登録でき、
すっと入国できました。

しかし、
携帯もPCも
インターネットが使えない状態が続き
さらに
PCのバッテリーを忘れていた...。

いかに自分がネットに支えられているか。
思い知らされますねえ。

日本は、夏のような暖かさ。
タイムスリップした気分です。

梅、豊作だあ!

旬もの頂き物ランチ。
贅沢すぎる!
(筍ご飯、茹でわらび、畑で採れたさやえんどう、大根、地元産大豆豆腐)


私たちは、ばあば、じいじをしたり、
したいことは、いっぱい。
中でも、
皆さんとご一緒できたら嬉しい
「ハレステンマ」を
今日は、ご紹介いたします。

日時:5月20日(土)
場所:嬉野ふるさと会館前広場 
  (三重県松阪市嬉野権現前町423-88)
入場料:前売・予約2,000円/当日2,500円 
    ※小学生以下無料

※ 詳しくは下記から。

北欧音楽歴25年の
トリタニタツシさん主催。
(三重県松阪在住)

近年、彼は、
スウェーデンの音楽学校で2年学び、
ニッケルハルパという
スウエーデンの楽器を弾くだけでなく、
世界一の師匠につき
ニッケルハルパを2台も作ったそうです。

日本での北欧音楽に
欠かせない方です。


北欧グループ、“カンラン”

彼の呼びかけで始まった
「ハレステンマ」

北欧によくある
屋外で集い、奏でるスタイル。
緑に囲まれたこの場所が
心地よいのですよ。

北欧音楽ワークショップメンバーの演奏、
誰でも、演奏・フォークダンスに
参加できる時間あり、
北欧グッズの販売もある。
そして、
プロの北欧音楽が、
生で聞けます。

昨年のハレステンマ
(昨年も私参加できました!)

トロムソでは
なかなか、こういう機会はありません。

私は縁あってノルウェーにいますが、
「好き」で始まって、
異国の音楽を探求し続け、
周りに拡げ続けていらっしゃることに
敬意を払うばかりです。

しかも、タツシさんは、
私の町の隣町に住んでらっしゃるのです。
なんというご縁でしょう。

この日、私たちも
ハープとギターで
ロリグに混ぜてもらいます。

※ロリグは、
 北欧音楽ワークショップのグループ

ご都合の合う方、
ハレステンマで
お目にかかりましょう。

次回のブログは、
6月一週目に書きますね。

日本の時間、
うーんと楽しみます!

皆さん、
機嫌よくいましょうね🍀

田植えを待つ

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脳が蓋をして、一山超えたみたい!

2022-10-17 | 日本とノルウェー
9月の私の誕生日に、
感謝を込めて招いた友人がいます。


9月の私の定番ケーキ、リップスケーキ

相方さんの友人で、
私が初めてノルウェーを訪れて以来、
11年間ずっと
私を彼女たちの輪に入れてくれました。

私は英語の時期でさえ、
ろくに喋れなかったのに、
「ハルコ、好きだわ。
 一緒にいて心地いいもの」と。

この感性に
どれだけ支えられてきたことでしょう。

この誕生日に言われた言葉は、

「私たちの言葉、ノルウェー語を
 こんなに喋れるようになって。
 なんて素敵なの。
 ありがとう、ハルコ!」

彼女たちからこんな風に言われたのは、
初めてです。

聞く一方だった私が、
結構喋れたからか、と思います。

でも、自分でも、
一山超えたような気がしていたんですよね。

「脳」が楽になってきたんです。

今日は、私の脳に起こっていたことを
お話したいと思います。

年齢、性格、語学経験、環境によって、
それぞれ違うと思うので、
あくまでも「私の」お話です。

私は5年前、50才半ばで
ノルウェーに引っ越し、
英語だけでやっていくつもりで、
ゆっくり英語の力をつけて行こう。
そう思っていたのに、
ノルウェー語を始めることになりました。

私の英語の力はと言うと・・・

当時英検2級を合格したものの、
聞き取りは実質0点。
とれた点は「まぐれ」です。

相手の喋るのが聞き取れない、
日常会話の言葉やフレーズもろくに知らない。

すると、会話になりにくい。

「定着」とは、
全く言えませんでした。
(ちなみに相方さんとは話せた。
 これが不思議なところです)

こんな私が、ノルウェー語を始めると
脳の混乱状態が起こりました。
これは、全く想定外。

ノルウェー語を話そうとすると、
英語が出てくる。
英語を話そうとすると、
ノルウェー語が出てくる。

これは、何語?どっち? 
今、話そうとしてたのは、何語?どっち? 

この混乱期が、長かった・・・!

