すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

むれる夏、無事乗り切ってくださいね。

2021-06-28 | ノルウェーから



ノルウェーの学校は、
先週から2か月の夏休み。

大人もそれに合わせて、
3週間(これは義務!)の休みを
取り始めています。

昨年9月より、
「月曜発信」には及ばずとも、
「週一発信」は、ほぼ続けてこれました。

ようやった!

そこで、私のブログも早々に
夏休みにすることにしました。

この区切りに、
「なぜ私は、ブログを書くのか?」と振り返ってみました。

家族、友人への手紙の代わり

書き続けるって、容易くはありません。

でも、皆にメールで近況を知らせていたら、
どんだけ時間がかかるか・・・

と実は、ブログは、私の手抜きの手段なのです。

「晴子さん、どうしてるかな?」と思ったら、
「すぎなの風」を覗いてみてくださいね。

「私」からの情報、お役に立てる?

私が、自分の教室、学び合う場作りや発信を
始めたのが、20年前。
「海外に住まう」など願ったこともない私が、
ノルウェー人と出逢い、
教室も閉じて、ノルウェーに住む決心をした。
子育ても一段落(孫二人、出生予定)、
両親も既に見送り、還暦も近い。
「将来は日本に帰る」と決めている。

こんな「私」を通した情報が、
友人家族に限らず、読んで下さる方に、
何かお役に立てば、と願っています。

「私、ここにいるよ~」

「海外に暮らす」って聞こえはいい?
でも、容易じゃないですよ。

精神的に落ちて泣くことが、
どれほどあったことか。

コロナの時期がもっと早かったら、
私はつぶれていたでしょう。

私の場合、書くことは、
自分の心、頭の整理になるんです。

それでも、

「一方通行では?やめようか」
と悩んだことも度々あります。

でも、読んでくださる方がいる。
それが何より有難く、
「読んでいるよ」など反応を頂こうものなら、
俄然元気が出てきます。
生きるのに、大きなエールになるんです。

そもそもブログは、
「私ここにいるよ~」という自己主張。

皆さん、こんな私におつきあい下さって、
本当にありがとうございます。
心より、お礼申し上げます。


私の演奏でお粗末ですが、
「私たちの庭で」
という曲をお届けします。(5月の練習曲でした)
https://youtu.be/CRZwVsRSCBU

次の発信は、8月30日(月)です。
(時差で日本では31日になる可能性大ですが)

オリンピック・・・むれる夏、
無事乗り切ってくださいね。

God sommer!  
(ゴー ソンメル!:夏のよき時間を過ごしてね)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏至、雪の下で冬を越す花々に癒されて

2021-06-21 | ノルウェーの自然

今日は、夏至ですね。

(※夏至については、こちらもどうぞ

白夜期でも今日が最も太陽が高い。
でも、温かい陽ざしを受けて嬉しくてたまらないのは、
今日に限りません。

両親の荷物をいっぱい引き受けて、
我が家は、その片付けが続いています。

そんな中、夜、庭に出るのが、
今の私の癒しの時間。

必ず確認、「耐寒度数」

雪の下で冬を越す花々に惹かれ、
苗を買ったり、頂いて、
うちの庭に植えてきました。

苗を選ぶ適性の目安は、
日当り、湿気の他に、
ここでは、もう一つ大事なことがあります。

耐寒度数。

山を除くと、「H8」が最高度数。
「H8,7」がうちの庭で生きています。



芽を出すか? 未だに私は半信半疑です。

「花」に至る前の「芽が出る、蕾をつける」。
これだけで感動しています。

消えて行ったものもあるし、
4年目にして初めて咲いたり、
場所を変えて育ち始めたり、
と、すぐに結果が出るとは限らない。

日本では、
ポットの花の寄せ植えを玄関先に置いて、
満足していた私です。

気が長くなったのか、ただの歳のお蔭か。
変わるものですねえ。

まだまだ小さく少ないですが、
夜の日差しを受けて、
「これから」といううちの蕾・花たちを見てやってください。

※ 全て、夜9時から10時の写真です。


雪が解け一番に、エールを送ってくれるポピー。
毒気のある蕾と裏腹、
数日で散る、儚い健気な子。


葉っぱから「花」を演出するオダマキは、
秋まで咲く貢献者。


黄色の花が多い時期に ピンクのプリムラ。
可愛い顔して、その忍耐強さには頭が下がる。


私がここに来て以来、初めて咲いた!
食べれないラバールブラの花バージョン。

そして、何と言っても、強靭なのは、
べりーたち。
実までつけちゃうんだから。


今年は豊作間違いなし!?
花もふさふさ、赤スグリ。


去年まで小さく実も少なかったSOLBÆR、
初めて花を見れた!


場所を自分で選ぶと言われる野生のbringebaær。
ついた!しかも小ーさな蕾まで付けてる!


こちらは、鳥が運んでくれたブルーベリー。
昨年パラパラだったのが、ほら!


これも鳥からの贈り物。その名も「森の星」。
ん?北斗七星か?


