すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

「norskprøven」とは?

2019-05-30 | ノルウェーから

ではでは、昨日に続きまして、

今日は「norskprøven(ノーシュクプローヴェン)」について、お話しますね。

「norskprøven」には、4種目あり、

口頭試験以外は、全てパソコンで行われます。

1.リスニング(20~50分)
2.読解(75分)
リスニングと読解は、                        力があると判断されると自動的に次のレベルの問題がくる。

3.作文(90分)
これは3問。何種類かあって、私にきた問題はこんな感じでした。
①1枚の絵について。(80~100単語)
②母国の衣装、またはノルウエーの衣装について。(80~200単語)
③「バスがよく遅れてくる」に対する陳情書。(80単語以上)

4.口頭試験
 試験官二人に、受験者二人が入室。
①一人ずつ別のことを聞かれますが、私には・・・
「日頃どこで食料品を買っていますか?」
②受験者同士で対話する
 「5年後何をしているでしょう?」
③再度、一人ずつ話します。私には・・・
 「高齢者のメリット、デメリットは何でしょう?」

と、こんな感じでした。

試験直前に来た「この時」

試験の10日前のこと。

「パソコンでノルウェー語打つのが楽になった?」
「言葉が出やすくなった」
「CDの音声がゆっくりに聞こえる」。

気のせい?
いや、どうもそんな気がする。

 相方さんのお母さんの手作りケーキ (5月17日ノルウエー憲法記念日に)

試験4日前、
5月17日は、ノルウエーで最も大切な憲法記念日で、
相方さんのお父母さんを訪ねました。

すると、なんと!

これまで、お父さんの話すのが全く聞き取れなかったのが、
この日ほとんど聞き取れたのです。

お父さんも、
「ひと月前と全然違うので、びっくりしたよ。
 お互いに目を見て話しができるじゃないか」と。

もうこれには、嬉し涙・・・。

 カラマツ(Lerk)って、古い実も、昨年の実も、今年の実も一緒に春を迎えるんですねえ。

クラスメートは皆、私よりウーンと若い。
彼らは実に進歩が速い!
そして、どんどん卒業していくのです。

若くないし、英語も未熟な自分には、時間がいる。

わかってます。
わかっちゃいるけど・・・

その自分を受け止め続ける。

この2年、これが一番大変でした。

でも、「この時」が、試験寸前に来るなんて!

この試験を受けると決めたことで、
「この時」が早まったことは、間違いありません。

試験の結果は6~8週間後にくるのですが、
まあ、結果はいいんです。
(もちろん他の人には、これが重要なんですけど。)

この2年間、よう頑張ったなあ!

心から、自分で自分に言える。
これで、十分。

何度も落ち込む私を受け止め、サポートし続けてくれた相方さん、
voksenopplæringenの存在に、感謝です。

「ノルウエーで生きる」。

それには、長い序章でしたわあ。

やっと、一章に入れるようです。

生粋の生まれも育ちも北ノルウエーのAurikkel(エウリッケル)は、今ちょうど花盛りです


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試験も、学校も終わりました!

2019-05-29 | ノルウェーの学びの場

  5月27日 夜11時(夜のお散歩から)

皆さん、ご無沙汰いたしました!

日本は、5月にして、もう夏日だと聞きました。
皆さん、お元気ですか?

トロムソも、すでにお日様が24時間、地平線上で輝いています。
ポカポカの日が、嬉しい!

「次回のブログは6月です」とお知らせしたのですが、
ちょっと早い投稿になりました。
ごめんなさい!
というのは、私の試験日が5月21日22日と思っていたより早く、
なんと学校も5月28日で終了したんです!

ひゃっほーーーー!!

ところで、晴子さん、一体何の試験だったんですか?
ですよねー。今日は、この試験のお話をしますね。

norskprøven とは?

 明るくても、静かに眠っているVitvei (5月27日 夜10時44分)

私が受けた試験は、「norskprøven」と言います。

ノルウェーで「住む権利」を得るための条件に、言語に関するものがあります。

・ノルウェーの社会常識のテストの合格(これについては、別途お話します)
「norskprøven」 というノルウェー語の試験で、A2以上の合格
・ある金額以上の年収(人によって金額が違う)

私が通っていたVoksenopplæringには、
このnorskprøvenの合格のために来ている人がほとんどなのです。

では、norskprøvenには、どんなレベルがあるのでしょう?

A1・・・単語を並べて、短い文で話せる。
A2・・・基本的な日常会話、メールのやり取りができる。
   これで終了する人が多い。
B1・・・複数文を組み合わせた文章が使える。
   高校に行く人に必須。
   B1を取得したら、学校は終了しなければならない。
B2・・・大学に行く人に必須。
   B2を取得したい人には、別のコースがある。

国からのお情け?「56歳以上は、合格しなくていい」

試験に関して、こんな配慮もあります。

・難民は、何回でも無料で試験が受けれられる。
 ノルェー人を伴侶に持つものは、最初の一回を無料で受けられる。
・56歳以上の人は、norsk prøvenに合格しなくていい。
  ※でも、「ある程度以上の収入」は要るんですよ。

実は、私、「56歳以上」にちゃっかり入っているんです。
だから、実はこの試験を受けなくてもいいんです。

でもですよ・・・

高齢者の言語習得の難しさを考慮してくれているのはありがたいけど、
喋れなくて、何の仕事ができるの? 
A2でどんなことができるの?

ここで仕事もしたいし、人と交流もしたい私は、こう決めました。

一回だけ試験を無料で受けてB1をとって、学校を卒業する。

では、つづきまして、明日

「どんな試験だったか?」をお話しますね。

  雪解けのせせらぎで咲き始めるリュウキンカ(5月27日 夜10時42分)


 

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