すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

夜の庭に 天然ステンドグラス

2023-07-31 | ノルウェーの自然
今日日曜日で、夏休みも終わります。

トロムソを出ない夏は、
ここに引っ越してから、
初めてかも。

今年の夏休みには、
家の修理・不要物の処理に集中。
一方、人と会ったり、
BBQ(何回したことか)、
サイクリングなど、
トロムソの夏も楽しめました。
幸いにも、今年の7月は
ずっとお天気が良く
暖かかったんです。
こんな夏は稀ですよ。

それで、毎日毎日、
昼食、ティータイム、晩御飯を
庭で頂きました。

その度に、木立、木の葉、草、花、
庭のすべてが、
私たちを癒してくれます。

特に、根を張ってきた花々は、
成長する子どもを見守るよう。

「あの光は、なんだろう?」

その正体は、
オレンジ色の花弁が
太陽の光を透かしつつ、
普段より輝き、
暖い光を貯めた花を放つ
ホムレブロムステル(ミツバチの花)。
まるでステンドグラスのよう。

homleblomster(ミツバチの花)

他の花も見てみると、
どれも色鮮やかに、
しかし、眩しい陽ざしを
柔らかに変換しています。

ふと気づきました。

「これは、夜の時間帯だからだ」。

ここでは太陽が、夜も煌々と輝く。
とは言え、高度は低い。
だから、花に当たった光が
そのまま地面に落ちるのではなく、
私たちに見える角度で届くんだ。

つまり、
白夜地帯でなくても、
落ち日前なら、どこでも見れる。

ただ、ここでは、
その時間が長いので、
ゆっくりと眺めておれる、
ということです。

今年こそは、花の名前を覚えよう!
と誓ったことも忘れ、
また、ただただ眺めて
時を過ごしちゃいました。

先週から太陽が地平線の下に
沈むようになり、
いくつかは、
真夜中の太陽と共に終わります。

次季の花が咲いてきていますが、
ステンドガラスのような光は、
もう、うちの庭では見られません。

いよいよ8月ですね。
私は、この2週間、一人店番です。
ヘロヘロになります、間違いなく。

なので、2週間お休みします。

皆さんも、
いろいろありましょうが、
機嫌よくお過ごしくださいませ。

7月の夜時間から、
お届けいたします。


いちご









オダマキ


シダ


エゾルリソウ

レッドビーツ





ヒマラヤンポピー


レッドカラントの実


小さなハート
お届けしましょうか?


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山歩きから、電動サイクリングへ。

2023-07-20 | ノルウェーから
皆さん、今日は
北ノルウェーのサイクリングに
お連れ致します。

私、山登りはお休みしています。
歩いていると、
また膝がおかしくなってくるのです。

超お値打ちを見つけたのを機に、
電動自転車で走っています。

「膝は、大丈夫?」 

それが、調子いいんですよ。
最初、自転車を漕いでも違和感があったのですが、
よいポジションを見つけてから、
歩くのまで楽になってきました。

「まずいな」と思ったら引き返す、
ということで、
先週は、遠出にチャレンジ。

それが、往復約74㎞。
びっくりでした。
電動自転車よ、
ありがとうーーー!

ということで
Malangen(マーランゲン)まで、出発!
北ノルウェーの夏のサイクリング
汗かいても、心地よいですよ!
※走行中、
 写真があまり撮れなくて残念。

家を出てすぐ、
ずっと海を見ながら。
(これフィヨルドではありません。
 普通の海です。)



自転車って、
風、太陽の光を全身に受けられる。
今さらですが、
気持ちいいですねえ。

海の音、小鳥のさえずり、
ベック(岩肌を流れる小さな川)の
せせらぎまで、
よく聞こえる。

スピードが違うだけで、
車では見えなかったものが、
目に入ってくる。

まるで初めて通る道のよう。

登り坂でも電動だから平気。
下り坂がきたら、ひゅーーん!

むむむ、あの白いのは・・・・?
近づいてみよう。


ちょこちょこ水分摂ってるけど、
すでに 1時間40分程経ってる。

木陰で休憩。



うちの近くで聞く鳥とは、
また違うさえずりだ。

まだ、走れそう? 
もう少し行ってみよう。

さあ、トンネルですよ。


トンネルは、
自転車通れないでしょう。

いえいえ、
通れるトンネルもあるのです。


このボタンは、
自転車のためのもので、
機能は二つ。

まずは、黄色い電気が点滅。
「ただ今、トンネル内
 自転車走行中!」
これで、車が気を付けてくれる。

そして、もう一つ、
トンネル内の電気が
通常より明るくなる(10分間)。

では、ボタンを押して、
いざ、トンネルへ!


な、な、なんだ!?
さ、さ、寒いーー!! 

すぐに自転車を止めて、
ジャケットを着る。
こりゃ、トナカイが来るはずだわ。
(後で聞いたら10℃くらいだと)

気を締めて、再出発!



ふうー、無事出ました。

実はこのトンネル、
海底トンネルだったのです。
上の写真の
海の下を
走っていたのですよ。





おー、あれは、トロムソ島だあ。(左側)
右手の山は、ロープウェイ。
この角度、新鮮だわあ!



しかし...まだか...
まだか...
お腹すきすぎ・・・。

着いたー!
前にも来たことがある、
Toveのカフェ!



