すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

フィンランドへの旅(その2)~ オウルの街に立ち寄って

2022-08-08 | 民族音楽、ダンス
トロムソから
最終宿泊地点Kokkola(コッコラ)まで
約950Km。
途中Pelooのバンガローで一泊。

Kaustinenでは、
朝から晩までフェスに参加する予定。

でもなあ・・・

「せっかく暖かいところに行くんだもの。
 夏の装いで“まち”を歩きたい!」

というわけで、
Oulu(オウル:人口20万人ほど)で
もう一泊することにしました。

こんな理由でしたが、後になると、
Kaustinen民族音楽祭に向けて
前準備をしていたようなものでした。

広場のマーケットで懐かしい味!


こういう広場が裏道を入ってもいくつかある。

オウルの市街地は、
閑静な教会、公園から、
商店街、文化施設が隣接。
歩いて回れるんです。





オウル大聖堂 白色と吊り下げられた船が印象的。

腹ごしらえは、
地元の人のお勧めのマーケット広場で。
家族連れ、仕事帰りの人も来ています。
マーケットが、長年住民に定着しているようです。



モイックという小魚のバターソテー

トロムソでは小魚がないからか、懐かしい味!

温もりと哀愁のVilho Lampi展 で
 動き出したもの

私に思わぬ出会いをくれたのが、
オウロ美術館。



Vilho Lampi展。
長く陽の目を見ていなかった地元の画家。
画家を志しながら
百姓を継がざるを得なかった人生。

温もりと哀愁漂う彼の眼差しに
トロムソでずっと見てきた景色、色、
そこに写し積もられてきた感情が
揺れ動き始めたのです。

彼の思いに及ぶはずもないのに、
想像までも溢れてくるのでした。

これも「心のクリーニング」というのでしょうか。
不思議と心が、軽くなりました。



踊るのに最高の場所と選ばれたのが、
なんと橋の上!
(そう言えば、そういう歌あったなあ)

太陽(月?)の光に輝く水面に 
バイオリンの音色、歓声、足音が響鳴する。
聞こえてくるようです。

こんな風に見れたのは、
「フォークダンス」のとらえ方が、
ノルウェーですっかり変わったからでしょう。

心地よい音楽に 思わず体が動き出す。
踊ってもらえるから、演奏者の磨きがかかる。
日常にあって、日常を忘れさせてくれる。
人に触れて、心やわらぎ、勇気を得て帰る。

「フォークダンス」とは、
そういうものだったんではないでしょうか。

日本では、体育やキャンプで
いきなり経験する「フォークダンス」。
(今でもそうでしょうか?)

もっと自然に導入してほしいよなあ。
嫌だったなあ、フォークダンス(笑)。

Kaustinenで、踊るぞ!フォークダンス!
(ひざを痛めてから、まだ踊っていない。
 さあ、どうなる?)

カンテラを衝動買い!

もう一つの出逢いが、カンテレ。

相方さんが、楽器屋さんで試し弾きして
音色が気に入っちゃったんですねえ。

一旦店を出たものの、
「やっぱり買ってくる」と
彼は、戻ったのでした。



カンテレは、フィンランドの民族楽器。
私は、生であまり聞いたことがなかったのですが、
お蔭で、カンテレがぐっと身近になったわけです。

「これで帰ってもいいか」というくらい
二人とも満足したオウルでした。

しかし、さあ、いよいよ明日から、
お目当ての
カウスティン民族音楽祭です!(つづく)

コメント (2)
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