そのうち、英語を話そうにも
ノルウェー語しか出なくなりました。

そのノルウェー語とて、絞り出している状態。

私は
「英語」をあきらめ、
ノルウェー語に絞る
ことにしました。

いつか、きっと英語も話せる時がくる、
と信じて。

今年、日本にいた3か月は、
相方さんと電話で喋る以外、全て日本語。

「なんて、楽なんやぁ。
 もうこのまま日本にいたいーー!」。

それでも、ノルウェーに戻ると、
自分の変化に気づきました。

ノルウェー語が自然に出てくる。
ノルウェー語がゆっくり聞こえてくる。

さらに、もう一つ。
英語まで
前より聞き取れるようになっている???

そこで、8月から、
英語のアプリを使い始めてみました。

以前のように混乱することは、
ほぼありません。(わおー!)

あの苦痛と不安と頭痛の時期を
抜けたようです。
(よくぞ、ここまで続けてきた!)

ノルウェー語が定着したということでしょうか。

私の英語力が定着していたら、
あの混乱はなかったでしょう。

定着していない脳は不安定。
着実な方法を取るため、
脳は自動的に、
一つを選択し、
もう一方に蓋をしたのだろう、
と私は思っています。

脳とは、本人の気持ちとは別に、
余裕ある状態が好きなのかもしれませんね。
(脳の専門家に聞いてみたいなぁ)

お蔭で、心の声、体の声に加えて、
「脳の声」にも耳を傾けるようになりました。

「諦めも肝心。時は自ずとやってくる」。
「休みは、大事なカンフル剤」

今週末は、3年ぶりの
Nordic Harp Meetingです。

フィンランドのトゥルクーまで一人旅。
会話は英語。

どんな自分に出逢えるのでしょう。
久々の大冒険に、ドキドキドキ。


山はうっすら薄化粧。冬到来前の静けさ。
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ぼた餅いっぱい、リフレッシュの旅!

2022-10-04 | 日本とノルウェー

Harstad 図書館もホテルに隣接、子どもの部の一角

先週末は、
思い付き・一泊の旅に行ってきました。

この二か月、相方さんは、
仕事は忙しい、
風邪はすっきりせず咳が止まらない。
足まで痛め、
山歩きどころか、
外出も控え気味。

そこへ、今週末は秋晴れ!
と天気予報。

こりゃ、チャンス!

「計画を立てない、
   運転しない、
  ご飯を作らない。
  とにかくリフレッシュ!」

翌朝8時発の船で3時間、
Harstad(ハシュタ)に到着。



地元人お勧めのカフェでランチ。

丘の上までゆっくり散策。
これが意外に楽しい。
歩けたことが、何より嬉しい!


丘の上から Harsrtadの街を見下ろす

15時半、ホテルにチェックイン。

まったりと、無料のお茶とケーキを頂いて、
「4時から6時、夕日が沈む前で最高だよ!」
というサウナへ。

なんと、海に突出したガラス張り。
しかも、私たちだけで貸し切り状態。
(普通、こんな時間に来んわなあ)。

宿泊は、「kveldmat(夜食で軽食)つき」。
「ご馳走も要らないから、いいよね」
と行ってみると、
ビュッフェ形式で十分な量!

今日一日、ありがたやあ。
もうこれで帰ってもいいわ~。
※Clarion hotell Harstad。
 私たちの宿泊費は、二人で1100kr。

ところが、さらに翌日、
私にはとても興味深い現場に
出逢わせてもらえました。

ホテルに隣接するkulturhuset(文化会館)では、
月に一回のイベント
「家族の日曜日」
今日は、30分のバイオリン演奏だという。

奏者の
Cristian Chenさんが何者かも知らず、
ただ、
小さな子どもたちにどうアプローチするのか、
興味が湧き参加してみました。

参加者は、親子を含め、40~50人。

「子どものカフェ」としてパンや飲み物が提供されるので、
子どもたちはパクパク。

マットが敷かれているので、赤ちゃんもOK。
子どもたちはゴロゴロ、キャッキャッ
転がって遊んでいます。

「始まりますよ」という言葉がけすらなく、
Cristianさんが登場。

彼女も無言。

しかし、自ずと静まりました。

ケースからバイオリンを出しながら、
流れるようにバイオリンのパーツを見せ、
爪弾きから、
そっと忍び込むように奏で始める。

表情は真剣そのもの。

子どもの気配をうかがい、
演奏法を変える。

彼女は、
即興を織り混ぜながら弾いているようです。

子どもたちに徐々に近づき、
一人一人に、
すぐそばで音色を届ける。

クラッシックとも言い切れない旋律で、
子どもの気を引く小細工は一切なし。

子どもの魂と交流しながら弾いている
とでもいいましょうか。

最後は、
遊びに行っている男の子の席に座って
音を閉じる。



演奏後、子どもたちは、
くったくなく彼女に質問するんですねえ。
「何歳?」なんて。

彼女も子どもたちと
楽しくお喋りしていました。

演奏中、
子どもたちは、食べるし、
立ち歩きもしますが、
誰も咎めません。

でも、子どもたちは、
決して大きな声で喋らないし、
音も立てませんでした。

聞いているのです。

帰ってから、
Cristian Chenさんのことを調べて、びっくり。

5歳でバイオリンを始め、
8歳から様々なオーケストラとソロで弾いてきて、
受賞も多い。

現在はオスロのオペラのコンサートマスター。

「ANIMA(ラテン語で魂)」と題して
学校など巡回もしているとのこと。

「子どもを大事にする」って、
どういうことでしょう。

いいお土産になりました。

「計画しない」。

そのお蔭で、
ぼた餅いっぱいのリフレッシュの旅でした。

10月ですね。
皆さん、
機嫌よう過ごしましょうね。

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お義母さん、電話が取れるようになりました!!!

2022-09-20 | 日本とノルウェー
今日は、久しぶりに義母のお話です。

お義母さんは、手伝ってもらって、
量は少いですが、食べれています。
また週末は、家族がカフェに連れ出すのが、
恒例になっています。

さて、もう一つ大きな問題だったのが、
電話を受けられなくなったこと。
もちろん、かけることもできません。
つまり、携帯電話の「操作」が全くできなくなったのです。

毎日の電話は、
彼女の生きがい
と言ってもよいほど、大切。

そこで、私たちが、夜に行き、
義妹さんたちに電話をかけてもらってきました。

私たちもいろいろ工夫したのですが、
どうしても正しい場所を押すことができません。

ある日、義妹が言いました。

「昔の電話だったら、
 受話器を取るだけなのにね」

確かに。

携帯が普及して、
昔の電話回線は、もうノルウェーにはありません。

気づかなかったけど、
これは高齢者にとって大きな問題だったんだ。

うーん、他人ごとじゃない。
日本の電話回線、残しとかなければ。

なんて思っていたら、
義妹が見つけたんですねえ。

「固定電話風携帯電話」

こんなのあったんだあ!
(調べたら、日本にもありました)

先週、お義母さんの部屋に置きますと、
お義母さん、自分で受話器を取れました!!!


線なし、SIMカードのみ。
どこにでも置ける携帯です。

受話器を取る。

これは、しっかり身についているのですね。

本人もとっても満足、皆が大喜び。
これで、私たちの行く回数も減らせます。

「固定電話風携帯電話機さまさま」です。

先日、スマフォに替えたものの、
まだ使いこなせていない私。
携帯、スマフォが当たり前の現代。

私たちがもっと高齢になったとき、
どこまで身についているのでしょう?


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スーパーピンクが醸す夏の風情

2022-09-13 | 日本とノルウェー




今夏は、このタペストリーに、
ずっと心和ませてもらってきました。
お客様にも好評でした。

実はこれ、
単衣着物の紗の帯だったんです。

この春、故母の着物の整理を娘とし、
「私たちにはきついな、このピンク。
これはインテリアに使おう」
となったものです。

「いつでもいいからね」と
リメイクの得意な友人に預けたら、
なんと日本を発つ前に仕上げてくれたのです。

可愛いい!

想像以上で、軽くてコンパクト。
荷物が増えていくスーツケースに
ちゃっかり入れました。

「これ、ノルウェーの夏やん!」。

そう気づいたのは、トロムソに帰ってから。


ノルウェーの夏には、
gjeitrams(イェイトラムス)という
ピンクの花が群生します。

深く青い海岸沿いだと、より鮮やかで、
ドライブを楽しませてくれます。


ロフォテンの海沿いに咲くイェイトラムス

帯の青色は、
義父の故郷ロフォテンの翠がかった海を
思い出させてくれます。

帯柄のサクラソウのような花は、
こちらの夏に咲いていそうな花のイメージ。

ロフォテンの祖父母の遺品の
グラスも置いてみると・・・。

あらあ。

私の祖父母、父母、
相方さんの祖父母、義父が
あの世で優しく頷いてくれてる。

暖かかった夏に、
ますます温めてくれたタペストリー。

いよいよ今週は、秋ものと交替です。

ここの秋は、魔法でもかけるように
いつの間にか 
彩りを変えてしまいます。


2022,9,11.葉が色づいたイェイトラムス
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