出発して、約3時間ですもの。

肉付めパンケーキ。
空腹にきく。














ゆっくり昼寝までさせてもらいました。

さあ、帰りましょうか。

電動さまさまで 
帰れそう。

何回でも休みましょ。
日も暮れない。
時間を気にせず
ゆっくり帰りましょ。

できなくなることがあれば、
他にできることが見つかる。

発見と感謝の一日でした。

みなさま、
ご一緒してくださり
ありがとうございました。

涼んでいただけていたら
嬉しいです。






コメント (2)
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夏は、家の修繕、大掃除にも忙しい。

2023-07-11 | ノルウェーの生活

夏休みは3週間と言えど、
あっという間に終わります。

日本の夏は、暑くて、
外にいられるものではありません。

でも、ここでは夏こそ、
一年で最も心地よい時季。
24時間明るく
1日を長く感じる。
でも、夏は短いのでます。

この短期間に
大掃除、家の修理もします。

暗いと、ちりも見えない。
雪が積もっていると、
物を外に出すのも難儀ですから。

ノルウェーの人は、
家のことをするのが好きなのか、
それが習慣なのか、
何でも、自分でやろうとします。
店で尋ねれば、
自分でできるよう
丁寧に教えてくれます。

今夏の私たちの予定は、
居間のカーテン取り換え、
小屋の片づけ、
ペンキ塗りや、修理諸々。

今夏はラッキーなことに、
お天気が良く、
温かい日が続く予報です。

そこで、まずは、ペンキ塗りから。


相方さんは、
ガレージの屋上の掃除から
ペンキ塗り。

私は、
居間のカーテンレールを隠す板と
洗面所の小窓のペンキ塗り。

昨年のサウナ作りで要領を覚え、
「任せてちょうだい」とウキウキ。

窓も吹いて、と。



おー、景色がよく見える!




次は、シャワー室の横の小窓。

カビ取りもして、
サンドペーパーもかけ、
もちろん、
紙テープも張って、と。
なかなか、手間がかかる。

ちなみに、ノルウェーの家は
木造で、窓も木枠、
窓ガラスは二重です。

そうそう!
ちょいと、脱線しますが...

うちのキッチンは2階です。

この大きな窓の外側、
どうやっと拭くと思います?



これ、ひっくり返るんですよ。





外側にあった温度計が、内側に。わかります?

さて、さて、お話戻りまして・・・。

寸法に合わせて
注文しておいたカーテンを
取り付けて、完成!



なかなかいいスタートです。

ここの夜の日差しは、
本当に眩しい。
「白夜」で浮かべるイメージとは
程遠いでしょう。

それでも、日に日に
真夜中の日差しが、
青めいてきています。

太陽が地平線に沈むのは、
7月21日から。

長いようで、限られた時間。
大事にしなくちゃ。


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「家族の夏休み」を確保する法律

2023-07-05 | 日本とノルウェー
6月最終週から、
子どもたちは、夏休みに入りました。
日本語教室も
7月は、丸々お休みです。

聞いてみると、
トルコ、オランダ、
フィンランド、スウェーデンと、
どの家庭もどこかに行くようです。

だからって、
彼女たちの家が、特別なお金持ち、
という訳ではありません。

でも、日本人から見たら、
どうしても羨ましくなるのが、
夏休み。

どうして、
こんなことができるんだろう?

「家族が、夏休みを共に過ごす」。

ここに重点を置いた法律があるからです。

ざっくりですが、お話しますね。

●夏休みのための「休暇貯蓄金」

雇用者は、従業員に対して、
毎月
「休暇貯蓄」をせねばなりません。
そして、毎年7月に、
その一年分が支払われます。

実は、7月は通常の給料は0円。

ただし、休暇貯蓄金額は、
毎月の
給料(税金支払い前)より
高くなる設定なのです。

でも、それなら、
夏、冬の
ボーナスと同じじゃない?

●毎月の税金が、7
月は「ゼロ」

ノルウェーでは、毎月、給料から、
いろいろな税金が引かれます。
それは、給料の額によって違いますが
平均30%だそうです。

それが、7月は、0%。
つまり、税金を支払わなくてよいのです。

休暇貯蓄金が100%手に入る。

しかも、ノルウェーでは、
ほとんどの家庭が、共働きです。

ですから、かなり大きな助けになります。

でも、うまくお金を運用すれば、
日本でも何とかなるじゃない?

●夏休み「最低3週間」が、義務。

日本との最大の違いは、休暇の日数。

子どもの夏休みは、2か月。
この間に、「3週間の休みを取る」ことが
義務つけられているのです。
それも、「続けて」です。
(例えば、7月に2週間、8月に1週間と、
分けては取れない)

Edelは、小さな企業です。
私は通常、週に1~3日の勤務です。

それでも、
休暇貯蓄金も、夏休みももらえます。

その代わり、例えば、今年
8月1週目は、私一人で
月曜日から土曜日まで、働きます。

皆が、夏休みを取るために、
そこは、お互い様です。

働き者の日本人。

だからこそ、
誰もが
まとまった休みを取れる国になってほしい。

私が、日本を離れるようになって、
最も願うことです。

日本はもう、30度越えとか。
皆さん、機嫌よくお過ごしくださいね。


2023.7.4.21:00
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