室内のもの、と思い込んでいた多肉植物。
こんなに、寒さ、岩場に強かったなんて!


苔のような葉から、ひょろり、ひょろり。
「けなげ」の代表。


ビロードのような優美なコートに包まれた蕾。
顔を出した花は、意外なほどシンプル!

4年目にして、急に大きくなり、
蕾を放っている!


ぽ~と頬を染めてから、ポンポンに開く。
その純白は、心も弾ませる。

秋までに
どれほどの花が咲くでしょう。

待たせてもらう分、
楽しみもひとしお大きくなります。

※ 今年こそは、
名前を調べて、覚えようと思います😅
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

始める人、受け継ぐ人がいてこそ

2021-06-17 | ノルウェーの自然

トロムソに来て4年。

トロムソは温暖とは言え、
北緯69度、北極圏。
屋外で花が咲く期間は、
6月から9月の4か月のみ。

一体どんな花が咲くのでしょう?

「ここで冬を越す花がこんなにあるんだ!」
と花恋し病の私を勇気づけてくれたのは、
世界最北に位置するトロムソ植物園。(以前の投稿から

見事に高山植物などの花でいっぱいになります。

この季節にいらしたなら、ぜひお勧めいたします。

Euriklerが初めて花をつけた!

6月のトロムソ植物園の看板の一つが、
Aurikler(アウリクレル)

Auriklerは、
プリムラの高山種と肉厚種が交配したもの。
(つまり、サクラソウの遠い親戚とも言える?)


雑草化したプリムラがあちこちに咲く。プリムラは、寒さに強い!

ノルウェーの教会の庭作りに
欠かせない花でしたが、
教会の衰退とともに、
Auriklerも姿を消していきます。

幸い、
教会の庭仕事をしていた人たちの自宅の庭に
Auriklerが残りました。

トロムソ植物園は、1998年から
北ノルウェーに散在するAuriklerを
24か所から集め育て、現在に至ります。


すべてAurikler (トロムソ植物園)写真:トロムソ植物園発行誌”CASSIOPE"より

3年前、トロムソ植物園での
Auriklerの講習会でこの話を聞き、
私も挿し木を分けてもらいました。

でも、うちの庭についたのは、
9本中2本。

それが、今年初花をつけたんです!


6月6日 19:00 陽射しを受けて
 
 
雪のある生活には無縁で いつも手探り。
もう嬉しくてたまりません!
 
それにしても、
 
始める人、受け継ぐ人がいてこそ。
 
「当たり前」の裏には、
そういうことがあるよなあ。
 
とつくづく思うのでした。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サービス付きマンションへの引っ越し

2021-06-09 | ノルウェーの福祉

先週、義父母は、
市営のサービス付きマンションに
無事に引っ越すことができました。

訪問へルパーによるサービス

父の持病ポリオには、
普通の筋力トレーニングは、筋肉を壊すので、
特別な方法が要ります。
近年ポリオに通じる医者、トレーナーがおらず、
義父は自分でトレーニングを続けてきましたが、
ここ半年の衰えは顕著。
母は、喋れない、右手が使えない状態はほぼ同じです。

これまでのマンションでは、
ヘルパーさん(看護婦の資格もある)が定刻に来て、
着替え、入浴、食事の温め、
軽食の準備(パンを切って、ハムやチーズをのせる)、
洗濯、トイレ周りの掃除、
薬の処方など、
身の回りのことを手伝ってくれました。

サービス付きマンションとは?

今回引っ越したサービス付きマンションには、
キッチン、居間、寝室、トイレ、シャワーがあり、
全く普通です。

そこに、ヘルパーさんが来て、
これまでと同様に手伝ってくれます。

さらに、何かあれば、
ブザーでヘルパーさんがすぐに来てくれるし、
病気の対応もしてもらえます。
マンション内のカフェで食事ができるし、
テイクアウトもできます。
このマンションでデイサービスをしているので、
アクティビティに参加することもできます。

屋上のテラスは景色もよく、新鮮な空気も吸えます。
あちこちへの移動がいいトレーニングになり、
人との会話が確実に増えるのです。

脚が不自由で、
喋れない母との生活にストレスがたまる義父にも、
義母にも最高の場所です。

サービス付きマンションに入るには?

市(全てをコーディネート)が、
担当の医師、看護婦、作業療法士、言語聴覚士から聞き取り、
「自宅は無理。ここで生活するのが適切」と判断し
許可が出ると、入居申請ができます。

昨年10月、彼らには、この許可も出て、
空きもあったのです。

それでも、彼らは、
自分たちのマンションでもう一度、暮らす決心をしたわけです。

そして、「もう限界だろう」という時期に、
空きの知らせが来たのです。

サービス料、賃貸料は?

年金の金額は、働いていた時の収入で決まります。
そして、サービス料は、
その年金の額によって決まります。

サービス付きマンションの賃貸料は定額ですが、
支払いが難しい場合、
国からの補助があり、誰もが入居できる仕組みです。

父母を尊重する子どもらの力!

