昨年買ったカランコエ、小さなひと花、つけました!
3月15日(日)テレビに国王が登場しました。
(国王が国民に向かって話すのは、大晦日だけらしい)
「今、第二次大戦後最大の緊急事態です。
ノルウエーには、信頼し合うシステムがある。
感染を防ぐために、
政府の決断を信頼し、従い、
一人一人が責任をもって行動する。
友人とコンタクトを取り合い、助け合い、
この未知なる、恐れを伴うトンネルを共に抜けるのです。」
この2日前にエルナ首相がコロナ対策を説明した時、
コロナ法令のことにも触れました。
「『コロナの対策には迅速さが必要で、
国民を通している時間はなく、
政府が対策を決定していく。
議会の3分の1が反対すれば、実行しない』。
このコロナ法令は、6か月間とする」。
子どもへの説明と言い、
こうした明確な話に、
「国を挙げなければならぬ状況」を多くの人が理解し、
長期戦を覚悟したのではないでしょうか。
大事な話には、テレビでは手話が付く。当然、字幕は操作でつく。
●国民の不安を和らげる経済支援
国民の不安を和らげるには、
コロナ対策に経済支援が欠かせません。
ざっと紹介します。(今までに出た三弾から)
・解雇(一時解雇も)された者に、給料の60~80%を支給。
(給料の金額による)(初めの20日間は100%)
アーティスト,フリーランサーの基準は、過去3年間の平均収入。
・経営者は、特別低金利で銀行から融資を受けることができる。
担保がない場合、国が保証。
・学生ローンは、この期間の分は返済不要。(まだ検討中)
・税金は、この期間支払わなくてよい。
これなら、支援の必要な人たちに妥当なお金が届くでしょう。
また、私には、政府の人たちの表情が印象的でした。
議会での長い議論の末、
野党も与党も全員一致で決定し、
分担して説明し、
満足そうに笑顔で讃え合っているのです。
私もテレビに向かって、思わず拍手してしまいました。
あとは、どれほどの期間で、どれだけの成果が出るか?
●イースターに 山に行かなかった?
イースターの休み(4月9~13日)は、
ノルウェー人にとって大きな楽しみの時。
宗教行事は、各自自宅でされます。
例年、多くの人が山小屋に泊まってスキーをします。
これは、長い冬の人にとって、開放の時。
ただ、雪崩も起こる時期で、
ヘリコプターでの救援も珍しくありません。
事故が起これば、
すでに人手不足の病院、救援隊の仕事を増やすことになる。
今年は、県を超えて山小屋に行くことは禁止され、
「正しいイースターを過ごしてください」
と政府は何度も言いました。
「正しい」かあ・・・どうなるだろう?
イースターが終わってみると、
「事故は全くなく、高い山に登る人もほとんどなかった。
前代未聞だ」。
とのこと。
正直、私は驚きました。
信頼に応える国民の一面を見たような気がしました。
1803年築,1975年うちの近所に移転。今,教会のドアは閉まったまま。
●4週間目を前に、成果が出始めた!
このイースターの休みに、
コロナ対策の成果が出てきたのです。
感染者増加数のグラフが、
横ばいになり、さらに下降してきた。
目標:感染のスピードを落とす。
その目安は
「感染した1人から感染する数が『1』」
それが「0.7」になったのです。
これは、大きな進展です。
(しかし、首都オスロはまだ増加中)
凶器?にもなれば、七色にも輝く!
●慎重に、慎重に。失敗は許されない。
これから、コロナ対策第二期です。
4月20日から、保育園、幼稚園が、
4月27日からは、小1~4年生の学校が始まります。
そのために今、学校や幼稚園は準備をしていますが、
もし間に合わなければ、遅らせてもよいのです。
夏までに平常に戻れるよう、
学校、幼稚園が、様子を見ながら手段を決めます。
もし感染数がまだ増えるようなら、
元に戻すことになるでしょう。
「まだまだ、序の口。
慎重に慎重に。
決して油断はできない」。
エルナ首相は言います。
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「信頼のシステム」とはどういうことなのか?
縁あって来たノルウエーは、どんな国なのか?
私の乏しいノルウエー語力では、
読み聞きに苦戦するばかりですが、頑張っとります。
日本の人口は、ノルウエーの24倍。
政治の仕組みや価値観の違いを
痛感する今日この頃。
(例えば、未だにノルウエー人は、
人との距離はしっかりとるが、
普通の生活で、マスクは一切しない)
何か役に立つことを願い、
ノルウエーのことを書いていきますね。
拙いですが、皆さん、よろしくお願いいたします。
そして、ともに乗り切りましょう!
雪ウサギも祈ります。「世界が上手く進みますように」。