●2011.7.30より
●賭けのような入院
私がアイルランドに行く前に母の転院は決まったものの、
転院日は未定でした。
それが、帰ってきた日の夜、
「明朝だ」と聞いて、びっくり!
時差ぼけを味わう間もなく、
2週間がたとうとしています。
今度の病院は、リハビリ専門の病院。
目的は、
家や施設でも母の対応ができるくらい
安定した飲み込みができるようになること。
ただし、成果が上がらなければ、
途中で切られることを前提にした入院です。
ま、賭けみたいなものです。
●母に合わせたリハビリ開始!
まずは、母の実態調査に10日ほどかかりました。
嚥下機能がどのくらい働いているのか?
をいろいろ数値的に調べていただけます。
その間、作業療法、理学療法というものも
毎日していただいています。
そして、週に5日の食事療法。
しかし、当初母は、
これまでできていた「口を開ける」ということをあまりしなくなっていました。
私だと口を開ける、ということで、
私も一緒に昼食の食事介助をしていくことになりました。
ここの病院に来て、私が感動したことがいくつかあります。
ひとつは、職員も患者さんも声を荒立てることなく
静かに過ごしていらっしゃること。
1人に一人指導員がついて、リハビリが進められていること。
プロ意識が強いこと。
例えば、嚥下のリハビリの先生(言語聴覚士・ST)は、
私のこれまでしてきたことも見てくださり、話も参考にしながら、
いろいろと専門的に試してくださいます。
そして、検査結果と合わせて、
一歩進んだ対策を考え出してくださるのです。
しかし、この一週間は、母が寝てしまって食事指導にもなりませんでした。
眠ってしまう母を待っていると、すごい時間がかかり、
これまでの一時間どころではありません。
やはり、午前中のリハビリでかなり疲れてしまうのでしょう。
日数と共に、
その母の実態も徐々にわかってもらえ、
お昼時間に母が食事に向えるようなスケジュール調整が始まりました。
そして、もう一つ。
嚥下の方は、時間はかかるが機能することが確認されたのですが、
認知症に対する対応もしていかないと、
機能しないということもわかってもらえました。
そこで、私の役割として、
食事を食べることだけに執着せず、
歌ったり体のマッサージをしたりする時間をとれるよう申し出たところ、
それもOK!
やっと、母に合ったリハビリが始まったようで、
光が射してきました。
そう思って喜んでいたところ、
昨日驚くことがありました。
物をつかむことはできないけれど、
右腕を上げることができるようになっていた母が、
スプーンを右手で握ったのです!
これは、病院での体のリハビリに加え、
遠くになっても来てくださっている整体の岡先生のお陰でしょう。
ほっとしたら、疲れが出てきました。
今日はゆっくりとゴロゴロしましょ。