すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

「折り紙」でInternational Family Day

2019-08-23 | ノルウェーのイベント

8月18日(日)

「International Family Day」というトロムソ市後援のイベントに

折り紙で参加させてもらい、
とっても盛況で楽しく過ごさせていただきました。

今日は、そのお話です。

「折り紙を国際交流の場で」

トロムソ在住の日本の方から紹介して頂いて、
「International Family Day」の主催者に会うと、
「折り紙でワンブース持ってほしい」と言われます。

それだけ「Origami」が人気ということでしょうか。

私は特に折り紙に興味を持ってきたわけでもないのですが、
労賃が出るというので、やってみることにしました。(笑)

他の日本人にも声をかけましたが、都合の合う人がいません。
一緒にやるもう一人の日本人は、
「子どもの着物の着付け」を考えているというではないですか。
(当日は、いっぱい手伝っていただきました!)

これは、私が責任をもってする、
トロムソでの初めての「仕事」ということです。

このプロジェクト自体今年が初めてで、
11時~3時、出入り自由。
どの時間帯に、何歳の子が、何人くらい来るのか、
さっぱり読めない。

それを一人で。

さて、どうしましょう?

「折り紙」、日本人にとって、外国人にとって、どう違う?

お母さん、おばあちゃんと、兄弟、保育園幼稚園の先生たちと一緒に折る。
日本の子どもたちは「当たり前」に折り紙に出逢います。

でも、外国人にとっては全く違うんです。
「かっこいい憧れ」なのです。
「鶴」一つで、これまで何度感動してもらえたことか!
「日本人なら、誰でも作れるよ」と必ず言うんですけどね。

「『角を合わせてきちんと折る』
 『最初にずれると、後々修正できない』
 ということを体験で知っている日本の子どものようにはいかないよ。
 ノルウェーの子は自主性が強い分、
 言う通りにしない子も多いし」

というアドバイスも、経験者から事前に頂きました。

簡単で、意外性があって、個性的に仕上がるもの。

3,4歳から大人まで楽しめて、

簡単で、意外性があって、個性的に仕上がるもの。

サンプルから「作りたいもの」を選んでもらうことにしました。

日本人から見たら、これでいいの?と言うものばかりですが、十分楽しんでいただけました。

★いぬ・ねこ
 小さい子に限らず、人気でした。
 目を入れてにっこり。
 そこへ用意しておいた紙を挟んで(糊付けして)と指を入れる。
 ますますニコニコになるんです。

★ボート
 これも人気。 
 ノルウェーでは「船・ボート」が馴染みの乗り物です。 
 ただ、最後に「ひっくり返す」のは、想像を超え過ぎたのか、 
 ほとんどの子が「やって」と言うのが意外でした。
 旗づくりは、待ってました!とばかりにさっさと描くのにねえ。 
  (写真を残せず、残念!) 

 

★だまし船
 子どもは何度も目をつぶって、可愛いったらありゃしない。 
 どこの国も同じです。お母さんにも受けました。 
 
★パックンチョ(パクパク)
 私の相方さん(59歳)が子どもの頃作ったそうです。 
 知っているからか、知らなかったからか、  
 選んでくれた子は二人だけ。 

「だまし船」と「パックンチョ(パクパク)」は、 
 実演して見せる暇が私になかったからなあ、残念! 

★つる・はこ
 この二つは、「綺麗!」と、やはり人気。 
 簡単じゃないけど、鶴から箱、箱から鶴と 
 じっくりとチャレンジする様に妙に安心しました。 

「鶴が折れる外国人」。 
 日本人から見ても、かっこいい!

「折り紙レクチャー」とにらめっこ

「一緒に折る」は無理なので、「折り方レクチャー」を作って、 
 困ったところだけ手助けすることにしました。
 
 これが、想像以上によかった気がします。 
 
 自分が折ったものと照らし合わせて一生懸命考えるんです。

 「手伝おうか?」と言っても「自分で‼」と言い張る男の子が、 
 わからないところを自分から聞くようになって、 
 全種類作って帰りました。

 折り紙レクチャーを写真に撮るパパ、ママもいて嬉しかったですよ。

 ● 「国際交流」の場で、折り紙でできること

「折り紙」は、世界でも「Origami」と呼ばれていると知っていました? 

 ネットで「折り紙・Origami」を調べてみると、 
 伝承折り紙を超えた新しい折り紙が開発されたり、
 科学的にも活用されているんですね。
 世界での広がりに驚きました。

 今回いろいろ折って、以前にはなかった感覚も味わいました。

 折り紙って、こんなに面白かったんだあ! 

  日本人の「当たり前」では、見えにくいことが

  世界の人気の基盤にあるような気がしてきました。


でも、「折り紙」がしたいなら、ネットでいくらでもできる時代です。

 
 「国際交流」という場で、折り紙をする意味は?

「折り紙」が、いろんな国の人が出会う場をつくる「ツール」になる。

うーーん、また違うアイデアで試してみたいですねえ。(横着者!)

●「折り紙」を作った先人、新しく作り続ける人たちに感謝。

それにしても、

「折り紙」を考え、日常に残すという偉業を果たした先人、

今なお「折り紙」を愛し、開発し続ける方々。

ただ「日本人」というだけで、その恩恵に預かり、

お粗末ながら、こんなイベントにもに関わらせていただけて、

何ともありがたいことです。

「日本文化」にますます関心が向く昨今です。

******** * ******* * ********

時間内には、ほとんど写真が撮れなかったんですけど

こんな中で、折り紙をしました!

もう一人の日本人、かなこさん

着物を着て、写真撮影! 嬉しくって、着物着たまま歩きたそう。

 フラメンコ、体型と切れと情熱? 迫力ある!   他の国のダンスもありました。

3人の劇団。子どもも大人も笑いの渦!でも、私にはまだまだ理解できないことが多々(>_<)

長陀の face paint. 男の子にも女の子にも人気

ソマリアのケーキとお茶。そろそろケーキが到着するはず。(これは、始まる前)

インド料理。「辛くない?」「辛くないよ(^^)」その辛さ、半端じゃない(>_<)

ソファ、座り心地よさそうでした。みんな中古品ですが、十分ですよね。

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「やま、また山々」は、北欧でノルウェーだけ

2019-08-09 | トロムソの観光

 ● 山の国、ノルウェー!

ノルウェーも「北欧」の一国なのですが、
どうも日本人には、影が薄いんだよなあ、
と思うこともしばしば。

では、ここで問題です。

北欧の中、ノルウェーの地形的特徴って、何でしょう?

「フィヨルド」!

これは、よくご存じですね。

でも、こちらもお忘れなく。
「フィヨルド」と一体にある「やま、また山々」。

北欧の中で、これほど面白い形が連なる山を持つのは、
ノルウェーだけなんですよ。

かつてはこの山が、交通や文化の往来を妨げもしたでしょう。

しかし、「山のない生活なんて、退屈だろ?」と言うほど、
ノルウェー人は、
山登りを好み、山景色を愛で、
山を誇りに思う血が流れているのだ、
と私は、最近つくづく思うようになりました。

そこで、今回は、
トロムソの街からバスで7,8分、旅行者でも登りやすい山、
Storstein(ストールステイン)という山を紹介いたします。

Storstein とは?

«Stor»は「大きい」、«Stein»は「石」。
つまり、Storsteinは「大きい石」という意味で、
表に際立つ大きな石が特徴です。

標高400m、トロムソの街から山々が一望できます。

ケーブルカーでも登れるのですが、

地元人だけでなく、旅行者も登山道を登る人がぐんと増えて、
近年は登山道が崩れやすくなっていたそうです。

「石段」を、ネパールの知恵と技術で

今年、登山道を補強した「石段」が出来上がったのですが、
ネパールのシャルパに依頼して、ほぼ3年かかりました。

考えてみれば、ノルウェーの山は、岩質が多い上に、
山登りを楽しむ人たちに「石段」は必要なかったのでしょうね。

土砂崩れも多いネパールのシャルパたちの知恵、技術は
ノルウェーの他の地でも、起用されているそうです。

名づけて「Sherpatrappa(シェルパトラッパ:trappaは階段)」

この石段は1200段で、距離900m、高さ250m、
ケーブルカーと同じところまで登ることができます。

先日、やっとこの話題の「石段」を登ってきました。

手すりはないけど、スリルがある?

石段にたどり着く前に、ひと歩き。
さあ、石段。早くも心臓がバクバクしてきた。

これで、頂上まで行けるんかいな、私?と思っていると、
4歳くらいの男の子たちがペチャクチャしゃべりながら、
とっとと先に登っていくではないですか!

あかん、私も頑張らな!

でも、無理は禁物。何度でもゆっくり休みましょう。

雨が降ったら、この下で。いかにも、ノルウェーですね~。

もうすぐ到達!という所で、ふと振り返ると・・・!!

到着! あれれ・・・? 家が、道が、全てがくっきり見えるではないですか!

これは、トロムソに通じるようになったってことでしょうか・・・?

頂上には、カフェもあります。

でも、事前にスーパーでサンドイッチなどを買って頂上で食べたら、
ちょっと住民気分を味わえるのではないでしょうか。

ノルウェーは、物価が高いですが、
頂上のカフェの金額は、下界より、もう一つ高いんです。

あしからず。

できれば、散歩感覚で来る地元人と、ぜひお話しください(^^)

きっと喜んで話してくれます。

そうそう、ウォーキングシューズは必須ですよ!
お天気も急に変わります。

くれぐれも、なめてはいけません。
身近で手軽と言え、ノルウェーの山です。

あしからず。

トロムソにお越しの際は、ぜひお試しくださいませ。

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