引っ越しに不安を抱く義父母を配慮し、
私たちは、妹さん夫婦と、
刺激しすぎないペースで準備してきました。

部屋の改築で入居日は延び、
部屋の間取りも知らされない。

そこで、工事中に私が
採寸に押しかけることになりました。



受付の人も 大工さんも 押しかけを 快く迎えてくれました。

狭くなるので、
持っていくものも選ばなければなりません。

 
これは、どの家具を どう置く? 事前の準備に 役立ちました。

話の出来ない義母と
最も話ができるのは義妹さん。

そこで夫婦で、車で3時間をかけて、
何週間も通ってくれました。

 

 
モルタルの壁に カーテンレールも取り付け、 ひとやすみ

病気の治療を終えたばかりの
もう一人の義妹まで、
当日来てくれたのには驚きました。

お蔭で、引っ越しの3日後には、
以前の「家」の雰囲気たっぷり!

 


 お気に入りのテーブルは、上に載っているものも場所も そのまま
 

 左手しか使えない義母のために 高さを揃えた 義弟の 手作りチェスト

引っ越し直後は、
連絡の不備でトラブルが続いたんですよ。

でも、ヘルパーさんの代表と改めて話をし、
サービスも安定してきています。

町中にあるので、
おばさんたちも
早速訪問してくれました。

87歳と86歳。

引っ越し後、義父母に笑顔が戻りました。

私たちも よくやった!

おつかれさま~!乾杯!

今度は、前の家の片づけですわ~。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅行者にも勧めたいトロムソバーデで回復

2021-06-02 | ノルウェーの生活

「今週は、試練やわあ」
と覚悟していた今週が、

始まりました。

EDELの頼りの同僚が事故で脳震盪を起こし、
10日休む(今のところ)ことになったのです。
それで突然、私が毎日出勤することになった、という・・・。

また、今週水曜には、
相方さんの両親の、
サービス付きマンションへの引っ越しもある。
週末は、引っ越しの準備、
また、その合間に庭畑をしていたので、
疲労がたまり、夜は明るいときて、
眠れなくなってきたのです。

「あかん、倒れそう。
これじゃあ、一週間もたない」。

となったのが、昨日のこと。

しかし、昨夜ぐっすり眠れて、
今日は、すっかり回しました。

これは、私の体の味方、
Tromsøbadet(トロムソバーデ)のお蔭なのです。

今日は、
Tromsøbadet(トロムソバーデ)を紹介します。

※ 今回は、写真がありません。
 Tromsøbadet(トロムソバーデ)をクリックして
 お楽しみください。

 

Tromsøbadet(トロムソバーデ)は、
プールであり、お風呂であり、
デートの場であり、友達のたまり場であり、
家族の娯楽の場であり、
ヨガスタジオ(これは、私だけ?)である。
そうだ、サウナもある。

つまり、くつろぎの場所である。

シャンプーもして綺麗に体を洗って、
水着に着替える。

飛び込みプールもあれば、
競泳用のプールもある。
滑り台あり、波が起こる
子どもが遊べるプールもある。
その横には、売店、
テーブル、椅子があり、
水着のまま、飲み食いもできる。
(後で精算される仕組みになっている)

ジャグジー付きの大きな浴槽から、
洞穴の雰囲気の狭い浴槽。
小さな、ただの(冷やしも温めもされていない)
水風呂もある。
これが、列をなすのには、驚く。
(きんきんに冷たいんだから!)

水路を泳いでいくと屋外風呂に出る。
雪でも、吹雪でも、雨の日でも出れる。
湯は、中より一段と温かく、
新鮮な空気は吸えるし、
山も海も見れる。
暗い時季は、星空、
運がいいと、オーロラを仰ぐこともできる。

それにしても、
みなさん、よく喋る。
何をそんなにしゃべることがあるのか、
私は、不思議でたまらない。

こんな中で私は、自由に過ごす。
泳ぐより、「身を任せて脱力」がメイン。

ぷかぷか浮かんだり、
自己流水中ヨガもどきをすると、
体が楽になっていくのがわかる。

喋りまくる方々のことを思えばと、
私は歌いもする。

「いい湯だな、ははん。
  いい湯だな、ははん」。

それでも、だれも何も言わない。
(聞こえてないだけか・・・)
だから、平気、平気と、
気楽に拍車がかかる。

日頃、お風呂に入れない欲求不満を
Tromsøbadet(トロムソバーデ)で
私は、取り返すのである。

ちなみに、私たちは
19;30~21:00で100krという
安い時間帯に行く。

日本だと、どこになるんだろう?

この光景は、なかなか面白い。

今は、コロナで、
開いたり閉まったりする。

しかし、旅行者も入れるようになったら、
ぜひ皆さんにも、お勧めしたい。

こうして、夕べは、ぐっすりと眠れ、
今日も無事、働いて来れました。

どうぞ、皆さんも
疲れをためないようにして下さいね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする