すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

オミクロン増加中、TIFFのチャレンジ。

2022-01-25 | トロムソのイベント

今回から、
ブログのスタイルを変えてみます。

「短時間、短文、一写真」

感想など、お聞かせいただけたら、
しいです。



21日、トロムソに太陽が戻ってきました。

しかし、お天気は雪ときどき嵐。

オミクロン感染も増加する一方。

その中、17日から23日、
トロムソ国際映画フェスティバル、
Tormsø International Film Festival(TIFF)
が開催。

昨年は、デジタルだったのが、
今年は通常のスタイルで。
(もちろん、座席は、一つ置き)

映画鑑賞は感染可能性が低いから、と。


現在、ノルウエー最古の映画館。今も健在。

応援しつつも、半信半疑な私。
そこへもって、
体力、気力、時間的に、ついていけず、
24日の特別上映で、やっと一本見てきました。

「ドライブ マイ カー」(村上春樹原作)

これ、以前から目をつけてたんですよねー!

大きな画面で、しかも、日本語!
やっぱ、映画館はいい。

3時間、食いついた。
なんと飢えていたことか。

結果、6会場で、
150種(もっと)の映画(デジタル17本)
完売チケット数25000。

さあ、トロムソのコロナ状況、
今後どうなるでしょう?

ここから、開催中の様子が見れます。
https://www.tiff.no/nyheter/takk-for-i-ar

TTFFのことはこちらから。英語もあります。
https://www.tiff.no/
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コロナ下、日本とドイツの間の「希望のかがり火」

2022-01-18 | ノルウェーから
ぶ正月のもう一つの授かりは、
12月に届いた日本のお話をゆっくりと読めたこと。

ドイツから取り寄せたんです。

一方の表紙には、
ドイツ語で「Leuchtfeuer der Hoffnung」。
もう一方の表紙には、
「希望のかがり火―日本の歴史と伝説46選―」。

中身は、ドイツ語と日本語。
だから、私にも、読めるんですねえ。

絵・文:中村麻美 トリア独日協会発行。

この本ができた経緯に、
素晴らしいお話があるのです。



「コロナ期ではありますが、
  あきらめていません」。

絵・文の中村麻美さんは、2007年より現在も、
日本武道館の月刊誌「武道」に
表紙絵とその話を連載しています。

タイトルは、「伝えたい日本のこころ」。

2016年、日本武道館が45話を厳選し本にしました。

私はここで疲れると、
この本を声を出して読む。
慰められ勇気をもらえる
大切な一冊になっています。


すると、なんと、この本が、
日独間理解のためにとドイツ語に翻訳され、
日本語冊子付で発行されたのです。
「アマテラスからオリンピアまで」

2020年、コロナ真っただ中でした。



それがドイツで好評で、
日独交流160周年記念にも、
と発行されたのが、昨年2021年11月。

それが、この度の
「希望のかがり火―日本の歴史と伝説46選―」。

その早さたるや。
日独交流に関わる方々の情熱尽力の賜物ですねえ。

トリア独日協会会長の言葉に、こうあります。

「コロナ期ではありますが、
私たちはあきらめていません。
この希望のかがり火を
日本とドイツにいるすべての人に届けるつもりです」。


160周年記念にふさわしく、
麻美さんが追加したお話
「熊谷五右衛門義比とシーボルトのピアノ」

「こんな知恵、選択肢、生き方があるのね」。

日本人の心に響く「日本のこころ」が、
国を超えても響くんですねえ。

だけど、
日本のことなのに、日本人が知らない。

私自身が身に染みて思うことが、
ここに来て度々あります。

私自身、こういう日本のよいお話を
自分の子どもに語ってきませんでした。(ごめんな)

こんな大人を救うべく、
中村さんは、本を読まなくてもわかるほどに
短くまとめ、優しい言葉と絵で、伝えてくれます。

「こんな知恵もある、
 こんな選択肢もある、
 こんな生き方もあるんだね」と、
 感動とともに心に留まるお話を
 孫にはしてあげたいな。
 先が見えにくいこの時代だからこそ。

と、読んでいるばあばです。

 しっかし、なんで、
 こんなによく知ってるの?
 中村さんは、私の幼馴染なのです~。

※どれもアマゾンで買えます。
 私はノルウェーのネットショップ(Adlibris)で購入しました。

※中村さんは、三重県津市出身。
 2014年、わが故郷で、
 彼女の小中高校の同窓生で、
 新聞紙連載小説「天地人」(保坂雅志作)の
 彼女の挿画展を企画しました。
 大勢の方がご来場くださいました。

 その動機となったのも、
 彼女の「伝えたい日本のこころ」でした。
コメント (2)
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大和魂、ここにあり。

2022-01-11 | ノルウェーから
皆さん、
よき新年の始まりを迎えられましたか?

10日投稿の予定が、遅れてしまいました。
見に来てくださっていた方、
ごめんなさい。
私、ぶ正月しておりました。

年末、右親指から右肩の痛みがひどくなり、
ハープもお休み。
義母が退院した矢先、12月28日のこと。
私はあと3段というところで、
階段から滑り落ち、
また歩けなくなってしまったんです。
がーーん!!!!

というわけで、
年末年始は何もしない
「ぶ正(無精)月」
と決めました。

すると、ある一家から、
救いのような大晦日のご招待を受けました。

再度、岡先生のご指導を受け、
また歩けるようになり(すごい!)、
喜んで伺いました。

思いがけない「日本風」 
 
伺って、驚きました。
なんと年越しそば、正月料理を
用意して下さっていたのです。



日本人であっても、
ノルウエー人を家族に持ち、
子育て、仕事に忙しいと、
手間のかかる日本料理は
なかなかできないものです。

考えてみれば、私が大人になってから、
毎正月には、母の手伝いをしたり、
自分でも何かしら作ってきました。

お節を他人様に作っていただいて
「食べるだけ」なんて、初めてのこと。
それも、ここトロムソで。

もう、なんてありがたいこと〜!!!

手伝いすらできず、
ただただ、有難く味わせて頂きました。

うちはトロムソ島にあるのですが、
彼女の家があるのは、トロムソ島の対岸。
ベランダから見える年越し花火の風景が、
また新鮮です。


岸沿いに 近隣からも、バンバンバンバン!市民があげる市販の大型花火。
雪国ならでは。日本では、ありえない風景です。
※ 私のiPadは、全く夜に弱い。お許しを~!

優しい心遣いは、
これだけでありませんでした。

ノルウエーに住んで50年。

初対面のもう一人のお客様は、

ノルウエーに移住して約50年の女性でした。

印象的だった彼女の言葉。

「ここに来て
 日本人を悪く言うのを聞いたことがない。
『日本人は親切で、仕事も素晴らしい』
 と、いつも言われました。
 だから、先人が築いたものを壊さないように、
 と、私はいつも思っていました」。

こうして、なんと80歳まで、
彼女は働き続けてこれたそうです。

彼女は、持参の手作りアルバムを開き、
日本とノルウエーの家族、友人の話を
一文一文しっかりと、誇らしげに話されます。
今年亡くなられたご主人を忍ばれるように。

車で家までお送りすると、
家の中までも案内してくださいました。

ご主人と作られた和風空間が盛沢山。
家の仕様から背筋の伸びた彼女まで、
全てが、ご主人との愛ある生き様を
表わしているようでした。

私と相方さんは、昨年で
出逢って10年、結婚して5年。

言語の難しさに、
本気で二人の関係を見直した年でした。

そんな私たちには、
あまりにも どっしりと眩しい。


しかし、私たちを勇気づけてもくれました。

「大和魂、ここにあり」。

お蔭で、ぶ正月でも
これまでになかった穏やかな光を感じています。

** * ** * * ** *** * ** 

今年は、私にとって大切なことを 
選んでいきたい。

そして、一歩一歩しっかりと 
笑顔多き一年にしたいと思います。

皆さま、
今年もよろしくお願いいたします。


1月10日 初日を拝めるのも もうすぐです。
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