すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

リハビリに光が射してきた!

2011-07-31 | 素老日誌

●2011.7.30より 

賭けのような入院

私がアイルランドに行く前に母の転院は決まったものの、
転院日は未定でした。

それが、帰ってきた日の夜、
「明朝だ」と聞いて、びっくり!

時差ぼけを味わう間もなく、
2週間がたとうとしています。

今度の病院は、リハビリ専門の病院。

目的は、
家や施設でも母の対応ができるくらい
安定した飲み込みができるようになること。

ただし、成果が上がらなければ、
途中で切られることを前提にした入院です。

ま、賭けみたいなものです。

母に合わせたリハビリ開始!
 
まずは、母の実態調査に10日ほどかかりました。

嚥下機能がどのくらい働いているのか?
をいろいろ数値的に調べていただけます。

その間、作業療法、理学療法というものも
毎日していただいています。

そして、週に5日の食事療法。

しかし、当初母は、
これまでできていた「口を開ける」ということをあまりしなくなっていました。

私だと口を開ける、ということで、
私も一緒に昼食の食事介助をしていくことになりました。

ここの病院に来て、私が感動したことがいくつかあります。

ひとつは、職員も患者さんも声を荒立てることなく
静かに過ごしていらっしゃること。

1人に一人指導員がついて、リハビリが進められていること。

プロ意識が強いこと。

例えば、嚥下のリハビリの先生(言語聴覚士・ST)は、
私のこれまでしてきたことも見てくださり、話も参考にしながら、
いろいろと専門的に試してくださいます。
そして、検査結果と合わせて、
一歩進んだ対策を考え出してくださるのです。

しかし、この一週間は、母が寝てしまって食事指導にもなりませんでした。
眠ってしまう母を待っていると、すごい時間がかかり、
これまでの一時間どころではありません。

やはり、午前中のリハビリでかなり疲れてしまうのでしょう。

日数と共に、
その母の実態も徐々にわかってもらえ、
お昼時間に母が食事に向えるようなスケジュール調整が始まりました。

そして、もう一つ。

嚥下の方は、時間はかかるが機能することが確認されたのですが、
認知症に対する対応もしていかないと、
機能しないということもわかってもらえました。

そこで、私の役割として、
食事を食べることだけに執着せず、
歌ったり体のマッサージをしたりする時間をとれるよう申し出たところ、
それもOK!

やっと、母に合ったリハビリが始まったようで、
光が射してきました。

そう思って喜んでいたところ、
昨日驚くことがありました。

物をつかむことはできないけれど、
右腕を上げることができるようになっていた母が、
スプーンを右手で握ったのです!

これは、病院での体のリハビリに加え、
遠くになっても来てくださっている整体の岡先生のお陰でしょう。

ほっとしたら、疲れが出てきました。
今日はゆっくりと
ゴロゴロしましょ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイルランドから帰ってきました~!

2011-07-22 | なんでもあり

●人生初、一人海外へ

 7月9日から18日までアイルランドに行ってきました。

アイルランドでは、
一週間だけですがホームステイをさせてもらって、
語学学校に行ってきました。
そして、放課後の午後は、観光巡り。

海外に1人で行くなんて、人生初めてのこと。

たった一週間。
だけど、こんなに充実した一週間を送ることができて、
行ってよかった~~!

●疑念を捨てて、信じきる

この計画を決めお金も全部払い込んだところで
母が脳梗塞を再発して入院。

様態がよくなくて、
行くことをかなり迷いました。

母に何かあったら・・・と心配するわけです。

そこで、引き寄せの法則の水谷さんに相談してみました。

すると、彼女は笑って言いました。

「そんなの簡単ですよ。
私もアイルランドに行けたし、
お母さんも元気になってよかったね、
って喜んでいるところを想像すればいいだけですよ」。

私には、「母は、本当によくなるだろうか?」という疑念があったのですが、
そういう疑念を捨てよう、と思い直すことにしました。

そして、ただひたすら自分のできることをする。
それでダメなら、その時はそのときだ。

そこで、私は「アイルランドに行く」と決心して、
準備を進めました。

そうしていると、「ありがたい」と思うことが起こり
全てがよい方向に進みました。

事実、本当に母もよくなって、安心して行けました。帰ってきたら、私が行く前よりも母はよくなっていました。

今、自分で思うのは、
「よく信じきったな」ということです。

私自身を信じるというよりは、
私も母も周りを取り巻く全ての人も物事も、
幸せな方向に進めば気持ちがいいに違いない。
それを信じて、
自分の持つ想いを常に見つめ直していきたいなと、
あらためて実感しました。

友紀子さんに言わせれば、
その結果になることは、当然のことなのでしょう。

ただ、自分が予想もしないようなありがたいことが起こるからこそ
自分の願いがかなうのです。

実際、行くまでも、アイルランドでも、
本当にたくさんの方々に助けていただいて、
無事帰ってくることができました。

最後に空港に向うバスに乗っていると、
大きな虹が出てきました。

こういう恵みの中で生かせてもらっている自分。
もっと自分を大事にしなくちゃいけないなあ。

シャッターを切りながら、胸がいっぱいになりました。
 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タッピングタッチで、じゅぅわぁ~!

2011-07-08 | 縁側の日

●2011年7月7日より

今日は、三重看護大学の伊藤薫先生をお招きして、
タピングタッチを皆さんで実践しました。

今日の参加者、8人。

二人一組でたっぷり、ゆったりとできました。

タッピングタッチって何?

という方、どうぞご覧下さい。

http://fujikko92.exblog.jp/14500399/

震災でも、心のケアに大活躍しているそうです。


これ、「気持ちがいい」というだけのものではないんですね。

私のことでお話いたしますと・・・。

私は、やってもらいながら、涙流してました。(ははは・・・)

タッピングタッチって、
二人一組になって、
普通の人が何の技術がなくてもできるんです。

その「人の手のぬくもり」が何とも言えない!

不思議と硬くなった筋肉や心が溶けていくような・・・・

そして、今度は役割交代。

タッピングタッチをする人は、
「この人のために」とか「いいふうになりますように」なんて、
思わない方がいいそうです。

何も考えないで、
ふわふわと自分が気持ちよくやるのがいいのですって。

また、これが気持ちよくなってくるんですねえ。

縁側の日というのは、いつも近況報告をします。

私の場合、必然的に母の近況。

お陰さまで、昨日母は、
スプーンだけで全部食べることができました。

そして、7月末には、
生協病院からリハビリ専門の病院に変わることが先日決まりました。

その病院に母が入院できる可能性は、
非常に小さいと言われていたんです。

ですから、入院が決まったという報告に、
担当医も看護婦もMSWさんもケアマネージャーさんも 
「よかったなー!」と皆さん、驚きながら喜んでくださいました。

私は、母のことの運びを
本当に嬉しく、ありがたく思っていたのですよ。

ところが、今日皆さんにお話して、
なんと母にピッタリのところに、
いかに運よく入れていただけることになったかが、
さらによくわかってきたのです。

また、「在宅」を応援する想いの連携が、この度の結果を生んだのではないか、と思い当たりました。

そして、また、ここでも皆さんが、喜んでくださって・・・。

そういう流れもあったのでしょうが、
タッピングタッチをしてもらっていたら、
急にありがたくて嬉しい気持ちがこみ上がってきて
じゅうわぁ~とあったかいものが流れ出てきた・・・。

「人」って、
目に見えない力をまだまだたくさん持っていると私は思っています。

それも「一人」では生まれてこないけれど、
「一人」から出てくる力を。

そんなことをまた一つ実感させてもらった「縁側の日」でした。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする